【シューズレポ】
サブスリー編集者が語る!!
ホカ オネオネ「CLIFTON(クリフトン)8」
中学時代から陸上競技に取り組み、今も市民ランナーとして走り続けている月陸編集者(マラソンの自己ベストは2時間43分)が、注目のシューズをトライアル! 今回は6月1日に発売されたHOKA ONE ONE(ホカ オネオネ)の「CLIFTON(クリフトン)8」(税込17,600円)を紹介する。
HOKA ONE ONE(ホカ オネオネ)のスタンダードモデルの最新作「CLIFTON(クリフトン)8」
スタンダードモデルがアップデート
軽量厚底ランニングシューズの“元祖”であるHOKA ONE ONE(ホカ オネオネ)が、定番シリーズの最新作「CLIFTON(クリフトン)8」を発表した。発売はメンズが6月1日、ウィメンズが7月1日という変則的なスケジュールだ。
シリーズとしては8代目となるが、今回は全面アップデートが施された。まず、ソールは新たに軽量ミッドソールフォームを採用。前作(Clifton 7)をベースとしながらも、それよりもさらにソフトで足元を包み込むような履き心地を実現しているという。
アウトソールも前足部のパターンが前作から変更となり、耐久性の高いラバー部分がアウトソール外側の大部分をカバーするようになった。アッパーもリニューアルされているが、フォルム自体は前作に近いものとなっている。
アウトソールのパターンが前作から変更。ミッドソールはさらに柔らかさが増している
重量は片足約250g(27.0cmの場合)で、ソールの厚さも踵が29mmでオフセット(踵と前足部の高低差)が5mmと、基本スペック自体は前作とほぼ変わらない。サイズ感も前作とはほぼ変わらず、普段25.0~25.5cmを履くことの多い筆者は25.0cmがフィットした。しかし、実際に走ってみると前作との違いを強く感じた。
クッション性がさらに向上
HOKAのエントリーモデルであり、同時に“決定版”とも言えるクリフトンシリーズは、マシュマロのような高いクッション性と見た目に反した軽さが特徴。このクリフトン 8も例外ではなく、足を通すだけでモチモチ、フワフワなクッション性が心地良い。アッパーのフィット感はタイトだった前作よりもややマイルドになり、靴紐での調整もしやすくなった。
そして、走った印象としてはまずクッション性がさらに高まったことだ。前作もクッション性は十分にあったが、クリフトン 8はそれよりもさらに柔らかく、ソールが足の形に合わせて変形するような感覚になっている。接地感が「平面」に近かった前作に比べると明らかに改良された。それでいて接地時に足が沈み込んでも左右へのぐらつきはインソールによって抑えられ、安定性も高い。一言で言えば前作以上に「楽しく走れる」シューズになったということだ。
一方で、ソールの弾性は前作よりも下がったように感じた。ただし、それは悪いことではなく、反発力が下がった代わりにシューズに「走らされる」ことなく自分のペースを刻みやすくなった印象を受けた。そもそもクリフトンシリーズはタイムを狙うランナーがレースで履くシューズではないため、日々のトレーニングやジョギングで使いやすいほうに寄せられた感がある。それでも、マラソンで4時間切りまでのランナーならレース用としても使えなくはないだろう。
重さやドロップなど表面上のスペックは前作とほぼ同じだが、日々のランニングやトレーニングをより楽しくする走り心地にアップデートされた
クリフトン 8はシリーズのDNAを受け継ぎながらも、その良さをさらに伸長させたシューズと言えそうだ。
文/山本慎一郎
<関連リンク>
CLIFTON(HOKA公式サイト)
<関連記事>
【シューズレポ】サブスリー編集者が語る!! ホカ オネオネ「MACH(マッハ)4」
【シューズレポ】サブスリー編集者が語る!! ホカ オネオネ「CARBON X(カーボン エックス)2」
【シューズレポ】サブスリー編集者が語る!! ホカ オネオネ「ROCKET X(ロケット エックス)」
【シューズレポ】サブスリー編集者が語る!! ホカ オネオネ「CLIFTON(クリフトン)7」
【シューズレポ】サブスリー編集者が語る!! ホカ オネオネ「RINCON(リンコン)2」
【シューズレポ】サブスリー編集者が語る!! ホカ オネオネ「CLIFTON EDGE(クリフトン エッジ)」
ホカ オネオネの最新作「CLIFTON 8」が発売 さらにソフトな履き心地にアップデート/PR
【シューズレポ】 サブスリー編集者が語る!! ホカ オネオネ「CLIFTON(クリフトン)8」
中学時代から陸上競技に取り組み、今も市民ランナーとして走り続けている月陸編集者(マラソンの自己ベストは2時間43分)が、注目のシューズをトライアル! 今回は6月1日に発売されたHOKA ONE ONE(ホカ オネオネ)の「CLIFTON(クリフトン)8」(税込17,600円)を紹介する。
スタンダードモデルがアップデート
軽量厚底ランニングシューズの“元祖”であるHOKA ONE ONE(ホカ オネオネ)が、定番シリーズの最新作「CLIFTON(クリフトン)8」を発表した。発売はメンズが6月1日、ウィメンズが7月1日という変則的なスケジュールだ。 シリーズとしては8代目となるが、今回は全面アップデートが施された。まず、ソールは新たに軽量ミッドソールフォームを採用。前作(Clifton 7)をベースとしながらも、それよりもさらにソフトで足元を包み込むような履き心地を実現しているという。 アウトソールも前足部のパターンが前作から変更となり、耐久性の高いラバー部分がアウトソール外側の大部分をカバーするようになった。アッパーもリニューアルされているが、フォルム自体は前作に近いものとなっている。
クッション性がさらに向上
HOKAのエントリーモデルであり、同時に“決定版”とも言えるクリフトンシリーズは、マシュマロのような高いクッション性と見た目に反した軽さが特徴。このクリフトン 8も例外ではなく、足を通すだけでモチモチ、フワフワなクッション性が心地良い。アッパーのフィット感はタイトだった前作よりもややマイルドになり、靴紐での調整もしやすくなった。 そして、走った印象としてはまずクッション性がさらに高まったことだ。前作もクッション性は十分にあったが、クリフトン 8はそれよりもさらに柔らかく、ソールが足の形に合わせて変形するような感覚になっている。接地感が「平面」に近かった前作に比べると明らかに改良された。それでいて接地時に足が沈み込んでも左右へのぐらつきはインソールによって抑えられ、安定性も高い。一言で言えば前作以上に「楽しく走れる」シューズになったということだ。 一方で、ソールの弾性は前作よりも下がったように感じた。ただし、それは悪いことではなく、反発力が下がった代わりにシューズに「走らされる」ことなく自分のペースを刻みやすくなった印象を受けた。そもそもクリフトンシリーズはタイムを狙うランナーがレースで履くシューズではないため、日々のトレーニングやジョギングで使いやすいほうに寄せられた感がある。それでも、マラソンで4時間切りまでのランナーならレース用としても使えなくはないだろう。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.06.15
編集部コラム「私のインターハイ地区大会」
2025.06.15
小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク
-
2025.06.11
2025.05.28
女子10000mがレース途中で異例の中断!! 大雨と雷の影響も選手困惑/アジア選手権
2025.05.16
2025高校最新ランキング【女子】
-
2025.06.04
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.06.15
編集部コラム「私のインターハイ地区大会」
毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 広告の下にコンテンツが続きます 攻め(?)のアンダーハンドリレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃 […]
2025.06.15
NCG5000mはアジア選手権5位・荒井七海が13分47秒58で日本人トップ!東海大・永本脩が学生トップ/日体大長距離競技会
第322回日本体育大学長距離競技会兼第16回NITTAIDAI Challenge Games(NCG)の2日目が6月15日に行われ、最終種目のNCG男子5000mはB.キプトゥー(麗澤大)が13分46秒77で1着を占め […]
2025.06.15
小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク
6月14日に米国・ポートランドで行われたポートランド・トラックフェスティバルの男子3000m障害で、小原響(GMOインターネットグループ)が日本歴代8位の8分22秒64をマークした。 大会は世界陸連コンチネンタルツアー・ […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会