HOME 国内、日本代表

2024.03.04

大迫傑 内定のパリ五輪マラソンへ「出場する予定です」 自身の動画サイトで明言 4月15日のボストンマラソンも「予定どおり」出場
大迫傑 内定のパリ五輪マラソンへ「出場する予定です」 自身の動画サイトで明言 4月15日のボストンマラソンも「予定どおり」出場

大迫傑(23年日本選手権5000m)

2021年東京五輪男子マラソン6位の大迫傑(Nike)は3月4日夜、自身のYouTubeサイトを更新して、代表に内定したパリ五輪マラソン(8月10日)について「出場する予定です」と明言した。

昨年10月のパリ五輪代表選考レース、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)では3位に終わった大迫。上位2人までに与えられる代表内定を決められなかった。その後、MGCファイナルチャレンジ2レース(今年2月25日の大阪、3月3日の東京)に出場するか注目が集まったが、1月中旬に次戦を4月15日のボストンマラソンに出場することを表明する。

動画サイトで「周りが騒げば騒ぐほど、冷めちゃう傾向があって。背筋がモヤモヤっとするような感覚がした。本当に走りたいのか自問自答したとき、本当に走りたいのはボストンだった。どうせ東京走るんでしょ?と思われていることへのアンチテーゼでもあって」と話していた。

結果は、ファイナルチャレンジ2大会で設定記録2時間5分50秒を突破する選手が現われず、MGC3位の大迫がパリ五輪3人目の代表に内定した。

2019年MGCでは3位と、東京五輪代表を決められず、翌年の東京マラソンで自身の日本記録を更新して代表に入っている。当時を「東京への準備に向けて緊張感やプレッシャーがすごかった」と振り返った大迫。東京五輪はコロナ禍で1年延期され、入賞を果たしたが「20年に行われていたら、良い走りができなかった。国内盛り上げる大会としては、非常にいい大会ではあるとは思うんですけど、選手のエナジーを消費してしまう」と語った。

さらに、「3人の代表が(五輪で)ベストの走りをするというのが目的。その目的を見失わないようなシステムが必要なんじゃないかな」と代表選考に対する自身の思いを述べた上で「今回は出走を見送ったというかたちになります」とした。

また、「周りのスケジュールに合わせられてしまってるというか。そうじゃなくて僕は僕の陸上のやり方で強くなる方法を探していきたかったです。もっと自分には世界に羽ばたいていく可能性があるんだよってことを、まあ、体現していきたいというのもあると思います」とも語った。

そのうえで、パリ五輪に向けて「もっと勝てるような能力を身につけていかなきゃいけないなっていう思いも出てきました」と力を込めた。

一方で、ボストンマラソンには「予定どおり」に出場するとした大迫。初マラソンとして2017年大会に出場(3位)し、自身にとっては、マラソンランナーへの第一歩を記した大会でもある。「初マラソンから成長してきた部分と、もしかしたら、この7年間の中で何か落としてきたものがあるかもしれない。そういうものを再認識する。何か新しい気づきがあるんじゃないかな。楽しみな部分はありますね」と意気込んだ。

2021年東京五輪男子マラソン6位の大迫傑(Nike)は3月4日夜、自身のYouTubeサイトを更新して、代表に内定したパリ五輪マラソン(8月10日)について「出場する予定です」と明言した。 昨年10月のパリ五輪代表選考レース、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)では3位に終わった大迫。上位2人までに与えられる代表内定を決められなかった。その後、MGCファイナルチャレンジ2レース(今年2月25日の大阪、3月3日の東京)に出場するか注目が集まったが、1月中旬に次戦を4月15日のボストンマラソンに出場することを表明する。 動画サイトで「周りが騒げば騒ぐほど、冷めちゃう傾向があって。背筋がモヤモヤっとするような感覚がした。本当に走りたいのか自問自答したとき、本当に走りたいのはボストンだった。どうせ東京走るんでしょ?と思われていることへのアンチテーゼでもあって」と話していた。 結果は、ファイナルチャレンジ2大会で設定記録2時間5分50秒を突破する選手が現われず、MGC3位の大迫がパリ五輪3人目の代表に内定した。 2019年MGCでは3位と、東京五輪代表を決められず、翌年の東京マラソンで自身の日本記録を更新して代表に入っている。当時を「東京への準備に向けて緊張感やプレッシャーがすごかった」と振り返った大迫。東京五輪はコロナ禍で1年延期され、入賞を果たしたが「20年に行われていたら、良い走りができなかった。国内盛り上げる大会としては、非常にいい大会ではあるとは思うんですけど、選手のエナジーを消費してしまう」と語った。 さらに、「3人の代表が(五輪で)ベストの走りをするというのが目的。その目的を見失わないようなシステムが必要なんじゃないかな」と代表選考に対する自身の思いを述べた上で「今回は出走を見送ったというかたちになります」とした。 また、「周りのスケジュールに合わせられてしまってるというか。そうじゃなくて僕は僕の陸上のやり方で強くなる方法を探していきたかったです。もっと自分には世界に羽ばたいていく可能性があるんだよってことを、まあ、体現していきたいというのもあると思います」とも語った。 そのうえで、パリ五輪に向けて「もっと勝てるような能力を身につけていかなきゃいけないなっていう思いも出てきました」と力を込めた。 一方で、ボストンマラソンには「予定どおり」に出場するとした大迫。初マラソンとして2017年大会に出場(3位)し、自身にとっては、マラソンランナーへの第一歩を記した大会でもある。「初マラソンから成長してきた部分と、もしかしたら、この7年間の中で何か落としてきたものがあるかもしれない。そういうものを再認識する。何か新しい気づきがあるんじゃないかな。楽しみな部分はありますね」と意気込んだ。

パリ五輪代表出場を明言した大迫の動画

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.09.07

順大・澤木啓祐氏が名誉総監督を退任 本人の申し出を受け

9月6日、順天堂大学スポーツ健康科学部はホームページに「順天堂大学陸上競技部に関する報道について」と題したリリースを公開。同大学陸上部名誉総監督の澤木啓祐氏が退任することが発表された。 この件は、一部報道で同大学陸上部指 […]

NEWS ヤマダホールディングスが10月のプリンセス駅伝欠場を発表

2024.09.06

ヤマダホールディングスが10月のプリンセス駅伝欠場を発表

9月6日、ヤマダホールディングスは10月20日に開催予定の第10回全⽇本実業団対抗⼥⼦駅伝予選会(プリンセス駅伝)を欠場することを発表した。 チームは11月の全⽇本実業団対抗⼥⼦駅伝(クイーンズ駅伝)での上位入賞を目標に […]

NEWS チェベトが女子5000mで14分09秒52 男子1500mはヌグセがインゲブリグトセンを抑える/DLチューリヒ

2024.09.06

チェベトが女子5000mで14分09秒52 男子1500mはヌグセがインゲブリグトセンを抑える/DLチューリヒ

9月5日、ダイヤモンドリーグ(DL)第13戦のヴェルトクラッセ・チューリッヒがスイス・チューリヒで開催され、女子5000mでは、パリ五輪金メダルのB.チェベト(ケニア)が今季世界最高、パフォーマンス世界歴代7位の14分0 […]

NEWS 田中希実25歳初レース5000m14分49秒95で東京世界陸上の標準突破!!やり投・ディーン3位で初ファイナルへ/DLチューリヒ

2024.09.06

田中希実25歳初レース5000m14分49秒95で東京世界陸上の標準突破!!やり投・ディーン3位で初ファイナルへ/DLチューリヒ

世界最高峰のダイヤモンドリーグ(DL)シリーズ最終戦となる第14戦・チューリヒ大会(スイス)が9月6日に行われ、女子5000mの田中希実(New Balance)が14分49秒95で7位に入った。この記録で、来年の東京世 […]

NEWS 女子マラソン・ウガンダ代表のチェプテゲイが死去 五輪から1ヵ月経たぬうちの惨劇に悲しみ広がる

2024.09.05

女子マラソン・ウガンダ代表のチェプテゲイが死去 五輪から1ヵ月経たぬうちの惨劇に悲しみ広がる

ウガンダのオリンピック委員会(UOC)は9月4日、パリ五輪女子マラソン代表のレベッカ・チェプテゲイが死去したことを発表した。 チェプテゲイは9月2日、トレーニング先のケニアにおいて交際相手の男と口論となった末に、男からガ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年9月号 (8月9日発売)

2024年9月号 (8月9日発売)

速報 パリ五輪
大盛況 福岡IH
久保凛 日本新特集!

page top