公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)が運営する日本オリンピックミュージアムで、「東京2025世界陸上&東京2025デフリンピック展」を9月26日から開催する。
展示では34年ぶりに東京で開催された世界選手権で、男子110mハードル5位になった村竹ラシッド(JAL)、男子3000m障害8位の三浦龍司(SUBARU)らのスパイク、女子やり投の北口榛花(JAL)のユニフォームとアスリートビブスなどが展示される。また、11月に行われるデフリンピックの歴史を伝えるパネルに加え、大会後は代表選手着用ギアなどの展示物も並ぶ予定だ。
この日はデフリンピック開幕50日前に企画展がスタートしたのを記念し、関係者に向けた内覧会が開かれ、村竹とデフリンピック日本代表旗手を務めるデフサッカーの松元卓巳がトークショーに登壇した。
村竹は東京世界選手権を振り返り、「個人としては不本意な結果でしたが、陸上というコンテンツがこんなに盛り上がると思っていなかったので、いちアスリートとしてうれしい限り。とても良い大会になったと思います」と話し、連日満員のスタンドに「本当に陸上競技かと思うほどの歓声で、記憶に残る大会になりました。今後、国内の試合でもまたああいう歓声が聞けたらうれしいです」と語る。
デフサッカー代表の松元も世界選手権をテレビ観戦し「重圧があるなか、輝かしい成績を残してすごいですし、刺激をもらいました」と本番に向けて気合が入った様子。デフリンピック開幕を50日後に控え、「認知度が五輪、パラに比べるとどうしても低い。世界選手権を見て、僕たちもそういうふうな舞台で試合をしたいとあらためて思いました。世界一を一緒に目指してほしい。力をお借りしたいです」と力を込めていた。
大会で話題になった村竹の選手紹介時のポーズについて、「松元選手におすすめのポーズは?」と振られると、少し考え込んでから、松元がゴールキーパーということもあり「『イナズマイレブン』というアニメはゴールキーパーが主人公で、“ゴッドハンド”という決めポーズをやってみてください」とポーズを決めて見せた。
村竹は改めて「日本とは思えないくらいの歓声で、今後、陸上をやっていく中で、あれだけの声援を受けて走る機会はないんじゃないかというくらいでいた。これを機に、もっともっと日本の陸上競技シーンが盛り上げていければ」と語り、「デフリンピックも時間が許す限りみたいですし盛り上げていきたい」とアピールしていた。
「東京2025世界陸上&東京2025デフリンピック展」は日本オリンピックミュージアム1階で開かれ、12月21日まで展示されている。
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