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編集部コラム「ブリュッセルで見た夢」

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陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!

第263回「ブリュッセルで見た夢」(向永拓史)

1ヵ月半前、ベルギー・ブリュッセルにいました。

陸上競技に携わるようになって、しばらくしてから「ダイヤモンドリーグ」なるものを知りました。世界最高峰、まさに選ばれた者だけが立てる舞台。1ヵ国3人の世界大会とは違う、ナンバーワンを決める争い。

少しずつ陸上について詳しくなっていき、「いつか行ってみたい!」と夢見るようになりました。まだ、日本人選手がほとんど出たことがない頃です。「いつか日本人選手が毎回出るようになればいいのに」。これも夢でした。

その夢が現実になりました。

今年もたくさんの日本人選手がダイヤモンドリーグに出場。シリーズ通して毎回のように日本人選手がいて、ファイナルにも昨年同様に5人が出ました。

そして、個人的にも今年は4月にダイヤモンドリーグ・蘇州大会で初めてダイヤモンドリーグに。9月のベルギー・ブリュッセルのファイナルにも行きました。

受付と会見のために選手ホテルに行くと、目の前を世界的なトップアスリートが! 知っている選手ばかり! すご!! と大興奮。北口榛花選手いわく「いつもいる」というファンの方々も出待ちしてサインや写真を求めます。ただ、彼らは絶対にホテルには入ってきませんし、選手を追いかけることはしません。危なくないのです。お互いがマナーを守るので、選手もしっかり対応していました。

競技場でも感じたことがあります。日本とは違い、導線が選手とファンが(パフォーマンスに影響しない範囲で)最大限、コミュニケーションを取れるようになっています。選手とファン・観客の距離が本当に近いのです。サブトラックもしかり、招集後にスタジアムに入る時もしかり。そして、競技が終わるとほとんどの選手がファンサービスをしていました。なんなら、レース直後にフィニッシュライン際のスタンドで写真撮影も。フィールド種目も同じ、終わったらそのままファンサービスが始まりました。

あぁ、これはファンになるし、来年も来たいってなるよなーって思いました。

素敵な出会いもありました。サブトラックで練習を見ていると、隣の人たちがどうも北口選手の一挙手一投足に目を向けているよう。話しかけてみました。

「どうしてハルカ?」
「彼女の大ファンなの!去年も来たわ!」
「この子(娘?)はやり投をやっているのよ」
「自己ベストは?」
「(恥ずかしながら)45mくらい」
「じゃあ、あと20mだね!」
「頑張るわ!」

こんな会話。彼女たちは日の丸まで用意していました。ヨーロッパのある都市の、やり投選手が、ハルカ・キタグチのファンで、あこがれている。こんな光景も、昔に見た夢だったなぁ。涙ぽろり。北口選手が優勝したあとに記念撮影。きっと来年も来るんだろうなぁ。

ベルギー・ブリュッセルで新しい夢ができました。いつか、日本でダイヤモンドリーグが見たい。ダイヤモンドリーグがダメでも、こんなファンと選手の距離が近い、みんなが楽しめる大会が見たい。

いつか。

向永拓史(むかえ・ひろし)
月刊陸上競技編集部 新米(?)編集部員
1983年8月30日生まれ。16★cm、58kg、O型。石川県金沢市生まれ、滋賀県育ち。両親の仕事の都合で多数の引っ越しを経験し、幼少期より「どうせ友達になっても離れる」とひねくれて育つ。運動音痴で絵を描くのが好きな少年だったが、小4の時に開幕したJリーグの影響で三浦知良に心酔してサッカー少年に転向。2011年全中以降、陸上競技の取材をすることになり、現在に至る。最近はお菓子を食べてしまうが、何とか体型は最低限キープしている。ブダペスト世界選手権800m(メディアレース)で自己ベスト更新。

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第263回「ブリュッセルで見た夢」(向永拓史)

1ヵ月半前、ベルギー・ブリュッセルにいました。陸上競技に携わるようになって、しばらくしてから「ダイヤモンドリーグ」なるものを知りました。世界最高峰、まさに選ばれた者だけが立てる舞台。1ヵ国3人の世界大会とは違う、ナンバーワンを決める争い。少しずつ陸上について詳しくなっていき、「いつか行ってみたい!」と夢見るようになりました。まだ、日本人選手がほとんど出たことがない頃です。「いつか日本人選手が毎回出るようになればいいのに」。これも夢でした。その夢が現実になりました。今年もたくさんの日本人選手がダイヤモンドリーグに出場。シリーズ通して毎回のように日本人選手がいて、ファイナルにも昨年同様に5人が出ました。そして、個人的にも今年は4月にダイヤモンドリーグ・蘇州大会で初めてダイヤモンドリーグに。9月のベルギー・ブリュッセルのファイナルにも行きました。受付と会見のために選手ホテルに行くと、目の前を世界的なトップアスリートが! 知っている選手ばかり! すご!! と大興奮。北口榛花選手いわく「いつもいる」というファンの方々も出待ちしてサインや写真を求めます。ただ、彼らは絶対にホテルには入ってきませんし、選手を追いかけることはしません。危なくないのです。お互いがマナーを守るので、選手もしっかり対応していました。競技場でも感じたことがあります。日本とは違い、導線が選手とファンが(パフォーマンスに影響しない範囲で)最大限、コミュニケーションを取れるようになっています。選手とファン・観客の距離が本当に近いのです。サブトラックもしかり、招集後にスタジアムに入る時もしかり。そして、競技が終わるとほとんどの選手がファンサービスをしていました。なんなら、レース直後にフィニッシュライン際のスタンドで写真撮影も。フィールド種目も同じ、終わったらそのままファンサービスが始まりました。あぁ、これはファンになるし、来年も来たいってなるよなーって思いました。素敵な出会いもありました。サブトラックで練習を見ていると、隣の人たちがどうも北口選手の一挙手一投足に目を向けているよう。話しかけてみました。「どうしてハルカ?」 「彼女の大ファンなの!去年も来たわ!」 「この子(娘?)はやり投をやっているのよ」 「自己ベストは?」 「(恥ずかしながら)45mくらい」 「じゃあ、あと20mだね!」 「頑張るわ!」こんな会話。彼女たちは日の丸まで用意していました。ヨーロッパのある都市の、やり投選手が、ハルカ・キタグチのファンで、あこがれている。こんな光景も、昔に見た夢だったなぁ。涙ぽろり。北口選手が優勝したあとに記念撮影。きっと来年も来るんだろうなぁ。ベルギー・ブリュッセルで新しい夢ができました。いつか、日本でダイヤモンドリーグが見たい。ダイヤモンドリーグがダメでも、こんなファンと選手の距離が近い、みんなが楽しめる大会が見たい。いつか。
向永拓史(むかえ・ひろし) 月刊陸上競技編集部 新米(?)編集部員 1983年8月30日生まれ。16★cm、58kg、O型。石川県金沢市生まれ、滋賀県育ち。両親の仕事の都合で多数の引っ越しを経験し、幼少期より「どうせ友達になっても離れる」とひねくれて育つ。運動音痴で絵を描くのが好きな少年だったが、小4の時に開幕したJリーグの影響で三浦知良に心酔してサッカー少年に転向。2011年全中以降、陸上競技の取材をすることになり、現在に至る。最近はお菓子を食べてしまうが、何とか体型は最低限キープしている。ブダペスト世界選手権800m(メディアレース)で自己ベスト更新。
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