HOME 編集部コラム

2024.11.01

編集部コラム「ブリュッセルで見た夢」

毎週金曜日更新!?

★月陸編集部★

広告の下にコンテンツが続きます

攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム🔥
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!

第263回「ブリュッセルで見た夢(向永拓史)

1ヵ月半前、ベルギー・ブリュッセルにいました。

陸上競技に携わるようになって、しばらくしてから「ダイヤモンドリーグ」なるものを知りました。世界最高峰、まさに選ばれた者だけが立てる舞台。1ヵ国3人の世界大会とは違う、ナンバーワンを決める争い。

少しずつ陸上について詳しくなっていき、「いつか行ってみたい!」と夢見るようになりました。まだ、日本人選手がほとんど出たことがない頃です。「いつか日本人選手が毎回出るようになればいいのに」。これも夢でした。

その夢が現実になりました。

今年もたくさんの日本人選手がダイヤモンドリーグに出場。シリーズ通して毎回のように日本人選手がいて、ファイナルにも昨年同様に5人が出ました。

そして、個人的にも今年は4月にダイヤモンドリーグ・蘇州大会で初めてダイヤモンドリーグに。9月のベルギー・ブリュッセルのファイナルにも行きました。

受付と会見のために選手ホテルに行くと、目の前を世界的なトップアスリートが! 知っている選手ばかり! すご!! と大興奮。北口榛花選手いわく「いつもいる」というファンの方々も出待ちしてサインや写真を求めます。ただ、彼らは絶対にホテルには入ってきませんし、選手を追いかけることはしません。危なくないのです。お互いがマナーを守るので、選手もしっかり対応していました。

競技場でも感じたことがあります。日本とは違い、導線が選手とファンが(パフォーマンスに影響しない範囲で)最大限、コミュニケーションを取れるようになっています。選手とファン・観客の距離が本当に近いのです。サブトラックもしかり、招集後にスタジアムに入る時もしかり。そして、競技が終わるとほとんどの選手がファンサービスをしていました。なんなら、レース直後にフィニッシュライン際のスタンドで写真撮影も。フィールド種目も同じ、終わったらそのままファンサービスが始まりました。

あぁ、これはファンになるし、来年も来たいってなるよなーって思いました。

素敵な出会いもありました。サブトラックで練習を見ていると、隣の人たちがどうも北口選手の一挙手一投足に目を向けているよう。話しかけてみました。

「どうしてハルカ?」
「彼女の大ファンなの!去年も来たわ!」
「この子(娘?)はやり投をやっているのよ」
「自己ベストは?」
「(恥ずかしながら)45mくらい」
「じゃあ、あと20mだね!」
「頑張るわ!」

こんな会話。彼女たちは日の丸まで用意していました。ヨーロッパのある都市の、やり投選手が、ハルカ・キタグチのファンで、あこがれている。こんな光景も、昔に見た夢だったなぁ。涙ぽろり。北口選手が優勝したあとに記念撮影。きっと来年も来るんだろうなぁ。

ベルギー・ブリュッセルで新しい夢ができました。いつか、日本でダイヤモンドリーグが見たい。ダイヤモンドリーグがダメでも、こんなファンと選手の距離が近い、みんなが楽しめる大会が見たい。

いつか。

向永拓史(むかえ・ひろし)
月刊陸上競技編集部 新米(?)編集部員
1983年8月30日生まれ。16★cm、58kg、O型。石川県金沢市生まれ、滋賀県育ち。両親の仕事の都合で多数の引っ越しを経験し、幼少期より「どうせ友達になっても離れる」とひねくれて育つ。運動音痴で絵を描くのが好きな少年だったが、小4の時に開幕したJリーグの影響で三浦知良に心酔してサッカー少年に転向。2011年全中以降、陸上競技の取材をすることになり、現在に至る。最近はお菓子を食べてしまうが、何とか体型は最低限キープしている。ブダペスト世界選手権800m(メディアレース)で自己ベスト更新。

過去の編集部コラムはこちら

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。 暇つぶし程度にご覧ください!

第263回「ブリュッセルで見た夢(向永拓史)

1ヵ月半前、ベルギー・ブリュッセルにいました。 陸上競技に携わるようになって、しばらくしてから「ダイヤモンドリーグ」なるものを知りました。世界最高峰、まさに選ばれた者だけが立てる舞台。1ヵ国3人の世界大会とは違う、ナンバーワンを決める争い。 少しずつ陸上について詳しくなっていき、「いつか行ってみたい!」と夢見るようになりました。まだ、日本人選手がほとんど出たことがない頃です。「いつか日本人選手が毎回出るようになればいいのに」。これも夢でした。 その夢が現実になりました。 今年もたくさんの日本人選手がダイヤモンドリーグに出場。シリーズ通して毎回のように日本人選手がいて、ファイナルにも昨年同様に5人が出ました。 そして、個人的にも今年は4月にダイヤモンドリーグ・蘇州大会で初めてダイヤモンドリーグに。9月のベルギー・ブリュッセルのファイナルにも行きました。 受付と会見のために選手ホテルに行くと、目の前を世界的なトップアスリートが! 知っている選手ばかり! すご!! と大興奮。北口榛花選手いわく「いつもいる」というファンの方々も出待ちしてサインや写真を求めます。ただ、彼らは絶対にホテルには入ってきませんし、選手を追いかけることはしません。危なくないのです。お互いがマナーを守るので、選手もしっかり対応していました。 競技場でも感じたことがあります。日本とは違い、導線が選手とファンが(パフォーマンスに影響しない範囲で)最大限、コミュニケーションを取れるようになっています。選手とファン・観客の距離が本当に近いのです。サブトラックもしかり、招集後にスタジアムに入る時もしかり。そして、競技が終わるとほとんどの選手がファンサービスをしていました。なんなら、レース直後にフィニッシュライン際のスタンドで写真撮影も。フィールド種目も同じ、終わったらそのままファンサービスが始まりました。 あぁ、これはファンになるし、来年も来たいってなるよなーって思いました。 素敵な出会いもありました。サブトラックで練習を見ていると、隣の人たちがどうも北口選手の一挙手一投足に目を向けているよう。話しかけてみました。 「どうしてハルカ?」 「彼女の大ファンなの!去年も来たわ!」 「この子(娘?)はやり投をやっているのよ」 「自己ベストは?」 「(恥ずかしながら)45mくらい」 「じゃあ、あと20mだね!」 「頑張るわ!」 こんな会話。彼女たちは日の丸まで用意していました。ヨーロッパのある都市の、やり投選手が、ハルカ・キタグチのファンで、あこがれている。こんな光景も、昔に見た夢だったなぁ。涙ぽろり。北口選手が優勝したあとに記念撮影。きっと来年も来るんだろうなぁ。 ベルギー・ブリュッセルで新しい夢ができました。いつか、日本でダイヤモンドリーグが見たい。ダイヤモンドリーグがダメでも、こんなファンと選手の距離が近い、みんなが楽しめる大会が見たい。 いつか。
向永拓史(むかえ・ひろし) 月刊陸上競技編集部 新米(?)編集部員 1983年8月30日生まれ。16★cm、58kg、O型。石川県金沢市生まれ、滋賀県育ち。両親の仕事の都合で多数の引っ越しを経験し、幼少期より「どうせ友達になっても離れる」とひねくれて育つ。運動音痴で絵を描くのが好きな少年だったが、小4の時に開幕したJリーグの影響で三浦知良に心酔してサッカー少年に転向。2011年全中以降、陸上競技の取材をすることになり、現在に至る。最近はお菓子を食べてしまうが、何とか体型は最低限キープしている。ブダペスト世界選手権800m(メディアレース)で自己ベスト更新。
過去の編集部コラムはこちら

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

         

Latest articles 最新の記事

2026.08.15

中島ひとみ100mH2戦連続日本新の12秒60!「12秒59」幻も「6台目以降はすごく手応え」/福井ナイトゲームズ

◇Athlete Night Games 2026(8月14日~15日/福井県営陸上競技場)2日目 日本GPシリーズのAthlete Night Gamesの2日日が行われ、女子100mハードルでは中島ひとみ(長谷川体育 […]

NEWS 200m壹岐あいこが23秒60でV!日本GP連勝でアジア大会代表の貫禄「代表にふさわしい選手に」/福井ナイトゲームズ

2026.08.15

200m壹岐あいこが23秒60でV!日本GP連勝でアジア大会代表の貫禄「代表にふさわしい選手に」/福井ナイトゲームズ

◇Athlete Night Games 2026(8月14日~15日/福井県営陸上競技場)2日目 日本GPシリーズのAthlete Night Gamesの2日日が行われ、女子200mはアジア大会代表・壹岐あいこ(大阪 […]

NEWS 100mH中島ひとみ12秒60!!自身の日本記録0.02秒秒更新、2戦連続の日本新V!/福井ナイトゲームズ

2026.08.15

100mH中島ひとみ12秒60!!自身の日本記録0.02秒秒更新、2戦連続の日本新V!/福井ナイトゲームズ

◇Athlete Night Games 2026(8月14日~15日/福井県営陸上競技場)2日目 日本GPシリーズのAthlete Night Gamesの2日日が行われ、女子100mハードルでは中島ひとみ(長谷川体育 […]

NEWS 札幌学大がオール区間賞で9連覇達成!33回目の全日本切符を獲得 女子も北海道大が完全Vで連覇!/北海道大学駅伝

2026.08.15

札幌学大がオール区間賞で9連覇達成!33回目の全日本切符を獲得 女子も北海道大が完全Vで連覇!/北海道大学駅伝

全日本大学駅伝の北海道地区代表選考会を兼ねた第38回北海道大学駅伝対校選手権が8月15日、札幌市の真駒内公園内周回コースで行われ、札幌学大が5時間5分46秒(速報値)で9連覇を達成し、9年連続33回目の全日本切符を獲得し […]

NEWS 「子どもと大人が共に育つ社会へ」映画チア☆ダンモデルの監督や髙平慎士さんらシンポジウムに登壇

2026.08.15

「子どもと大人が共に育つ社会へ」映画チア☆ダンモデルの監督や髙平慎士さんらシンポジウムに登壇

日本GPシリーズのAthlete Night Games(福井)とコラボレーションした「Fukui Sprots&Culture Summit2026」が開かれ、特別トークイベントが行われた。 「子どもと大人が共に育つ社 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年9月号 (8月17日発売)

2026年9月号 (8月17日発売)

滋賀IH総特集
山口全中展望
アジア大会代表Close up

page top