HOME 国内、世界陸上、日本代表
400m・佐藤風雅は自己新44秒88で準決勝4着「今出せる限界を出せた」マイルリレーで「メダルを形に」/世界陸上
400m・佐藤風雅は自己新44秒88で準決勝4着「今出せる限界を出せた」マイルリレーで「メダルを形に」/世界陸上

予選に続き、準決勝でも自己新を叩き出した佐藤風雅

◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)4日目

ブダペスト世界陸上4日目のアフタンーンセッションが行われ、男子400m準決勝2組に出場した佐藤風雅(ミズノ)は、44秒88の自己新をマークして4着。決勝進出には届かなかったが、自身初の44秒台(44秒97)だった予選の記録をさらに塗り替える力走を見せた。

広告の下にコンテンツが続きます

着順通過の2着にあと0.3秒、プラス通過には0.18秒。「300mの時点ではいけるんじゃないかという気持ちはあったけど、届かなかったのは今の自分の実力です」と佐藤は清々しく胸を張った。

2大会連続のセミファイナルで序盤から積極的なレースを見せた。4番手争いでホームストレートに入ると、上位選手を最後まで追走。日本人3人目の44秒台となる44秒97をマークした予選の記録をさらに短縮してフィニッシュラインに飛び込んだ。

その内容は、「自己ベストは出たけど、理想のレースではなかった」と言う。ただ、「今出せる限界の力は出せました」。そして、「悔しいという気持ちより、楽しかった。44秒台をそろえられたのは素直にうれしい」と言葉をつなげる。

49秒38がベストだった高校時代から、作新学院大時代で急成長。3年目に45秒台を出し、関東インカレ2部優勝を果たした時ににわかに注目を集めた。21年に4年ぶりに45秒台突入を果たすと、昨年は5月に当時日本歴代8位となる45秒40をマーク。その勢いに乗って日本選手権でも初優勝を成し遂げた。

広告の下にコンテンツが続きます

名門・ミズノトラッククラブに入った今季は、春先こそ走りが噛み合わない時期もあったが、6月の日本選手権で2位。7月のアジア選手権では当時自己新の45秒13で銀メダルと調子を上げ、2度目の世界の舞台で力を出し切った。

残るは4×400mリレー。前回は1走を務め、アジア新(2分59秒51)での4位入賞に貢献した。「日本中の期待も、僕らの意識も、メダルを取ろう、となっていると思います。それを形にしたい」。五輪を含めて初の快挙へ、佐藤は言葉に力を込めた。

◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)4日目 ブダペスト世界陸上4日目のアフタンーンセッションが行われ、男子400m準決勝2組に出場した佐藤風雅(ミズノ)は、44秒88の自己新をマークして4着。決勝進出には届かなかったが、自身初の44秒台(44秒97)だった予選の記録をさらに塗り替える力走を見せた。 着順通過の2着にあと0.3秒、プラス通過には0.18秒。「300mの時点ではいけるんじゃないかという気持ちはあったけど、届かなかったのは今の自分の実力です」と佐藤は清々しく胸を張った。 2大会連続のセミファイナルで序盤から積極的なレースを見せた。4番手争いでホームストレートに入ると、上位選手を最後まで追走。日本人3人目の44秒台となる44秒97をマークした予選の記録をさらに短縮してフィニッシュラインに飛び込んだ。 その内容は、「自己ベストは出たけど、理想のレースではなかった」と言う。ただ、「今出せる限界の力は出せました」。そして、「悔しいという気持ちより、楽しかった。44秒台をそろえられたのは素直にうれしい」と言葉をつなげる。 49秒38がベストだった高校時代から、作新学院大時代で急成長。3年目に45秒台を出し、関東インカレ2部優勝を果たした時ににわかに注目を集めた。21年に4年ぶりに45秒台突入を果たすと、昨年は5月に当時日本歴代8位となる45秒40をマーク。その勢いに乗って日本選手権でも初優勝を成し遂げた。 名門・ミズノトラッククラブに入った今季は、春先こそ走りが噛み合わない時期もあったが、6月の日本選手権で2位。7月のアジア選手権では当時自己新の45秒13で銀メダルと調子を上げ、2度目の世界の舞台で力を出し切った。 残るは4×400mリレー。前回は1走を務め、アジア新(2分59秒51)での4位入賞に貢献した。「日本中の期待も、僕らの意識も、メダルを取ろう、となっていると思います。それを形にしたい」。五輪を含めて初の快挙へ、佐藤は言葉に力を込めた。

【動画】予選の記録をさらに更新!佐藤風雅の準決勝をチェック!

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.05.06

女子4×100mRと男女混合マイルは日本歴代上位をマークも今大会でのパリ五輪は逃す/世界リレー

◇2024世界リレー(5月4日、5日/バハマ・ナッソー) パリ五輪の出場権を懸けた世界リレーの2日目が5月5日(現地)に行われた。女子4×100mリレーと男女混合4×400mリレーは前日の予選の結果、ラウンド2に回った。 […]

NEWS 男子4×400mRもメダルにあと0.04秒の4位!佐藤拳太郎、佐藤風雅、中島佑気ジョセフ、川端魁人で3分01秒20/世界リレー

2024.05.06

男子4×400mRもメダルにあと0.04秒の4位!佐藤拳太郎、佐藤風雅、中島佑気ジョセフ、川端魁人で3分01秒20/世界リレー

◇2024世界リレー(5月4日、5日/バハマ・ナッソー) パリ五輪の出場権を懸けた世界リレーの2日目が5月5日(日本時間6日)に行われ、男子4×400mは3分01秒20で4位に入った。優勝はバハマで2分59秒11、2位は […]

NEWS 日本男子4×100mRは4位!山本匠真、栁田大輝、上山紘輝、三輪颯太でつなぎ2大会連続メダルにあと0.01秒/世界リレー

2024.05.06

日本男子4×100mRは4位!山本匠真、栁田大輝、上山紘輝、三輪颯太でつなぎ2大会連続メダルにあと0.01秒/世界リレー

◇2024世界リレー(5月4日、5日/バハマ・ナッソー) パリ五輪の出場権を懸けた世界リレーの2日目が5月5日(日本時間6日)に行われ、男子4×100mは38秒45で4位に入った。優勝は米国で37秒40、2位はカナダで3 […]

NEWS 北口榛花が“凱旋試合”で貫禄勝ち 女子100m青山華依がV 男子100mは本郷汰樹が制す/水戸招待

2024.05.06

北口榛花が“凱旋試合”で貫禄勝ち 女子100m青山華依がV 男子100mは本郷汰樹が制す/水戸招待

◇水戸招待陸上(5月5日/茨城・ケーズデンキスタジアム水戸) 日本グランプリシリーズG2の水戸招待が5月5日に行われた。女子やり投には昨年のブダペスト世界選手権金メダリストの北口榛花(JAL)が出場。昨年6月の日本選手権 […]

NEWS 世界リレーで初の頂点なるか!? 男子4×100m、4×400mが強豪に挑む 女子4×100m、混合4×400mはパリ五輪に向け正念場

2024.05.06

世界リレーで初の頂点なるか!? 男子4×100m、4×400mが強豪に挑む 女子4×100m、混合4×400mはパリ五輪に向け正念場

◇2024世界リレー(5月4日、5日/バハマ・ナッソー) パリ五輪の出場権を懸けた世界リレーの2日目が5月5日(日本時間6日)に行われる。 広告の下にコンテンツが続きます 日本は初日の予選で男子の4×100mと4×400 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年5月号 (4月12日発売)

2024年5月号 (4月12日発売)

パリ五輪イヤー開幕!

page top