2023.12.03
12月1日から2日にかけて、台湾の台北市で第14回IAU世界24時間走選手権が行われ、女子で仲田光穂(千葉陸協)が270.363kmを走り、世界新記録で優勝を飾った。
同大会は2003年に第1回大会が開催され、以降は隔年で開催されている。21年はコロナ禍で中止となり、4年ぶりの実施となった。
1周2kmのコースで行われたレースでは仲田が序盤からトップを快走。6時間の時点で78kmに到達すると、100kmを約7時間50分で通過し、中間ポイントの12時間では147kmまで記録を伸ばす。
その後、休息を取りながらも歩を進めた仲田は20時間で227.8kmを超えると、残り4時間も死力を尽くして駆け抜けてフィニッシュを迎えた。従来の世界記録はカミーユ・ヘロン(米国)が19年に出した270.116kmで、247mの更新となった。270kmは直線距離で東京から岐阜までに相当し、1kmを5分19秒で走り続けた計算となる。
仲田は茨城県出身の34歳。高校時代は陸上部に所属し、大学時代に東京マラソンを走ったことをきっかけにマラソンにチャレンジするようになった。15年からはウルトラマラソンにも参加するようになり、昨年のIAU世界100km選手権では日本人最上位の6位に入賞。団体では日本の銅メダルに貢献している。以降も24時間走のアジア記録(256.024km)を樹立したほか、今年7月のIAU100kmアジア・オセアニア選手権では金メダルと活躍を続けていた。100kmでは7時間19分12秒がベスト。フルマラソンは2時間39分51秒の記録を持つ。
仲田は自身のSNSで「(世界記録の)実感はありません。24時間ずっと強く風が吹き、雨もかなりの時間降り、正直結構過酷でした」とコメント。「沢山の応援ありがとうございました」とサポートや周りの選手に感謝を述べた。
【画像】日の丸を掲げて喜ぶ仲田光穂
Medalist of 2023 IAU 24H World Championships. The results are under verification. Women individually 1. NAKATA MIHO (JPN) 2. SHEVCHENKO OLENA (UKR) 3. PATRYCJA BEREZNOWSKA (POL) Men individually 1. Sorokin Aleksandr (LTU) 2. Zisimopoulos Fotios (GRE) 3. Tkachuk Andrii (UKR) pic.twitter.com/940UGTmMdQ
— IAU (@iaunews) December 2, 2023
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.07.14
東京世界陸上アンバサダーに三段跳3連覇・テイラー氏と100mH2大会金メダルのピアソン氏
-
2025.07.14
-
2025.07.13
-
2025.07.13
2025.06.17
2025中学最新ランキング【男子】
-
2025.06.17
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.07.14
DLロンドン女子5000mに田中希実がエントリー! 男子100mで再びライルズ VS テボゴ アレクナ、マフチフ、ボルらも参戦
7月14日、ダイヤモンドリーグ(DL)第11戦のロンドン大会(英国/7月19日)のエントリーリストが発表され、女子5000mに田中希実(New Balance)が登録された。 田中はこれが今季のDL2戦目。7月上旬の日本 […]
2025.07.14
男子走幅跳・城山正太郎が優勝 400m佐藤風雅は45秒50の4位 世界陸上出場目指し、日本選手が欧米の競技会に出場/WAコンチネンタルツアー
7月13日に欧米各地で世界陸連(WA)コンチネンタルツアーの競技会が行われ、9月の東京世界選手権の出場を目指す日本人選手たちが奮闘した。 カナダで開催されたWAコンチネンタルツアー・シルバーのエドモントン招待では、男子走 […]
2025.07.14
17歳のウィルソンが男子400mで44秒10!自らのU18記録を更新 200mは新鋭・ティーマースが19秒73/WAコンチネンタルツアー
7月11日~12日、米国・テネシー州メンフィスで世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・シルバーのエド・マーフィー・クラシックが開催され、男子400mでは17歳のQ.ウィルソン(米国)が44秒10のU18世界最高記録で優勝 […]
2025.07.14
【男子1500m】本田桜二郎(鳥取城北高3)3分43秒23=高校歴代5位
第239回東海大長距離競技会は7月13日、神奈川・東海大湘南校舎陸上競技場で行われ、男子1500mで本田桜二郎(鳥取城北3)が高校歴代5位、中国高校新記録となる3分43秒23をマークした。従来の中国高校記録は徳本一善(沼 […]
Latest Issue
最新号

2025年8月号 (7月14日発売)
詳報!日本選手権
IH地区大会