HOME 国内

2023.12.26

25年東京世界陸上は150億円規模に スポンサーシップ契約は代理店介さず入札実施
25年東京世界陸上は150億円規模に スポンサーシップ契約は代理店介さず入札実施

国立競技場

一般財団法人東京2025世界陸上財団の第6回理事会が12月26日に都内で開かれた。

主な決議事項は財政計画(支出・収入)、スポンサーシップ販売方針などで、財政計画は150億円規模となることが発表された。

発表済みの開催基本計画を元に進められ、「多くの人々に夢や希望を届ける」「今後の国際スポーツ大会のモデルを示す」というミッションを掲げられる。

広告の下にコンテンツが続きます

支出の計画についてはアスリートがパフォーマンスを発揮できる環境作りを前提に、「サービスレベルの最適化、効率化」を図ってとりまとめられた。150億円のうち、仮説等30億円(大会運営のためのオーバーレイ、情報システム、ITインフラなど)、輸送等15億円(国内輸送、警備など)、オペレーション55億円(競技関連、会場、ボランティアなど)、管理・広報等45億円(人件費、チケット、メディア関連など)、予備費5億円と算出されている。

一方、収入の計画額150億円は、日本陸連負担が10億円、協賛金・寄付金が30億円、チケット収入30億円、その他80億円としている。チケットについては理事会でも「みんなで頑張らないといけない数字」という言葉も出たように、「フルスタジアム(満員)」にするための取り組みが求められる。チケット代の設定などはこれからになる。その他80億円については、国と東京都による支援を要望していく。

協賛金・寄付金の30億円規模は、「前回の大阪大会(2007年)と同等規模」となる。「公正・公平・透明」の観点から、スポンサーシップ販売方針は公募により入札を実施。1カテゴリー(業種)1社で、3億円以上が「公式プリンシパルサポーター」、1億円以上が「公式サポーター」と区分けされる。なお、特定の代理店を置かないことを示しており、スポンサーシップ販売についても財団による「直接販売」で対応していく。

また、大会プログラムの電子化の方向性も示され、「環境への取り組みとして、極力ペーパレス化」するとともに、「予算上の制約もあるので優先順位をつけながら取り組んでいく」構えだ。

東京世界選手権は1991年に続いて2度目。大会日程は2025年9月13日(土)~21日(日)の9日間となっている。

一般財団法人東京2025世界陸上財団の第6回理事会が12月26日に都内で開かれた。 主な決議事項は財政計画(支出・収入)、スポンサーシップ販売方針などで、財政計画は150億円規模となることが発表された。 発表済みの開催基本計画を元に進められ、「多くの人々に夢や希望を届ける」「今後の国際スポーツ大会のモデルを示す」というミッションを掲げられる。 支出の計画についてはアスリートがパフォーマンスを発揮できる環境作りを前提に、「サービスレベルの最適化、効率化」を図ってとりまとめられた。150億円のうち、仮説等30億円(大会運営のためのオーバーレイ、情報システム、ITインフラなど)、輸送等15億円(国内輸送、警備など)、オペレーション55億円(競技関連、会場、ボランティアなど)、管理・広報等45億円(人件費、チケット、メディア関連など)、予備費5億円と算出されている。 一方、収入の計画額150億円は、日本陸連負担が10億円、協賛金・寄付金が30億円、チケット収入30億円、その他80億円としている。チケットについては理事会でも「みんなで頑張らないといけない数字」という言葉も出たように、「フルスタジアム(満員)」にするための取り組みが求められる。チケット代の設定などはこれからになる。その他80億円については、国と東京都による支援を要望していく。 協賛金・寄付金の30億円規模は、「前回の大阪大会(2007年)と同等規模」となる。「公正・公平・透明」の観点から、スポンサーシップ販売方針は公募により入札を実施。1カテゴリー(業種)1社で、3億円以上が「公式プリンシパルサポーター」、1億円以上が「公式サポーター」と区分けされる。なお、特定の代理店を置かないことを示しており、スポンサーシップ販売についても財団による「直接販売」で対応していく。 また、大会プログラムの電子化の方向性も示され、「環境への取り組みとして、極力ペーパレス化」するとともに、「予算上の制約もあるので優先順位をつけながら取り組んでいく」構えだ。 東京世界選手権は1991年に続いて2度目。大会日程は2025年9月13日(土)~21日(日)の9日間となっている。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.07

編集部コラム「追いかけっこ」

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]

NEWS メモリードが実業団陸上部の活動終了を発表 今後は個人アスリート支援へ

2025.11.07

メモリードが実業団陸上部の活動終了を発表 今後は個人アスリート支援へ

11月7日、実業団のメモリードは、27年3月をもって実業団陸上部としての活動を終了すると発表した。今後は「チーム単位での支援」から「個人アスリート支援」へと方針を転換し、陸上競技に限らず幅広いスポーツ分野の選手を対象に支 […]

NEWS 110mH学生世界一の阿部竜希がエターナルホスピタリティG内定!「勇往邁進の精神で」棒高跳・柄澤、短距離・木梨もアスナビ就職

2025.11.07

110mH学生世界一の阿部竜希がエターナルホスピタリティG内定!「勇往邁進の精神で」棒高跳・柄澤、短距離・木梨もアスナビ就職

公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)が実施するアスリート支援ナビゲーション「アスナビ」を活用し、陸上3選手の就職・内定が決まった。 男子110mハードルで13秒12(学生歴代3位、日本歴代4位)を持つ阿部竜希(順 […]

NEWS 日本陸連・有森裕子会長に岡山市市民栄誉賞「本市の名を高めることに特に顕著な功績」五輪2大会メダル

2025.11.07

日本陸連・有森裕子会長に岡山市市民栄誉賞「本市の名を高めることに特に顕著な功績」五輪2大会メダル

岡山市は11月7日、女子マラソンで五輪2大会連続メダリストの日本陸連・有森裕子会長に、岡山市市民栄誉賞を授与し同日授与式が執り行われた。 有森会長は岡山県岡山市出身の58歳。女子マラソンにおいて、1992年バルセロナ五輪 […]

NEWS 神奈川県高校駅伝で誤誘導により4校記録無効 嘆願書提出の三浦学苑が関東大会に異例のオープン参加 高体連が認める

2025.11.07

神奈川県高校駅伝で誤誘導により4校記録無効 嘆願書提出の三浦学苑が関東大会に異例のオープン参加 高体連が認める

11月3日の神奈川県高校駅伝(横浜市のフィールド小机・日産スタジアム付設ハーフマラソンコース)で誤誘導による4校が記録無効となり、記録無効となった4校のうち三浦学苑について、高体連が関東高校駅伝(11月22日/埼玉・熊谷 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top