マラソン世界王者のエリウド・キプチョゲ(ケニア)と東京五輪5000m・10000m金メダリストのシファン・ハッサン(オランダ)という2人のレジェンドが銀座に降臨した。
前日に東京マラソンを終えた2人。契約するナイキの「⾛りを加速するインスピレーションとイノベーションでランナーをサポートするイベント『UNITE FAST』」のため、NIKE GINZAを訪れてトークセッションを行った。集まったランナーや学生たちに向けてアドバイスなどを送った。
東京マラソンを終え、「最初から最後まで応援してくださって頑張れました。東京はランニングの街」とキプチョゲ。ハッサンも「正直、万全とはいかずかなり苦しみましたが、応援のお陰で最後は楽しんで走れました」と笑顔を見せる。
ともに優勝ならず、本来の力は発揮できなかった。それでも、「人間は機械ではない。100%のトレーニングができても結果が出ないこともある。それこそがスポーツ。大事なのは結果を受け入れること。そして止まらないことなのです」とキプチョゲ。まさにその姿勢を走りで伝えた。
レースに挑むにあたり大事にしていることについて、「自分を信じること。ターゲットに向けて楽しめたか。そうすればメンタルも準備も整う」(キプチョゲ)。ハッサンは「何でこんなつらい思いをして走っているんだろうと思うこともありますが」と笑いつつ、「しっかりトレーニングをすれば自信が持てます」と言う。
トークからは2人の“哲学”が垣間見え、「マラソンは人生。ランニングの素晴らしさ、情熱を伝えるのが私たちの仕事です」とキプチョゲが言えば、「若い頃は一喜一憂しましたが、大人になるにつれて『思ったようにことは進まない』と感じました。大事なのは毎日ベストを尽くすこと。そうすれば明日、新しい自分に会える」と語った。
イベントには男子マラソンパリ五輪代表の小山直城(Honda)と女子10000m世界選手権7位の廣中璃梨佳(日本郵政グループ)もゲスト出演。小山は「一緒に走れるのは恐れ多いですが楽しみ。しっかり準備したい」と語り、廣中は「東京五輪で初めて一緒に走ってから、あんな景色を見たいと思っています。昨年の10000mで転倒されても相手を称えている姿を見て尊敬しています」と目を輝かせた。
今年1月には「ナイキ アルファフライ 3」が発売されるなど、進化の止まらないランニングシューズについても「未来は明るい。安心できるし、トレーニングをたくさんできるシューズをこれからも期待したい」(キプチョゲ)、「リカバリーができ、タイムも速くなる。これからのシューズの進化にも期待しています」(ハッサン)と語った。
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