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2025.07.05

800m・落合晃は1分45秒93でV2 世界陸上参加標準には届かず「期待に応える結果出せなかった」/日本選手権
800m・落合晃は1分45秒93でV2 世界陸上参加標準には届かず「期待に応える結果出せなかった」/日本選手権

25年日本選手権男子800mで優勝した落合晃

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 2日目

東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、注目の男子800mはスタート直後から果敢に先頭に立った前回覇者・落合晃(駒大)がそのまま逃げ切り、1分45秒93で連覇を果たした。

連覇にもフィニッシュ後の落合は、「日本記録の更新、1分44秒50の世界選手権の標準突破を目標にしていたので、それが達成できず残念です」と悔しさをにじませた。

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入りの400mは52秒をやや切るタイムで通過。「51秒5前後で入りたいと思っていたのでそこは思っていた通りでした」と振り返る。しかし、そこから「思ったように身体が動かず、残り200mからもう一度ペースを上げたいと思っていましたが、そこも伸びきれませんでした」と話した。

目標には届かなかったが、大学ルーキーイヤーにしっかりタイトルを死守。「すごい声援のなか、走らせていただきながら、みなさんの期待に応える結果を出すことはできませんでした。しかし、2連覇できたことは自信になります」と胸を張る。

昨年のインターハイでマークした日本記録でもある1分44秒90を今季はまだ更新できてはいない。しかし、5月の静岡国債で開催国枠エントリー設定記録(1分45秒88)を上回る1分45秒16をマークしており、今回の優勝で出場をグッと引き寄せる結果となった。

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「今後はリラックスした中で入りの400mを51秒台で入れるようにし、課題の2周目でタイムが落ちないように練習を積んでいきたいです。1分44秒台をコンスタントに出し、日本記録を43秒台に引き上げられるよう頑張りたいです」と力を込めた

後半追い上げた四方悠瑚(SAURUS TC)が1分46秒30の自己新で2位と健闘。6月の日本インカレで2位の岡村颯太(鹿屋体大)が1分46秒42で3位、相洋高(神奈川)時代の2019年に800mを制しているクレイ・アーロン竜波(ペンシルベニア州立大)が4位に続いた。

文/花木 雫

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 2日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、注目の男子800mはスタート直後から果敢に先頭に立った前回覇者・落合晃(駒大)がそのまま逃げ切り、1分45秒93で連覇を果たした。 連覇にもフィニッシュ後の落合は、「日本記録の更新、1分44秒50の世界選手権の標準突破を目標にしていたので、それが達成できず残念です」と悔しさをにじませた。 入りの400mは52秒をやや切るタイムで通過。「51秒5前後で入りたいと思っていたのでそこは思っていた通りでした」と振り返る。しかし、そこから「思ったように身体が動かず、残り200mからもう一度ペースを上げたいと思っていましたが、そこも伸びきれませんでした」と話した。 目標には届かなかったが、大学ルーキーイヤーにしっかりタイトルを死守。「すごい声援のなか、走らせていただきながら、みなさんの期待に応える結果を出すことはできませんでした。しかし、2連覇できたことは自信になります」と胸を張る。 昨年のインターハイでマークした日本記録でもある1分44秒90を今季はまだ更新できてはいない。しかし、5月の静岡国債で開催国枠エントリー設定記録(1分45秒88)を上回る1分45秒16をマークしており、今回の優勝で出場をグッと引き寄せる結果となった。 「今後はリラックスした中で入りの400mを51秒台で入れるようにし、課題の2周目でタイムが落ちないように練習を積んでいきたいです。1分44秒台をコンスタントに出し、日本記録を43秒台に引き上げられるよう頑張りたいです」と力を込めた 後半追い上げた四方悠瑚(SAURUS TC)が1分46秒30の自己新で2位と健闘。6月の日本インカレで2位の岡村颯太(鹿屋体大)が1分46秒42で3位、相洋高(神奈川)時代の2019年に800mを制しているクレイ・アーロン竜波(ペンシルベニア州立大)が4位に続いた。 文/花木 雫

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