HOME 国内

2022.12.15

年間MVPの山西利和「枠を広げて色をちりばめていきたい」世界陸上3連覇へ歩み止めず/日本陸連アワード
年間MVPの山西利和「枠を広げて色をちりばめていきたい」世界陸上3連覇へ歩み止めず/日本陸連アワード

アスリート・オブ・ザ・イヤーを受賞した山西利和

日本陸連の年間表彰を発表する「日本陸連 アスレティックス・アワード 2022」が12月15日、都内で開かれた。

アスリート・オブ・ザ・イヤーに選ばれた男子20km競歩の山西利和(愛知製鋼)。オレゴン世界選手権では2大会連続となる金メダルを獲得した。

壇上で世界最強のウォーカーは「もちろん勝ち負けは大切ですが、白黒だけにとらわれず、自分の枠を広げながら、色をちりばめていけば、自由に自分の陸上競技を表現できるようになって、また新しいものをお見せできると思います」と語った。

広告の下にコンテンツが続きます

「枠を広げる」。これを感じたきっかけが、東京五輪だった。頂点を目指した中で銅メダル。「これ以上ないと思うくらいやって負けたということは、マックスだと思っていた枠がマックスではなかったということ」。五輪以降は「枠を広げる作業と埋める作業」をした結果、世界選手権では2連覇を果たした。

来年2月に27歳となる山西。「いつのまにか受賞者の中で年長者になっていました」と笑い、アスリート・オブ・ザ・イヤーを受賞したことで、「もちろん、まだまだ現役で頑張るつもりではありますが、先を見据える上で、若い選手に一つの形を見せられたのではないかと思います」と言う。

世界選手権連覇をしてなお、「枠は広げられる。言ってしまえば無限にあります。できるだけ広げていった方が楽しい」と山西。「去年(五輪)の悔しさもありますし、来年の世界選手権、パリ五輪と勝ち続けられるような選手になりたいです」と、王者として歩き続けていく構えだ。

広告の下にコンテンツが続きます
日本陸連の年間表彰を発表する「日本陸連 アスレティックス・アワード 2022」が12月15日、都内で開かれた。 アスリート・オブ・ザ・イヤーに選ばれた男子20km競歩の山西利和(愛知製鋼)。オレゴン世界選手権では2大会連続となる金メダルを獲得した。 壇上で世界最強のウォーカーは「もちろん勝ち負けは大切ですが、白黒だけにとらわれず、自分の枠を広げながら、色をちりばめていけば、自由に自分の陸上競技を表現できるようになって、また新しいものをお見せできると思います」と語った。 「枠を広げる」。これを感じたきっかけが、東京五輪だった。頂点を目指した中で銅メダル。「これ以上ないと思うくらいやって負けたということは、マックスだと思っていた枠がマックスではなかったということ」。五輪以降は「枠を広げる作業と埋める作業」をした結果、世界選手権では2連覇を果たした。 来年2月に27歳となる山西。「いつのまにか受賞者の中で年長者になっていました」と笑い、アスリート・オブ・ザ・イヤーを受賞したことで、「もちろん、まだまだ現役で頑張るつもりではありますが、先を見据える上で、若い選手に一つの形を見せられたのではないかと思います」と言う。 世界選手権連覇をしてなお、「枠は広げられる。言ってしまえば無限にあります。できるだけ広げていった方が楽しい」と山西。「去年(五輪)の悔しさもありますし、来年の世界選手権、パリ五輪と勝ち続けられるような選手になりたいです」と、王者として歩き続けていく構えだ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.04

織田裕二、今田美桜、Kがキター!!日本代表を聖地で激励「実力はあるから楽しんで」/東京世界陸上

東京世界選手権の開幕を控える9月4日、都内で壮行会が開かれ、その後に選手は国立競技場へ移動。練習公開と取材対応があった。 国立競技場へ移動した選手たちをサプライズが待っていた。大会のスペシャルアンバサダーを務める俳優の織 […]

NEWS 17歳・久保凛が800mで初の大舞台へ 「国立で楽しんで走れたらいい」/東京世界陸上

2025.09.04

17歳・久保凛が800mで初の大舞台へ 「国立で楽しんで走れたらいい」/東京世界陸上

東京世界選手権の開幕を控える9月4日、都内で壮行会が開かれ、その後に選手は国立競技場へ移動。練習公開と取材対応があった。 女子800mに出場する久保凛(東大阪大敬愛高3)は「今回初めての世界陸上が東京で開催されるというこ […]

NEWS 男子マイルリレー悲願のメダルへ! 中島佑気ジョセフ「僕がリーダーとして」佐藤風雅「個々のレベルは過去最高」/東京世界陸上

2025.09.04

男子マイルリレー悲願のメダルへ! 中島佑気ジョセフ「僕がリーダーとして」佐藤風雅「個々のレベルは過去最高」/東京世界陸上

東京世界選手権の開幕を控える9月4日、都内で壮行会が開かれ、その後に選手は国立競技場へ移動。練習公開と取材対応があった。 初のメダル獲得を目指し、男子4×400mリレーチームが最後の調整を進める。 中心となるのは個人の4 […]

NEWS 男子4継 悲願のメダルへ 桐生祥秀、鵜澤飛羽が軸「過去最高のメンバー」/東京世界陸上

2025.09.04

男子4継 悲願のメダルへ 桐生祥秀、鵜澤飛羽が軸「過去最高のメンバー」/東京世界陸上

東京世界選手権の開幕を控える9月4日、都内で壮行会が開かれ、その後に選手は国立競技場へ移動。練習公開と取材対応があった。 「過去最高のメンバー」 リレーの主将に任命された桐生祥秀(日本生命)の言葉に熱がこもる。最終日に決 […]

NEWS いざ、出陣!日本代表壮行会 村竹ラシッド「一緒に盛り上げていきましょう!」/東京世界陸上

2025.09.04

いざ、出陣!日本代表壮行会 村竹ラシッド「一緒に盛り上げていきましょう!」/東京世界陸上

9月13日に開幕する東京世界選手権を控える9月4日、日本代表壮行会が東京・明治記念館で行われた。 総勢80名になった東京世界選手権の日本代表。この日は一部選手を除くものの、代表選手44名が一堂に会し、「サンライズレッド」 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年9月号 (8月12日発売)

2025年9月号 (8月12日発売)

衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99

page top