HOME 国内

2023.12.10

4位田澤廉は意地の自己新27分22秒31!23年7本目の10000mレースを激走/日本選手権10000m
4位田澤廉は意地の自己新27分22秒31!23年7本目の10000mレースを激走/日本選手権10000m

23年日本選手権男子10000mで4位だった田澤廉

◇第107回日本選手権10000m(12月10日 東京・国立競技場)

第107回日本選手権10000mが行われ、男子は塩尻和也(富士通)が27分09秒80の日本新記録で初優勝を飾った。

2022年オレゴン、今夏のブダペストと世界選手権2大会連続出場中の田澤廉(トヨタ自動車)は、自己ベスト(27分23秒44)を2年ぶりに更新する27分22秒31をマークしたが4位にとどまった。

広告の下にコンテンツが続きます

5000mを13分40秒で通過した段階で「きつかった」そうで、残り5周からは「腰が痛くなった」という。8400m過ぎで力尽き、優勝争いから脱落した。

それでも、「(レース前は)27分40秒ぐらいかと思っていたので、思ったよりいけました。強化期間があまりない中で、自己ベストが出て良かったです」と振り返った。

これが2023年で7本目の10000mレース。駒大卒業間近の3月に米国に渡りTheTENに出場して27分28秒04。さらにトヨタ自動車初戦となった5月のゴールデンゲームズinのべおか(27分51秒21)、すぐに英国に渡って27分40秒40と連戦した。

7月のアジア選手権では脱水症状となるほど過酷な状況で金メダルを獲得。アジア王者として念願だったブダペストの舞台に立ち、15位と力走した。そして、9月末のアジア大会は4位。世界を飛び回り、走りに走った1年の締めくくりが今大会だった。

チームの先輩である太田智樹、駒大時代から師事する大八木弘明コーチとともに米国・アルバカーキで3週間の高地トレーニングをこなして臨んだ。タメを作る期間がない中でも、レースをまとめ切る能力は大学時代に培ったもの。標準突破者が出なければ、大会前時点のワールドランキングで日本勢トップ(17位/1ヵ国3人の場合)にいる田澤が、パリ五輪代表に最も近い存在だ。

「満足行く練習をしていきたい」と田澤。それができれば、世界との距離をさらに縮めていくはずだ。

◇第107回日本選手権10000m(12月10日 東京・国立競技場) 第107回日本選手権10000mが行われ、男子は塩尻和也(富士通)が27分09秒80の日本新記録で初優勝を飾った。 2022年オレゴン、今夏のブダペストと世界選手権2大会連続出場中の田澤廉(トヨタ自動車)は、自己ベスト(27分23秒44)を2年ぶりに更新する27分22秒31をマークしたが4位にとどまった。 5000mを13分40秒で通過した段階で「きつかった」そうで、残り5周からは「腰が痛くなった」という。8400m過ぎで力尽き、優勝争いから脱落した。 それでも、「(レース前は)27分40秒ぐらいかと思っていたので、思ったよりいけました。強化期間があまりない中で、自己ベストが出て良かったです」と振り返った。 これが2023年で7本目の10000mレース。駒大卒業間近の3月に米国に渡りTheTENに出場して27分28秒04。さらにトヨタ自動車初戦となった5月のゴールデンゲームズinのべおか(27分51秒21)、すぐに英国に渡って27分40秒40と連戦した。 7月のアジア選手権では脱水症状となるほど過酷な状況で金メダルを獲得。アジア王者として念願だったブダペストの舞台に立ち、15位と力走した。そして、9月末のアジア大会は4位。世界を飛び回り、走りに走った1年の締めくくりが今大会だった。 チームの先輩である太田智樹、駒大時代から師事する大八木弘明コーチとともに米国・アルバカーキで3週間の高地トレーニングをこなして臨んだ。タメを作る期間がない中でも、レースをまとめ切る能力は大学時代に培ったもの。標準突破者が出なければ、大会前時点のワールドランキングで日本勢トップ(17位/1ヵ国3人の場合)にいる田澤が、パリ五輪代表に最も近い存在だ。 「満足行く練習をしていきたい」と田澤。それができれば、世界との距離をさらに縮めていくはずだ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.10

【箱根駅伝エントリー】登録選手336人が決定 最多出身高は13年ぶりの駅伝名門校! 都道府県別では埼玉が2年連続トップ

第102回箱根駅伝のチームエントリーが12月10日に行われ、今回も1チーム16人、21チーム計336人が選手登録された。 登録選手を出身高校別に見ると、佐久長聖高(長野)が13人で最多となった。続いて、洛南高(京都)が1 […]

NEWS 前回6位の城西大・櫛部静二監督「アッと驚く試合を」 20年連続シード東洋大・酒井俊幸監督「誰が出ても粘りながら」/箱根駅伝

2025.12.10

前回6位の城西大・櫛部静二監督「アッと驚く試合を」 20年連続シード東洋大・酒井俊幸監督「誰が出ても粘りながら」/箱根駅伝

第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 前回6位の城西大は16人のエントリーの半数を4年生が占めた。櫛部静二監督は「ここ数年、この4年生の力によって、城西大としては上 […]

NEWS 15年ぶりVへ!早大・花田勝彦監督「往路優勝のオーダーを」山口智規主将を「胴上げしたい」/箱根駅伝

2025.12.10

15年ぶりVへ!早大・花田勝彦監督「往路優勝のオーダーを」山口智規主将を「胴上げしたい」/箱根駅伝

第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 前回4位の早大は「5強」の一角として、15年ぶり優勝をしっかりと視界に捉える。 就任4年目を迎えた花田勝彦駅伝監督は、今年度で […]

NEWS 99回目出場の中大・藤原監督「いい顔でスタートを」4年生が優勝へ執念「勝たせてやりたい」/箱根駅伝

2025.12.10

99回目出場の中大・藤原監督「いい顔でスタートを」4年生が優勝へ執念「勝たせてやりたい」/箱根駅伝

第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 全日本大学駅伝で2位を占めた中大は、前回5位からの躍進を期す。藤原正和監督は「いいチームができました」と胸を張って語る。 1年 […]

NEWS 第102回箱根駅伝ゲスト解説に駒大OB・篠原倖太朗、國學院大OB・平林清澄ら 往路さらなる特別ゲストも

2025.12.10

第102回箱根駅伝ゲスト解説に駒大OB・篠原倖太朗、國學院大OB・平林清澄ら 往路さらなる特別ゲストも

関東学生陸上競技連盟が12月10日、第102回箱根駅伝の開催要項を発表し、テレビ中継する日本テレビの放送についても合わせて発表された。 2026年1月2日の往路、3日の復路ともに7時から生中継。放送センターでの解説は往路 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top