HOME 国内、日本代表

2024.06.28

「3分台への壁が少し薄くなった」田中希実 1500m4分01秒44のVに手応え /日本選手権
「3分台への壁が少し薄くなった」田中希実 1500m4分01秒44のVに手応え /日本選手権

24年日本選手権1500mを4分01秒44で制した田中希実

◇第108回日本選手権(6月27日~30日/新潟・デンカビッグスワンスタジアム)2日目

第108回日本選手権の2日目が行われ、女子1500mで田中希実(New Balance)が自己3番目の記録となる4分01秒44で優勝した。大会記録(4分07秒77)も33年ぶりに更新し、5連覇を達成。さらに4分02秒50のパリ五輪参加標準記録を突破したことで、5000mに続く代表内定を決めた。

自身の日本記録(3分59秒19)の更新を目指したという田中は、ペースメーカーのヘレン・エカラレ(豊田自動織機)の作る流れに乗り、400mを63秒、800mを設定通りの2分08秒で通過。その中盤で「余裕を持てなかった」と話すも、粘りを見せ、エカラレがレースから離れた残り1周も64秒でまとめた。

広告の下にコンテンツが続きます

21年東京五輪で、それまで4分04秒台だった自己記録を予選で4分02秒33、準決勝で現在の日本記録まで一気に短縮した。さらに決勝では3分59秒95と再び3分台をマークして、8位入賞を果たしている。

ただ、東京五輪後は4分05秒前後のタイムを出すものの、「(3分台に)大きな壁を感じていた」と振り返る。今回、4分01秒台をマークしたことで、「3分台への壁が少し薄くなった」と話し、パリ五輪を目前にして再び3分台への手応えをつかんだ。

高校時代、1500mで4分20秒を切ることを目標に何度も挑んだ。「その頃の純粋な気持ちを忘れていた自分がいました。それをケニアで練習を積むことなどで思い出すことができた」と新潟での力走につながった。

今後、日本記録を更新していくためには課題もある。「もっと圧倒的な力、特にスピード値を高めいく必要があります。次の800mではそれを確認し、次につながるレースにしたい」と語った。

田中は明日15時25分からの800m予選に出場し、2時間30分後には5000mの決勝に挑む。

◇第108回日本選手権(6月27日~30日/新潟・デンカビッグスワンスタジアム)2日目 第108回日本選手権の2日目が行われ、女子1500mで田中希実(New Balance)が自己3番目の記録となる4分01秒44で優勝した。大会記録(4分07秒77)も33年ぶりに更新し、5連覇を達成。さらに4分02秒50のパリ五輪参加標準記録を突破したことで、5000mに続く代表内定を決めた。 自身の日本記録(3分59秒19)の更新を目指したという田中は、ペースメーカーのヘレン・エカラレ(豊田自動織機)の作る流れに乗り、400mを63秒、800mを設定通りの2分08秒で通過。その中盤で「余裕を持てなかった」と話すも、粘りを見せ、エカラレがレースから離れた残り1周も64秒でまとめた。 21年東京五輪で、それまで4分04秒台だった自己記録を予選で4分02秒33、準決勝で現在の日本記録まで一気に短縮した。さらに決勝では3分59秒95と再び3分台をマークして、8位入賞を果たしている。 ただ、東京五輪後は4分05秒前後のタイムを出すものの、「(3分台に)大きな壁を感じていた」と振り返る。今回、4分01秒台をマークしたことで、「3分台への壁が少し薄くなった」と話し、パリ五輪を目前にして再び3分台への手応えをつかんだ。 高校時代、1500mで4分20秒を切ることを目標に何度も挑んだ。「その頃の純粋な気持ちを忘れていた自分がいました。それをケニアで練習を積むことなどで思い出すことができた」と新潟での力走につながった。 今後、日本記録を更新していくためには課題もある。「もっと圧倒的な力、特にスピード値を高めいく必要があります。次の800mではそれを確認し、次につながるレースにしたい」と語った。 田中は明日15時25分からの800m予選に出場し、2時間30分後には5000mの決勝に挑む。

田中希実の1500mパフォーマンス10傑

3.59.19  2021. 8. 4(東京五輪準決勝) 3.59.95  2021. 8. 6(東京決勝) 4.01.44  2024. 6.28(日本選手権決勝) 4.02.33  2021. 8. 2(東京五輪予選) 4.02.98  2024. 6. 2(DLストックホルム) 4.04.08  2021. 7.17(ホクレンディスタンス千歳) 4.04.36  2023. 8.19(ブダペスト世界選手権予選) 4.05.27  2020. 8.23(セイコーGGP) 4.05.30  2022. 7.15(オレゴン世界選手権予選) 4.05.79  2022. 7.16(オレゴン世界選手権準決勝)

【動画】女子1500mのラストスパートをチェック

次ページ:

ページ: 1 2 3

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.09

女子七種競技・本多七が5414点! 自己記録80点更新し、U20歴代&高校歴代2位/エブリバディ・デカスロン

11月8日、9日の両日、愛知県の美浜町運動公園陸上競技場で第30回エブリバディ・デカスロン in 愛知が開催され、女子七種競技で本多七(園田学園高3兵庫)が5414点の高校歴代2位となる好記録で優勝を飾った。 昨年のイン […]

NEWS ニューイヤー駅伝出場チームが決定! 3チームが記念大会枠獲得で40チーム  旭化成は40年連続の節目 MABPが初全国

2025.11.09

ニューイヤー駅伝出場チームが決定! 3チームが記念大会枠獲得で40チーム 旭化成は40年連続の節目 MABPが初全国

来年元日の第70回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝、群馬県庁発着)の出場チームが、11月9日の中部・北陸、関西、中国地区予選の終了をもって出そろった。 ニューイヤー駅伝の出場枠は例年37チームだが、今回は70回の記 […]

NEWS やり投・新井涼平が母校で引退試合「競技者としても人間としても成長」

2025.11.09

やり投・新井涼平が母校で引退試合「競技者としても人間としても成長」

男子やり投で今季限りでの引退を表明している新井涼平(スズキ)が11月8日、母校・国士舘大の記録会に出場して競技生活に別れを告げた。 1991年6月23日生まれの34歳。埼玉県長瀞町出身で、小学校時代はソフトボール部、中学 […]

NEWS 中国電力が2年ぶり22回目のV 6区・池田勘汰で逆転/中国実業団対抗駅伝

2025.11.09

中国電力が2年ぶり22回目のV 6区・池田勘汰で逆転/中国実業団対抗駅伝

◇第64回中国実業団対抗駅伝(11月9日/広島・せら文化センター発着、7区間80.8km) 第64回中国実業団対抗駅伝が行われ、中国電力が3時間58分08秒の大会新記録で2年ぶり22回目の優勝を果たした。 中国電力は1区 […]

NEWS 最終4組に青学大・黒田朝日、中大・溜池一太、立教大・國安広⼈らがエントリー! MARCH対抗戦スタートリスト発表

2025.11.09

最終4組に青学大・黒田朝日、中大・溜池一太、立教大・國安広⼈らがエントリー! MARCH対抗戦スタートリスト発表

11月22日に町田GIONスタジアムで行われるコラントッテプレゼンツMARCH対抗戦2025のスタートリストが、大会を主催するアスリートキャリアセンター絆ランニング倶楽部から発表された。 最終の4組には各大学のエース級の […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top