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2023.10.12

3年越しの鹿児島特別国体!山縣亮太、多田修平、佐藤拳太郎、田中希実らトップ選手が集う
3年越しの鹿児島特別国体!山縣亮太、多田修平、佐藤拳太郎、田中希実らトップ選手が集う

鹿児島国体にエントリーしている佐藤拳太郎、山縣亮太、田中希実

「燃ゆる感動かごしま国体」の陸上競技が10月13日から17日、鹿児島県立鴨池陸上競技場(白波スタジアム)で開かれる。本来であれば2020年の開催地だった鹿児島。しかし、コロナ禍により中止となり、特例で2023年に「特別国体」として実施することとなった。3年越しに鹿児島に集結する注目の日本国内トップアスリート(成年)をピックアップしていく。

まずは男子の有力選手を紹介。100mには今回も豪華メンバーが集う。広島からは9秒95の日本記録保持者・山縣亮太(セイコー)、大阪代表は東京五輪出場の多田修平(住友電工)と、日本トップスプリンター2人が登場。アジア大会4×100mリレー銀メダルメンバーの宇野勝翔(福井・順大)、ワールドユニバーシティゲームズ代表の井上直紀(群馬・早大)らも注目だ。

300mには佐藤拳太郎(埼玉・富士通)が登場。ブダペスト世界選手権の400m予選で44秒77の日本新を樹立し、アジア選手権金メダル、アジア大会で銀メダルに輝いている。200mでも自己ベストを更新するなどスピードアップに余念がない。300mの日本記録(32秒21)の更新もあり得る。

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活況の110mハードル。パリ五輪参加標準記録(13秒27)を突破済みの野本周成(愛媛・愛媛陸協)が自己記録13秒20をさらに更新するか。ブダペスト世界選手権代表の横地大雅(佐賀・Team SSP)、13秒41がベストの藤井亮汰(三重・三重県スポ協)らも有力だ。13秒04の日本記録保持者・村竹ラシッド(千葉・順大)、ユニバ金メダリストの豊田兼(東京・慶大)もエントリーしているが、秋シーズンの疲労の具合から出場は微妙なところだろう。

400mハードルは多士済々。ブダペスト世界選手権代表の岸本鷹幸(青森・富士通)は国体に滅法強く、高校時代も含め過去6度の優勝を誇る。脚の具合が気になるところだが出場すれば勝負強さを見せそう。今季の上り調子の金本昌樹(東京・早大)、東京五輪代表の山内大夢(福島・東邦銀行)らタイトルを争う。

走幅跳には日本代表経験者が多数。8m26のベストを持ち、今年のブダペスト世界選手権に出場した吉田弘道(神崎郡陸協)、オレゴン世界選手権代表の山川夏輝(佐賀・Team SSP)、東京五輪代表の津波響樹(沖縄・大塚製薬)に注目。日本インカレで8mオーバーの競演を見せたユニバ代表の鳥海勇斗(千葉・日大)と藤原孝輝(滋賀・東洋大)も力がある。

砲丸投はアジア選手権代表の奥村仁志(福井・センコー)やアツオビン・ジェイソン(大阪・福岡大)ら18m後半を狙えるプッターがそろう。やり投にはブダペスト世界選手権代表の﨑山雄太(愛媛・愛媛陸協)と小椋健司(栃木・エイジェックスポーツ)が出場する。

女子も見逃せない選手が多数そろう。

100mは復調してきた女子スプリントのエース・兒玉芽生(大分・ミズノ)が中心。地元・鹿児島の鶴田玲美(南九州ファミリーマート)は懸ける思いは強い。日本インカレメダル独占の甲南大から岡根和奏(京都)、奥野由萌(滋賀)、藏重みう(愛知)がそれぞれ故郷代表のユニフォームで激突する。ブダペスト世界選手権代表の君嶋愛梨沙(山口・土木管理総合)は脚が万全ではなく出場は微妙なところ。100mハードル前日本記録保持者の寺田明日香(北海道・ジャパンクリエイト)も100mに参戦する。

300mは兒玉、城戸優来(福岡・福岡大)、久保山晴菜(佐賀・今村病院)、森山静穂(宮﨑・福岡大)という福岡大勢の激突にも注目だ。400mハードルには今年、アジア選手権、ユニバ、ブダペスト世界選手権、アジア大会とフル参戦した山本亜美(滋賀・立命大)がシーズンラストレースに臨む。ブダペスト代表の宇都宮絵莉(兵庫・長谷川体育施設)との激突になりそうだ。

最も観客の視線を集めそうなのが田中希実(兵庫・New Balance)。今回は5000mと800mに出場を予定している。先に800m予選があり、その後に5000mとなる。田中は800mでも日本女子初の1分台を狙う。5000mは14分29秒18という驚異的な日本記録を持つ。

5000m競歩には高校生から地元・鹿児島の大山藍(鹿児島女高3)が出場。昨年のU20世界選手権銀メダル、今年のインターハイ優勝の大山は、ランキングでも高校生ながらトップに立つ。

走高跳は髙橋渚(東京・メイスンワーク)、津田シェリアイ(大阪・築地銀だこAC)による空中戦となりそう。ハンマー投には学生記録を持つ村上来花(青森・九州共立大)が登場。自身の学生記録(65m33)更新が見られそうだ。やり投にはブダペスト世界選手権代表でアジア選手権金メダルの斉藤真理菜(茨城・スズキ)、60mオーバーを連発している佐藤友佳(大阪・ニコニコ紀)にビッグアーチの予感が漂っている。

いつもとは違うユニフォームで、故郷の誇りを胸に戦う熱い5日間。鹿児島特別国体は10月13日に開幕する。

「燃ゆる感動かごしま国体」の陸上競技が10月13日から17日、鹿児島県立鴨池陸上競技場(白波スタジアム)で開かれる。本来であれば2020年の開催地だった鹿児島。しかし、コロナ禍により中止となり、特例で2023年に「特別国体」として実施することとなった。3年越しに鹿児島に集結する注目の日本国内トップアスリート(成年)をピックアップしていく。 まずは男子の有力選手を紹介。100mには今回も豪華メンバーが集う。広島からは9秒95の日本記録保持者・山縣亮太(セイコー)、大阪代表は東京五輪出場の多田修平(住友電工)と、日本トップスプリンター2人が登場。アジア大会4×100mリレー銀メダルメンバーの宇野勝翔(福井・順大)、ワールドユニバーシティゲームズ代表の井上直紀(群馬・早大)らも注目だ。 300mには佐藤拳太郎(埼玉・富士通)が登場。ブダペスト世界選手権の400m予選で44秒77の日本新を樹立し、アジア選手権金メダル、アジア大会で銀メダルに輝いている。200mでも自己ベストを更新するなどスピードアップに余念がない。300mの日本記録(32秒21)の更新もあり得る。 活況の110mハードル。パリ五輪参加標準記録(13秒27)を突破済みの野本周成(愛媛・愛媛陸協)が自己記録13秒20をさらに更新するか。ブダペスト世界選手権代表の横地大雅(佐賀・Team SSP)、13秒41がベストの藤井亮汰(三重・三重県スポ協)らも有力だ。13秒04の日本記録保持者・村竹ラシッド(千葉・順大)、ユニバ金メダリストの豊田兼(東京・慶大)もエントリーしているが、秋シーズンの疲労の具合から出場は微妙なところだろう。 400mハードルは多士済々。ブダペスト世界選手権代表の岸本鷹幸(青森・富士通)は国体に滅法強く、高校時代も含め過去6度の優勝を誇る。脚の具合が気になるところだが出場すれば勝負強さを見せそう。今季の上り調子の金本昌樹(東京・早大)、東京五輪代表の山内大夢(福島・東邦銀行)らタイトルを争う。 走幅跳には日本代表経験者が多数。8m26のベストを持ち、今年のブダペスト世界選手権に出場した吉田弘道(神崎郡陸協)、オレゴン世界選手権代表の山川夏輝(佐賀・Team SSP)、東京五輪代表の津波響樹(沖縄・大塚製薬)に注目。日本インカレで8mオーバーの競演を見せたユニバ代表の鳥海勇斗(千葉・日大)と藤原孝輝(滋賀・東洋大)も力がある。 砲丸投はアジア選手権代表の奥村仁志(福井・センコー)やアツオビン・ジェイソン(大阪・福岡大)ら18m後半を狙えるプッターがそろう。やり投にはブダペスト世界選手権代表の﨑山雄太(愛媛・愛媛陸協)と小椋健司(栃木・エイジェックスポーツ)が出場する。 女子も見逃せない選手が多数そろう。 100mは復調してきた女子スプリントのエース・兒玉芽生(大分・ミズノ)が中心。地元・鹿児島の鶴田玲美(南九州ファミリーマート)は懸ける思いは強い。日本インカレメダル独占の甲南大から岡根和奏(京都)、奥野由萌(滋賀)、藏重みう(愛知)がそれぞれ故郷代表のユニフォームで激突する。ブダペスト世界選手権代表の君嶋愛梨沙(山口・土木管理総合)は脚が万全ではなく出場は微妙なところ。100mハードル前日本記録保持者の寺田明日香(北海道・ジャパンクリエイト)も100mに参戦する。 300mは兒玉、城戸優来(福岡・福岡大)、久保山晴菜(佐賀・今村病院)、森山静穂(宮﨑・福岡大)という福岡大勢の激突にも注目だ。400mハードルには今年、アジア選手権、ユニバ、ブダペスト世界選手権、アジア大会とフル参戦した山本亜美(滋賀・立命大)がシーズンラストレースに臨む。ブダペスト代表の宇都宮絵莉(兵庫・長谷川体育施設)との激突になりそうだ。 最も観客の視線を集めそうなのが田中希実(兵庫・New Balance)。今回は5000mと800mに出場を予定している。先に800m予選があり、その後に5000mとなる。田中は800mでも日本女子初の1分台を狙う。5000mは14分29秒18という驚異的な日本記録を持つ。 5000m競歩には高校生から地元・鹿児島の大山藍(鹿児島女高3)が出場。昨年のU20世界選手権銀メダル、今年のインターハイ優勝の大山は、ランキングでも高校生ながらトップに立つ。 走高跳は髙橋渚(東京・メイスンワーク)、津田シェリアイ(大阪・築地銀だこAC)による空中戦となりそう。ハンマー投には学生記録を持つ村上来花(青森・九州共立大)が登場。自身の学生記録(65m33)更新が見られそうだ。やり投にはブダペスト世界選手権代表でアジア選手権金メダルの斉藤真理菜(茨城・スズキ)、60mオーバーを連発している佐藤友佳(大阪・ニコニコ紀)にビッグアーチの予感が漂っている。 いつもとは違うユニフォームで、故郷の誇りを胸に戦う熱い5日間。鹿児島特別国体は10月13日に開幕する。

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