
◇関東インカレ(5月20~23日/神奈川・相模原)
学生長距離の各チームの主力選手が顔をそろえた男子5000mは1部、2部いずれも熾烈な争いとなった。
1部はサムソン・ディランゴ(流経大)とジェームズ・ブヌカ(駿河台大)が引っ張るかたちで1000mを2分51秒、2000mは5分35秒で通過。ここから徐々に日本人は引き離されていく。注目の三浦龍司(順大)も日本人集団での勝負を選んだ。
ケニア人留学生を追いかける集団を引いたのが5月4日の法大記録会で13分31秒52をマークした千明龍之佑(早大)。積極的な走りで、集団の人数を絞っていく。そして残り1周。バックストレートで千明が仕掛けて、一度は三浦を突き放した。
しかし、3000m障害日本記録保持者の19歳は動じない。「急激なペースアップではなかったので、間に合うかなという感覚でした」と三浦。残り200mからギアを入れ替えると、最後の直線で千明をかわしただけでなく、ブヌカも抜き去った。ディランゴが13分39秒92で10000mとの2冠を達成。圧倒的なキックを披露した三浦が自己ベストの13分48秒90で2位、千明が13分49秒32で3位に入った。
「今回の優先事項は日本人の中で勝ち切ることでしたが、最後に留学生もひとり抜くことができました。2種目にエントリーされた理由は総合優勝を狙うためにあったと思うので、しっかりと結果を残すことができて良かったです」
1500mの優勝に続いて、5000mは日本人トップ。三浦の活躍もあり、順大は16年ぶりの総合優勝を果たした。
2部はイェゴン・ヴィンセント(東京国際大)が強風の中を独走。13分42秒54秒で制して、10000mとの2冠に輝いた。2位はノア・キプリモ(日本薬科大)で13分50秒42だった。
日本人トップ争いは残り1周で10000m3位の唐澤拓海(駒大)、鈴木聖人(明大)、鈴木芽吹(駒大)、吉田礼志(中央学大)の4人。残り300mで唐澤がスパートを放つと、最後の直線で鈴木が追い上げる。だが、唐澤はそのまま前を譲らず、駒大対決を制して13分53秒11で3位に入り、2種目で日本人トップを奪った。
3日前に行われた10000mの疲労があったという唐澤は、「集団のペースに合わせて走り、ラスト400mで出ようと思っていたんですけど、きつかったので残り300mから仕掛けました。狙い通りの展開で日本人トップになれて良かったです」と笑顔で汗を拭った。
今回は普段1段階上の練習をしているという同学年の鈴木にも先着。「自分も芽吹のように戦えるんじゃないかなという自信になりました。学生駅伝では主要区間で区間賞争いできるような選手になりたいです」と声を弾ませた。
一方の鈴木は学生ハーフ(2位)、日本選手権10000m(3位)と主要レースで結果を残してきたが、今大会は集中力を欠いた部分があったという。「これくらいは走れて当然。唐澤に勝たなきゃいけない」と悔しがった。関東インカレはエース田澤廉を温存したかたちになった駒大だが、2年生コンビが王者の貫禄を見せつけた。
文/酒井政人
◇関東インカレ(5月20~23日/神奈川・相模原)
学生長距離の各チームの主力選手が顔をそろえた男子5000mは1部、2部いずれも熾烈な争いとなった。
1部はサムソン・ディランゴ(流経大)とジェームズ・ブヌカ(駿河台大)が引っ張るかたちで1000mを2分51秒、2000mは5分35秒で通過。ここから徐々に日本人は引き離されていく。注目の三浦龍司(順大)も日本人集団での勝負を選んだ。
ケニア人留学生を追いかける集団を引いたのが5月4日の法大記録会で13分31秒52をマークした千明龍之佑(早大)。積極的な走りで、集団の人数を絞っていく。そして残り1周。バックストレートで千明が仕掛けて、一度は三浦を突き放した。
しかし、3000m障害日本記録保持者の19歳は動じない。「急激なペースアップではなかったので、間に合うかなという感覚でした」と三浦。残り200mからギアを入れ替えると、最後の直線で千明をかわしただけでなく、ブヌカも抜き去った。ディランゴが13分39秒92で10000mとの2冠を達成。圧倒的なキックを披露した三浦が自己ベストの13分48秒90で2位、千明が13分49秒32で3位に入った。
「今回の優先事項は日本人の中で勝ち切ることでしたが、最後に留学生もひとり抜くことができました。2種目にエントリーされた理由は総合優勝を狙うためにあったと思うので、しっかりと結果を残すことができて良かったです」
1500mの優勝に続いて、5000mは日本人トップ。三浦の活躍もあり、順大は16年ぶりの総合優勝を果たした。
2部はイェゴン・ヴィンセント(東京国際大)が強風の中を独走。13分42秒54秒で制して、10000mとの2冠に輝いた。2位はノア・キプリモ(日本薬科大)で13分50秒42だった。
日本人トップ争いは残り1周で10000m3位の唐澤拓海(駒大)、鈴木聖人(明大)、鈴木芽吹(駒大)、吉田礼志(中央学大)の4人。残り300mで唐澤がスパートを放つと、最後の直線で鈴木が追い上げる。だが、唐澤はそのまま前を譲らず、駒大対決を制して13分53秒11で3位に入り、2種目で日本人トップを奪った。
3日前に行われた10000mの疲労があったという唐澤は、「集団のペースに合わせて走り、ラスト400mで出ようと思っていたんですけど、きつかったので残り300mから仕掛けました。狙い通りの展開で日本人トップになれて良かったです」と笑顔で汗を拭った。
今回は普段1段階上の練習をしているという同学年の鈴木にも先着。「自分も芽吹のように戦えるんじゃないかなという自信になりました。学生駅伝では主要区間で区間賞争いできるような選手になりたいです」と声を弾ませた。
一方の鈴木は学生ハーフ(2位)、日本選手権10000m(3位)と主要レースで結果を残してきたが、今大会は集中力を欠いた部分があったという。「これくらいは走れて当然。唐澤に勝たなきゃいけない」と悔しがった。関東インカレはエース田澤廉を温存したかたちになった駒大だが、2年生コンビが王者の貫禄を見せつけた。
文/酒井政人 RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
Latest articles 最新の記事
2026.09.19
5kmの早大勢・鈴木琉胤は28位、増子陽太は40位 女子は水本佳菜の24位が最高/世界ロードランニング選手権
◇世界ロードランニング選手権(9月19~20日/デンマーク・コペンハーゲン)1日目 世界ロードランニング選手権の1日目に5kmが行われ、男子は早大勢の鈴木琉胤が13分38秒で28位、増子陽太が13分50秒で40位だった。 […]
2026.09.19
初出場の北口榛花「元気に全力で」最年少・後藤大樹は「最高な状態」各選手意気込み/名古屋アジア大会
日本オリンピック委員会(JOC)のTEAM JAPAN広報は9月19日、名古屋アジア大会に向けての日本代表選手たちのコメントを発表した。 陸上競技は男子45名、女子41名が内定(※辞退を含む)。これは過去最大の派遣数とな […]
2026.09.19
男子1マイル・本田桜二郎が3分57秒50で16位 中野倫希も自己新/世界ロードランニング選手権
◇世界ロードランニング選手権(9月19~20日/デンマーク・コペンハーゲン)1日目 世界ロードランニング選手権の1日目に1マイルが行われ、男子は本田桜二郎(早大)が3分57秒50で16位、中野倫希(トーエネック)は4分0 […]
2026.09.19
【プレゼント】アスリートの為のハードボイルドゼリー『オレは摂取す』/2026年10月号
静岡県焼津市に本社を構えるダイトー水産株式会社が水産加工で培った技術を応用して開発したゼリー飲料『オレは摂取す』は、2017年12月の以来、アスリートの疲労回復やパフォーマンス向上に役立つサプリメントとして多くのスポーツ […]
Latest Issue
最新号
2026年10月号 (9月14日発売)
アジア大会総展望
山口全中&日本インカレ
サウェ特集