HOME 国内

2024.03.28

三浦龍司 SUBARU入社会見「シビアな世界で戦っていく」実業団としての決意語る
三浦龍司 SUBARU入社会見「シビアな世界で戦っていく」実業団としての決意語る

24年SUBARU入社会見に出席した三浦龍司

SUBARUが3月28日に群馬県太田市の本工場で2024年度新加入選手の会見を開いた。

男子3000m障害日本記録保持者の三浦龍司はSUBARUのジャージに身を包み、「社会人になりますし、実業団はエリート集団。シビアな世界で戦っていくことになります。同じ思いをもって陸上をできる仲間がいるのは恵まれています。切磋琢磨していきたい」と社会人としての抱負を語る。

順大の4年間で、オリンピックと世界選手権で入賞。日本記録も樹立し、世界に名だたる3000m障害ランナーとして成長を遂げた。

実業団となっても母校を拠点とし、「質や強度は底上げする必要がある。手段、方法も少しずつ必要があれば変えていきたい」。スケジュールについて「大きな流れは変わらない」としつつ、インカレがなくなることに「学生スポーツの雰囲気が好きだったので寂しいです」と話す。

SUBARUを決めた理由については、「僕はトラックを主戦場にしたいと考えていますが、奥谷(亘)監督らスタッフがその思いを尊重してくださって、環境作りなど一番熱心に向き合ってくださった」と決め手を語る。だからこそ、トラック、ニューイヤー駅伝(全日本実業団対抗駅伝)で、SUBARUのためにできることがある」と走りで恩返しする構えだ。

マラソンで世界選手権代表歴もある奥谷監督は「彼は日本の宝。オリンピアンが加入するのは初めてですし、勧誘するにあたり、やりたいことをどれだけ応援できるか、だと思っていました」とし、社内の各所と綿密に打ち合わせして準備を整えたという。

広告の下にコンテンツが続きます

三浦は「順大を選んだ時の長門(俊介)監督と話したのと感覚が似ていて、選手がやりたいことを前向きに捉えていらっしゃって、提案してくださった。それに魅せられた選手がいると思いますし、監督の人柄に惹かれました」と語る。

箱根駅伝前後は故障もあったが、「2月から動き出して、今は問題なく練習できている」と言う。合宿などを経て、「弱かった部分を補強し、手応えも感じています。感覚も悪くないです」とし、4月の金栗記念の1500mで例年通りシーズンイン予定。5月の海外遠征で3000m障害の初戦となりそうで、パリ五輪参加標準記録(8分15秒00)を切れば代表に内定する。

「五輪、世界大会で3000m障害で世界と戦っていきたいし、メダルを目指していきたいというのが第一目標。ニューイヤー駅伝でも一員として貢献できれば」

“世界のミウラ”が力強く社会人としての一歩を踏み出した。

SUBARUが3月28日に群馬県太田市の本工場で2024年度新加入選手の会見を開いた。 男子3000m障害日本記録保持者の三浦龍司はSUBARUのジャージに身を包み、「社会人になりますし、実業団はエリート集団。シビアな世界で戦っていくことになります。同じ思いをもって陸上をできる仲間がいるのは恵まれています。切磋琢磨していきたい」と社会人としての抱負を語る。 順大の4年間で、オリンピックと世界選手権で入賞。日本記録も樹立し、世界に名だたる3000m障害ランナーとして成長を遂げた。 実業団となっても母校を拠点とし、「質や強度は底上げする必要がある。手段、方法も少しずつ必要があれば変えていきたい」。スケジュールについて「大きな流れは変わらない」としつつ、インカレがなくなることに「学生スポーツの雰囲気が好きだったので寂しいです」と話す。 SUBARUを決めた理由については、「僕はトラックを主戦場にしたいと考えていますが、奥谷(亘)監督らスタッフがその思いを尊重してくださって、環境作りなど一番熱心に向き合ってくださった」と決め手を語る。だからこそ、トラック、ニューイヤー駅伝(全日本実業団対抗駅伝)で、SUBARUのためにできることがある」と走りで恩返しする構えだ。 マラソンで世界選手権代表歴もある奥谷監督は「彼は日本の宝。オリンピアンが加入するのは初めてですし、勧誘するにあたり、やりたいことをどれだけ応援できるか、だと思っていました」とし、社内の各所と綿密に打ち合わせして準備を整えたという。 三浦は「順大を選んだ時の長門(俊介)監督と話したのと感覚が似ていて、選手がやりたいことを前向きに捉えていらっしゃって、提案してくださった。それに魅せられた選手がいると思いますし、監督の人柄に惹かれました」と語る。 箱根駅伝前後は故障もあったが、「2月から動き出して、今は問題なく練習できている」と言う。合宿などを経て、「弱かった部分を補強し、手応えも感じています。感覚も悪くないです」とし、4月の金栗記念の1500mで例年通りシーズンイン予定。5月の海外遠征で3000m障害の初戦となりそうで、パリ五輪参加標準記録(8分15秒00)を切れば代表に内定する。 「五輪、世界大会で3000m障害で世界と戦っていきたいし、メダルを目指していきたいというのが第一目標。ニューイヤー駅伝でも一員として貢献できれば」 “世界のミウラ”が力強く社会人としての一歩を踏み出した。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.30

【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」 昨年は記念大会となる第100回箱根駅伝が開催され […]

NEWS 【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

2025.04.30

【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

FOCUS! 高校生INTERVIEW 山田大智 Yamada Daichi 西脇工高3兵庫 2025年シーズンが本格的に始まり、高校陸上界では記録会、競技会が次々と開かれています。その中で好記録も生まれており、男子50 […]

NEWS 5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

2025.04.30

5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]

NEWS 26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

2025.04.30

26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]

NEWS 100mH寺田明日香 恩師の訃報に「熱意と愛情を少しでも次の世代へ引き継げるように」

2025.04.30

100mH寺田明日香 恩師の訃報に「熱意と愛情を少しでも次の世代へ引き継げるように」

福島千里や寺田明日香ら女子短距離を中心に数々の名選手を育成した中村宏之氏が4月29日に79歳で他界したことを受け、寺田が自身のSNSを更新して思いを綴った。 寺田は北海道・恵庭北高時代に中村氏の指導を受け、100mハード […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top