男子1部と2部それぞれの3000m障害はそろって好レースとなった。
日本記録保持者・三浦龍司(順大)が不在だった1部3000m障害は、三浦の高校・大学の後輩になる服部壮馬(順大)が大胆な飛び出しを見せる。独走で1000mを2分52秒、2000mを5分53秒で通過。一時は後続に40~50mのリードを奪った。
2位集団は残り3周でルーキーに8秒差をつけられるも、「焦らず、残り1000m付近から上げていければ追いつける」と考えていた菖蒲敦司(早大)が残り700mでスパート。追い風になるバックストレートで服部に並ぶと、一気に突き離した。菖蒲が自己ベストとなる8分45秒95で優勝。服部も大幅ベストの8分48秒85で2位を確保して、安達京摩(国士大)が8分51秒26で3位に入った。
「三浦が出ていないので優勝は絶対にしないといけないと思っていました。まずは勝てて安心しましたね」と菖蒲。同学年の三浦には1500mで完敗して2位に終わったが、3000m障害の優勝と合わせて15点をゲットした。「1500mや3000m障害は関東インカレで終了だと思うので、ここで身に着けたスピードを5000mと10000m。それから『3冠』という目標のある学生駅伝に生かしていきた」と意気込んでいた。
2部3000m障害は前回王者で今季8分40秒38をマークしている小原響(青学大)が引っ張り、1000mは2分55秒。その後はペースダウンするが、残り3周で吉田光汰(中央学大)がペースを上げて、後輩の上野航平とともに抜け出した。最後の直線で西方大珠(神奈川大)が猛追するも、吉田が8分46秒55で優勝。西方が8分47秒18、上野が8分48秒30、麓逸希(東京国際大)が8分49秒39と上位4人が自己ベストをマークした。
「2年前に勝っているので、優勝しか狙っていませんでした。今季は強い1年生が入学したので、下からの追い上げで自分らもやらなきゃいけないという気持ちになっています。6月の全日本予選会に向けてチームに勢いづけられる走りができたかなと思います」(吉田)
中央学大は昨年の箱根駅伝予選会で敗退して、連続出場が「18」で途絶えた。今季は川崎勇二監督の提案でユニフォームをリニューアル。公式戦デビューとなる関東インカレではフラッシュイエローのシャツに黒のパンツというスタイルが存在感を発揮した。
文/酒井政人
◇関東インカレ(5月20~23日/神奈川・相模原)
男子1部と2部それぞれの3000m障害はそろって好レースとなった。
日本記録保持者・三浦龍司(順大)が不在だった1部3000m障害は、三浦の高校・大学の後輩になる服部壮馬(順大)が大胆な飛び出しを見せる。独走で1000mを2分52秒、2000mを5分53秒で通過。一時は後続に40~50mのリードを奪った。
2位集団は残り3周でルーキーに8秒差をつけられるも、「焦らず、残り1000m付近から上げていければ追いつける」と考えていた菖蒲敦司(早大)が残り700mでスパート。追い風になるバックストレートで服部に並ぶと、一気に突き離した。菖蒲が自己ベストとなる8分45秒95で優勝。服部も大幅ベストの8分48秒85で2位を確保して、安達京摩(国士大)が8分51秒26で3位に入った。
「三浦が出ていないので優勝は絶対にしないといけないと思っていました。まずは勝てて安心しましたね」と菖蒲。同学年の三浦には1500mで完敗して2位に終わったが、3000m障害の優勝と合わせて15点をゲットした。「1500mや3000m障害は関東インカレで終了だと思うので、ここで身に着けたスピードを5000mと10000m。それから『3冠』という目標のある学生駅伝に生かしていきた」と意気込んでいた。
2部3000m障害は前回王者で今季8分40秒38をマークしている小原響(青学大)が引っ張り、1000mは2分55秒。その後はペースダウンするが、残り3周で吉田光汰(中央学大)がペースを上げて、後輩の上野航平とともに抜け出した。最後の直線で西方大珠(神奈川大)が猛追するも、吉田が8分46秒55で優勝。西方が8分47秒18、上野が8分48秒30、麓逸希(東京国際大)が8分49秒39と上位4人が自己ベストをマークした。
「2年前に勝っているので、優勝しか狙っていませんでした。今季は強い1年生が入学したので、下からの追い上げで自分らもやらなきゃいけないという気持ちになっています。6月の全日本予選会に向けてチームに勢いづけられる走りができたかなと思います」(吉田)
中央学大は昨年の箱根駅伝予選会で敗退して、連続出場が「18」で途絶えた。今季は川崎勇二監督の提案でユニフォームをリニューアル。公式戦デビューとなる関東インカレではフラッシュイエローのシャツに黒のパンツというスタイルが存在感を発揮した。
文/酒井政人 RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.10.18
北口榛花 初のやり投教室「突き詰めたいなら努力するしか方法はない」中高生に熱血指導
-
2025.10.19
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/チーム総合(2025年10月18日)
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.10.24
「3強」立命大の連覇か、名城大のV奪還か、大東大の初優勝か?城西大、大阪学大らも追随/全日本大学女子駅伝見どころ
第43回全日本大学女子駅伝対校選手権大会は10月26日、宮城県仙台市の弘進ゴムアスリートパーク仙台(仙台市陸上競技場)をスタート・フィニッシュとする6区間38.0kmで開催される。 前回8位までに入ってシード権を持つ立命 […]
2025.10.24
競歩新距離で日本初開催!世界陸上メダリスト・勝木隼人、入賞の吉川絢斗も登録 アジア大会選考がスタート/高畠競歩
来年の名古屋アジア大会の代表選考会を兼ねた第62回全日本競歩高畠大会が10月26日に山形県高畠町で開かれる。 競歩はこれまで20㎞、35㎞(以前は50㎞)という2種目で行われてきたが、世界陸連(WA)はハーフマラソン(2 […]
2025.10.24
女子短距離の久保山晴菜が現役引退「もう一度やり直してもこの道を選ぶ」アジア選手権やDLにも出場
今村病院はアスリート職員の女子短距離・久保山晴菜が今季限りで現役引退すると発表した。 久保山は佐賀県出身の29歳。小学校から陸上を始め、田代中時代に4×100mリレーで全中準決勝に進出。佐賀北高に進学して200m、400 […]
2025.10.24
後藤大樹が46秒80!!!初400mで高1最高を14年ぶりに更新 インターハイでは高1初400mH王者
京都府私学総体が10月24日に西京極で行われ、男子400mで後藤大樹(洛南1)が46秒80を叩き出した。自身初の400m個人レースで出したこの記録は、山木伝説(九里学園)が2011年に樹立した高1最高(47秒31)を14 […]
Latest Issue
最新号
2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望