トヨタ自動車陸上長距離部は4月1日、チームSNSで鈴木芽吹(駒大卒)と吉居大和(中大卒)が加入したことを発表した。
鈴木は静岡県熱海市出身。泉中から長野・佐久長聖高に進学し、中学時代から同年代トップクラスの選手として活躍し、高校1年の全国高校駅伝で日本一も経験した。インターハイでは2年で5000m11位の成績を残したほか、世界クロカンの代表にも選ばれている(大会は欠場)。
駒大では1年から学生駅伝に出場し、箱根は5区を走りチーム13年ぶりの優勝に貢献。2年では東京五輪選考会となった日本選手権10000mで日本人学生歴代3位となる27分41秒68で3位に入り、日本トップクラスの選手へと成長した。その後ケガなどもあり、戦列を離れた時期もあったものの、出雲駅伝では3年、4年と連続区間賞を獲得。昨年はトラックでも5000m13分24秒55、10000m27分30秒69といずれも日本人学生歴代10位内(当時)に入るタイムを叩きだしている。
吉居も宮城・仙台育英高時代に全国高校駅伝で優勝を経験。個人ではインターハイ5000mで日本人トップの3位入賞を果たしている。鳴り物入りで入学した大学1年目には日本インカレ5000mで優勝を飾るなど実力を発揮。直後の日本選手権5000mでも当時のU20日本記録(13分25秒87)で3位に入った。
1年からには米国・バウワーマントラッククラブ(BTC)の練習に参加するなど、早くから世界を意識したトレーニングを積んでおり、国外のレースにも積極的に参加。昨年は日本代表としてWAロードランニング選手権にも出場した。
駅伝では2年時の箱根駅伝1区で今も区間記録として残る1時間00分40秒をマーク。3年次は出場した学生駅伝すべてで区間1位に輝くなど学生のトップランナーとして活躍してきた。
鈴木はSNSで「日本を代表する選手となり世界の舞台で活躍することを目標にしながら、駅伝ではチームの力になれるように頑張っていきます」とコメント。両親もトヨタ自動車陸上部に所属し、地元の愛知県田原市に拠点を置くチームに“凱旋入社”となる吉居は「小さい頃からの憧れのチームの一員になれた事をすごく嬉しく思っています。トヨタ自動車長距離部の選手として相応しい結果を残せるように頑張っていきます。応援よろしくお願いします」と挨拶した。
トヨタ自動車の陸上長距離部は1985年に陸上部から独立するかたちで発足。00年シドニー、04年アテネ五輪では男子3000m障害の岩水嘉孝が出場し、21年東京五輪には服部勇馬がマラソンで出場を果たした。全日本実業団対抗駅伝では11年、15年、16年で優勝を飾り、今年1月には8年ぶり4度目の日本一に輝いている。
【画像】トヨタの看板商品「レクサス」の前でポーズを取る鈴木と吉居
【新人選手紹介】
— トヨタ自動車陸上長距離部 (@toyota_rikucho) April 1, 2024
本年度より、以下2名の選手が
トヨタ自動車陸上長距離部に加入いたしましたので、お知らせいたします。#鈴木芽吹 #吉居大和
以下、コメントとなります。 pic.twitter.com/fl5lEeN5Bb
RECOMMENDED おすすめの記事
                Ranking 
                人気記事ランキング
            
        2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
- 
                            
2025.11.02
 - 
                            
2025.11.02
 
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
- 
                            
2025.11.02
 - 
                            
2025.10.18
 
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
- 
                            
2022.05.18
 - 
                            
2023.04.01
 - 
                            
2022.12.20
 - 
                            
2023.06.17
 - 
                            
2022.12.27
 - 
                            
2021.12.28
 
Latest articles 最新の記事
2025.11.04
ロジスティード初制覇!前回優勝GMOが2位、初陣M&Aが初ニューイヤー、コニカミノルタら全日本復活3チーム/東日本実業団駅伝
◇第66回東日本実業団対抗駅伝(11月3日/埼玉・熊谷スポーツ文化公園競技場及び公園内特設周回コース:7区間74.6km) 第66回東日本実業団対抗駅伝が行われ、東日本枠「12」と第70回記念枠「1」(13位以下で最上位 […]
2025.11.04
“走る伝説”キプチョゲが第一線退く マラソン2時間切り、五輪2連覇 マラソン界の常識を変えた鉄人
11月2日、米国でニューヨークシティマラソンに出場したエリウド・キプチョゲ(ケニア)が、フィニッシュ後、今後はエリートレースには参加せず、新たなプロジェクト「エリウド・キプチョゲ・ワールドツアー」を始めることを発表した。 […]
2025.11.04
豊川が男女優勝 男子は2時間6分23秒で2年ぶりV 女子は序盤で主導権を握って逃げ切り4連覇/愛知県高校駅伝
全国高校駅伝の出場権を懸けた愛知県高校駅伝は11月3日、一宮市大野極楽寺公園発着木曽川沿川サイクリングコースで行われ、男女ともに豊川が制した。男子(7区間42.195km)は2時間6分23秒で2年ぶり10回目のV。女子( […]
                Latest Issue 
                最新号
            
        
            2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望