2022.09.25
9月25日、ドイツ・ベルリンで第48回ベルリン・マラソンが行われ、女子の加世田梨花(ダイハツ)が日本歴代10位の2時間21分55秒で7位に入った。
今年3月の東京以来2度目のマラソンとなった加世田は、スタートから東京五輪代表の鈴木亜由子(日本郵政グループ)とともに16位前後でレースを進め、10kmを33分30秒で通過。中間点を1時間10分33秒で過ぎると、30km付近で、前を走っていた佐藤早也伽を捕らえて13位までに浮上。40km手前で鈴木を振り切ると、残り2kmを7分28秒でカバー。東京でマークした自己記録(2時間28分29秒)を6分以上更新する大幅ベストとなった。
東京五輪以来のマラソンとなった鈴木は終盤で加世田に引き離されたものの、2時間22分02秒の8位でフィニッシュ。鈴木も18年の北海道でマークした自己ベスト(2時間28分32秒)を大きく塗り替えた。また、序盤は加世田らをリードした佐藤早也伽(積水化学)も9位と踏ん張り、2時間22分13秒の自己新でフィニッシュした。
男子では7位の其田健也(JR東日本)が2時間7分14秒、8位の丸山竜也(トヨタ自動車)が2時間7分50秒でいずれも自己記録を更新。9位にも聞谷賢人(トヨタ紡織)が2時間7分56秒で続いた。
今大会の結果、男子の丸山、武田凛太郎(ヤクルト)、女子の加世田、鈴木、大西ひかり(日本郵政グループ)の5名が、来年行われるパリ五輪代表選考レース・マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権を新たに獲得した。
■女子マラソン日本歴代10傑
2.19.12 野口みずき(グローバリー) 2005. 9.25
2.19.41 渋井 陽子(三井住友海上) 2004. 9.26
2.19.46 高橋 尚子(積水化学) 2001. 9.30
2.20.29 一山 麻緒(ワコール) 2020. 3. 8
2.20.52 松田 瑞生(ダイハツ) 2022. 1.30
2.21.17 新谷 仁美(積水化学) 2022. 3. 6
2.21.36 安藤 友香(スズキ浜松AC) 2017. 3.12
2.21.45 千葉 真子(豊田自動織機) 2003. 1.26
2.21.51 坂本 直子(天満屋) 2003. 1.26
2.21.55 加世田梨花(ダイハツ) 2022. 9.25

RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
Latest articles 最新の記事
2025.05.27
クミ・アジア選手権が今日開幕!東京世界陸上へ重要な一戦
◇アジア選手権(5月27日~31日/韓国・クミ) 2年に一度開かれるアジア選手権が今日、5月27日に開幕する。舞台は韓国・クミ市(亀尾市)。欧州選手権などと並ぶ「エリアチャンピオンシップ」であり、世界陸連(WA)の大会カ […]
2025.05.26
河戸咲希ハンマー投53m34の県高校新 野見山寧祢200m23秒97の大会新 岩坂レオンやり投2連覇/IH愛知県大会
広島インターハイ(7月25日~29日)に向けた都府県大会が5月上旬から各地で行われ、高校生たちが熱戦を繰り広げている。愛知県大会は5月23日~25日の3日間、岡崎市のマルヤス岡崎龍北スタジアムにて行われた。 女子はハンマ […]
2025.05.26
【大会結果】第26回アジア選手権(2025年5月27日~31日)
第26回アジア選手権メダリスト&日本人成績(2025年5月27日~31日/韓国・クミ) 男子 100m() 金 銀 銅 [日本代表] 栁田大輝(東洋大) 東田旺洋(関彰商事) 200m() 金 銀 銅 [日本代表] 鵜澤 […]
2025.05.26
書籍『日本郵政グループ女子陸上部 つなぐプライド』6月に発行!! 第一次受注受付スタート
10年間で4度のクイーンズ駅伝優勝、日本代表を輩出し続ける大躍進の背景 陸上競技社では、実業団陸上界を代表するチームと言える日本郵政グループ女子陸上部の足跡をまとめた書籍『つなぐプライド』を6月に発行するが、受注受付をス […]
Latest Issue
最新号

2025年6月号 (5月14日発売)
Road to TOKYO
Diamond League JAPANの挑戦
村竹ラシッド、三浦龍司が初戦で世界陸上内定
Road to EKIDEN Season 25-26
学生長距離最新戦力分析