2024.06.29
◇第108回日本選手権(6月27日~30日/新潟・デンカビッグスワンスタジアム)3日目
第108回日本選手権の3日目が行われ、男子100m準決勝で前回の覇者・坂井隆一郎(大阪ガス)は10秒11(-0.1)をマークし、2組1着で明日行われる決勝進出を決めた。
4時間前の予選を10秒18(-0.4)で難なく突破し、「調子は上がってきている」と手応えをつかんでいた坂井。準決勝で狙ったパリ五輪参加標準記録(10秒00)には届かず、「少し物足りなさはあった」と言いながらも、「しっかり1着で決勝に進めたのは良かったです」と充実の表情を浮かべた。
4月に腸腰筋を故障し、1ヵ月ほど練習できない期間があった。その後回復し、「身体の状態は今シーズンで1番良い」という中で今大会を迎えていた。ただ、五輪代表が懸かる日本選手権の独特な雰囲気は、前回王者にとっても初めての経験だった。
「緊張して昨日の夜から吐きそうでしたが、予選を走ったことによって緊張もほぐれましたし、『やるしかないんだな』という気持ちに変わりました」
ワールドランキングで資格獲得を狙うには、「今ぐらいか、今より速いタイムを出さないと厳しい」(坂井)と考えている。しかし、そこにネガティブな気持ちはなく、むしろ「やってやるぞ」と、この状況を楽しんでいる節さえ見受けられる。
「オリンピックに出場したい気持ちは1本走るごとに高まっていますし、同時にオリンピックで活躍したい気持ちも湧き出てきています。自信はあるので、大事なのはあまり深く考え過ぎないこと。自分の走りをしたら結果もタイムもついてくると思うので、そこに徹したいです」
百戦錬磨の実力者と激突する明日の決勝。坂井は「自分の武器はスタート。しっかり決めて他の選手を寄せつけない走りをしたいです」と、力強く言い切った。
【動画】男子100m準決勝は坂井隆一郎が最速!坂井の走りをチェック!
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.26
名古屋アジア大会のマラソン、競歩の日程案が発表 マラソンは9月26日
-
2025.12.26
-
2025.12.26
-
2025.12.25
2025.12.21
【大会結果】第37回全国高校駅伝・女子(2025年12月21日)
2025.12.21
早大が来春入部選手発表!高校駅伝1区激闘の増子陽太、新妻、本田がそろって加入!
2025.12.21
【大会結果】第76回全国高校駅伝・男子(2025年12月21日)
-
2025.12.21
-
2025.12.20
-
2025.12.21
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.21
【大会結果】第37回全国高校駅伝・女子(2025年12月21日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
-
2025.12.21
-
2025.12.21
-
2025.12.21
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.26
名古屋アジア大会のマラソン、競歩の日程案が発表 マラソンは9月26日
愛知・名古屋アジア大会組織委員会は、26年9月に開催される名古屋アジア大会のマラソンと競歩種目の日程と会場案を発表した。 マラソンは男女とも9月26日(土)に実施を予定。時差スタートで、男子は7時30分、女子は7時50分 […]
2025.12.26
箱根駅伝Stories/創部111年の年で「1位」に挑む早大 強力な主軸擁し「間違いなく前回より強い」
新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 One早稲田のスローガンで 創部111年と「1」並びの年に、早大は「 […]
2025.12.26
瀬古利彦氏と渡辺康幸氏がトークショー!第102回箱根駅伝に向けて優勝は?見どころは?「5強」だけど「わからない」
「第102回箱根駅伝見どころ先取り!スペシャルトークショー」が12月26日、新宿・京王百貨店のミズノ「第102回箱根駅伝オフィシャルグッズショップ」で行われ、瀬古利彦氏(DeNAアスレティックスエリートアドバイザー)と渡 […]
2025.12.26
宮古島大学駅伝に青学大、國學院大、中大など箱根出場の14校参加! ダイジェスト放送も実施予定
「宮古島大学駅伝ワイドー・ズミ2026」の実行委員会は12月26日、来年2月8日に実施する大会要項を発表した。 今回で6回目を迎える大会。前回発表よりも出場校が追加され、来年1月の箱根駅伝で3連覇を狙う青学大、宮古島で2 […]
2025.12.26
早稲田大学競走部がボディケアカンパニーのファイテンとサポート契約を締結
ボディケアカンパニーのファイテン株式会社は12月25日、早稲田大学競走部とボディケアサポートを目的とするスポンサーシップ契約を締結したことを発表した。 早稲田大学競走部は1914年に創部し、2024年に創部110周年を迎 […]
Latest Issue
最新号
2026年1月号 (12月12日発売)
箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳
