2021年東京五輪男子マラソン6位の大迫傑(Nike)は3月4日夜、自身のYouTubeサイトを更新して、代表に内定したパリ五輪マラソン(8月10日)について「出場する予定です」と明言した。
昨年10月のパリ五輪代表選考レース、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)では3位に終わった大迫。上位2人までに与えられる代表内定を決められなかった。その後、MGCファイナルチャレンジ2レース(今年2月25日の大阪、3月3日の東京)に出場するか注目が集まったが、1月中旬に次戦を4月15日のボストンマラソンに出場することを表明する。
動画サイトで「周りが騒げば騒ぐほど、冷めちゃう傾向があって。背筋がモヤモヤっとするような感覚がした。本当に走りたいのか自問自答したとき、本当に走りたいのはボストンだった。どうせ東京走るんでしょ?と思われていることへのアンチテーゼでもあって」と話していた。
結果は、ファイナルチャレンジ2大会で設定記録2時間5分50秒を突破する選手が現われず、MGC3位の大迫がパリ五輪3人目の代表に内定した。
2019年MGCでは3位と、東京五輪代表を決められず、翌年の東京マラソンで自身の日本記録を更新して代表に入っている。当時を「東京への準備に向けて緊張感やプレッシャーがすごかった」と振り返った大迫。東京五輪はコロナ禍で1年延期され、入賞を果たしたが「20年に行われていたら、良い走りができなかった。国内盛り上げる大会としては、非常にいい大会ではあるとは思うんですけど、選手のエナジーを消費してしまう」と語った。
さらに、「3人の代表が(五輪で)ベストの走りをするというのが目的。その目的を見失わないようなシステムが必要なんじゃないかな」と代表選考に対する自身の思いを述べた上で「今回は出走を見送ったというかたちになります」とした。
また、「周りのスケジュールに合わせられてしまってるというか。そうじゃなくて僕は僕の陸上のやり方で強くなる方法を探していきたかったです。もっと自分には世界に羽ばたいていく可能性があるんだよってことを、まあ、体現していきたいというのもあると思います」とも語った。
そのうえで、パリ五輪に向けて「もっと勝てるような能力を身につけていかなきゃいけないなっていう思いも出てきました」と力を込めた。
一方で、ボストンマラソンには「予定どおり」に出場するとした大迫。初マラソンとして2017年大会に出場(3位)し、自身にとっては、マラソンランナーへの第一歩を記した大会でもある。「初マラソンから成長してきた部分と、もしかしたら、この7年間の中で何か落としてきたものがあるかもしれない。そういうものを再認識する。何か新しい気づきがあるんじゃないかな。楽しみな部分はありますね」と意気込んだ。
パリ五輪代表出場を明言した大迫の動画
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