2023.06.02
◇第107回日本選手権(6月1日~4日/大阪・ヤンマースタジアム長居)2日目
ブダペスト世界選手権の代表選考会を兼ねた第107回日本選手権の2日目に女子100mハードルの予選と準決勝が行われ、日本歴代2位タイの12秒86を持つ寺田明日香(ジャパンクリエイト)が、盤石の走りで明日の決勝に駒を進めた。
13秒28(±0)で1着だった予選は、「ゆったり走った」と言う。準決勝は12秒97(+0.4)で、前回覇者・福部真子(日本建設工業)とは同タイム着差ありの2着。「順位は気にせず、たとえ3番でも決勝に行ければいい」と考えていたため、レース後も前向きな言葉が多く飛び出した。
「(準決勝は)4台目まではしっかり走って、あとはその流れで力まず行けたらいいなと。明日に向けてコンディションを整えるレースにできればいいと思っていました」
近年、活況を呈す日本女子の100mハードル。その口火を切ったのが寺田だった。2019年に日本で初めて12秒台に突入すると、そこから青木益未(七十七銀行)、福部が続き、今季は田中佑美(富士通)と清山ちさと(いちご)も13秒を切った。しかし、寺田はさらに進化し、休養明けの今季は12秒86を2度マークして好調を維持している。
ただ、決して前のめりになっているわけでもない。
「今年の結果はあまり気にしていなくて、来年のパリ五輪が大事。その中で世界選手権があればいいなと思っています。まずは他の選手に勝つというより自分に勝ちたいです」
明日17時15分スタートの決勝には、強力なライバルが勢ぞろいするが、寺田は「自分のレースをするだけ」と、あくまでも自然体を貫く。
文/小野哲史
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.11.16
2025.11.10
日本テレビ菅谷大介アナウンサーが死去 53歳 箱根駅伝のスタート、フィニッシュ実況も担当
-
2025.11.10
-
2025.11.14
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.16
佐久長聖2時間4分57秒で27連覇 長野東1時間8分10秒でV17 地区代表は2年連続で長野日大&新潟一/北信越高校駅伝
北信越高校駅伝が11月16日、新潟市のデンカビッグスワンスタジアムを発着とする駅伝周回コースで行われ、男子(7区間42.195Km)は佐久長聖(長野)が2時間4分57秒で27連覇を決めた。女子(5区間21.0975Km) […]
2025.11.16
高知男女V 高知農は県高校最高記録 山田が中盤独走 地区代表は宇和11年ぶり、女子の新居浜東は初の全国/四国高校駅伝
全国高校駅伝の地区代表を懸けた四国高校駅伝は11月16日、徳島県鳴門市の鳴門・大塚スポーツパーク周辺長距離走路で行われ、男女ともに高知勢が2連覇した。男子(7区間42.195km)は高知農が2時間6分22秒と、県大会でマ […]
2025.11.16
学法石川高コンビ快走 増子陽太5000m高校歴代3位の13分27秒26 栗村凌が歴代8位13分34秒38/日体大長距離競技会
第324回日本体育大学長距離競技会兼第18回NITTAIDAI Challenge Games(NCG)が11月16日、神奈川県横浜市の同大学で行われ、NCG男子5000mで増子陽太(学法石川高3福島)が高校歴代3位、U […]
2025.11.16
橋岡優輝が家族での初教室「楽しみながら陸上に触れて」
男子走幅跳日本代表の橋岡優輝(富士通)の陸上教室「HASHIOKA RUNNING ACADEMY FOR KIDS」が11月16日に都内で開かれた。 小学生を対象に、「一番身近で強力な助っ人」(橋岡)として、男子棒高跳 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025