HOME 国内、大学

2025.05.08

フロレス・アリエ連戦なんの準決勝で53秒32の大会新「1点でも多く取りたい」/関東IC
フロレス・アリエ連戦なんの準決勝で53秒32の大会新「1点でも多く取りたい」/関東IC

25年関東インカレ400m準決勝で大会記録を更新したフロレス・アリエ

◇第104回関東インカレ(5月8~11日/神奈川・相模原ギオンスタジアム)1日目

学校対抗の第104回関東インカレの1日目が行われ、女子400mにフロレス・アリエ(日体大)が出場。予選を55秒15の1着で通過すると、準決勝は53秒32をマークして全体トップで翌日の決勝に進んだ。

タイムと『大会新』のアナウンスが聞こえると、手で口を覆って驚きの表情を見せるフロレス。「55秒から54秒後半くらいだと思っていたのでビックリしました」。2018年に日体大の先輩である広沢真愛が出した大会記録を更新した。

準決勝は「ラスト100mが向かい風だったので、レース展開を考えながら走った」と言うフロレス。「スピードがついて前半から行けるようになった」と言うように課題だった前半から一気に差を広げると、コーナーを抜けてからの「一番意識しているラストの100m」で力強くフィニッシュまで駆け抜けた。

5月3日の静岡国際で51秒71と、従来の日本記録(51秒75=丹野麻美、2008年)を上回る快走。日本国籍取得中のため『日本新』とはならなかったが、インパクトは絶大だった。

注目度が上がるなか、「メンタルが強くない」と重圧もある。そうした中でも、連戦のハードルスケジュールで関東インカレにも臨んだのは「日体大は総合5連覇が懸かっている。1点でも多く取りたい」から。

広告の下にコンテンツが続きます

高3のケガ、大学進学後の環境の変化で結果が出ずに苦しみながら、ここまで成長できたのは「周りの人の応援があったから」。支えてくれた仲間のために、関東インカレのトラックに立った。

決勝に向けて「記録ではなく順位を意識したい。ゴールを目指して走ります」。自分の走りに集中した先に、16、17年の岩田優奈(中大、現・スズキ)以来の連覇がある。

◇第104回関東インカレ(5月8~11日/神奈川・相模原ギオンスタジアム)1日目 学校対抗の第104回関東インカレの1日目が行われ、女子400mにフロレス・アリエ(日体大)が出場。予選を55秒15の1着で通過すると、準決勝は53秒32をマークして全体トップで翌日の決勝に進んだ。 タイムと『大会新』のアナウンスが聞こえると、手で口を覆って驚きの表情を見せるフロレス。「55秒から54秒後半くらいだと思っていたのでビックリしました」。2018年に日体大の先輩である広沢真愛が出した大会記録を更新した。 準決勝は「ラスト100mが向かい風だったので、レース展開を考えながら走った」と言うフロレス。「スピードがついて前半から行けるようになった」と言うように課題だった前半から一気に差を広げると、コーナーを抜けてからの「一番意識しているラストの100m」で力強くフィニッシュまで駆け抜けた。 5月3日の静岡国際で51秒71と、従来の日本記録(51秒75=丹野麻美、2008年)を上回る快走。日本国籍取得中のため『日本新』とはならなかったが、インパクトは絶大だった。 注目度が上がるなか、「メンタルが強くない」と重圧もある。そうした中でも、連戦のハードルスケジュールで関東インカレにも臨んだのは「日体大は総合5連覇が懸かっている。1点でも多く取りたい」から。 高3のケガ、大学進学後の環境の変化で結果が出ずに苦しみながら、ここまで成長できたのは「周りの人の応援があったから」。支えてくれた仲間のために、関東インカレのトラックに立った。 決勝に向けて「記録ではなく順位を意識したい。ゴールを目指して走ります」。自分の走りに集中した先に、16、17年の岩田優奈(中大、現・スズキ)以来の連覇がある。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

PR

2025.08.12

【静岡吉田AC×O2Room®】卒業生が高校・大学でも活躍、〝酸素パワー〟で加速する名門クラブ

日本には陸上競技界の〝未来〟を支えるクラブがたくさんある。その一つが2010年に誕生した静岡吉田ACだ。小学生と中学生を対象にしており、2019年の全日本中学校選手権ではクラブメンバーを中心とした吉田中が男子4×100m […]

NEWS 東京世界陸上公式マスコット「りくワン」コラボカフェが今日からオープン!横浜・みなとみらいのぴあアリーナで9月3日まで

2025.08.12

東京世界陸上公式マスコット「りくワン」コラボカフェが今日からオープン!横浜・みなとみらいのぴあアリーナで9月3日まで

ぴあ株式会社は8月12日から、東京世界陸上の大会公式マスコット「りくワン」とのコラボレーションカフェを期間限定でオープンする。2025年8月12日(火)~9月3日(水)まで、横浜・みなとみらいのぴあアリーナMM併設のカフ […]

NEWS 2日連続出場の山縣亮太が10秒26で優勝! やり投は小椋健司が連覇/SANOトワイライトゲームズ

2025.08.11

2日連続出場の山縣亮太が10秒26で優勝! やり投は小椋健司が連覇/SANOトワイライトゲームズ

8月11日、栃木県の佐野市運動公園陸上競技場で第3回SANOトワイライトゲームズが行われ、男子100mでは日本記録保持者の山縣亮太(セイコー)が10秒26(-0.4)で優勝した。 前日にも同じ会場で行われたSANO公認1 […]

NEWS 久光製薬が東京世界陸上の公式サプライヤーに決定 「サロンパス」は9年連続で世界シェア1位

2025.08.11

久光製薬が東京世界陸上の公式サプライヤーに決定 「サロンパス」は9年連続で世界シェア1位

8月8日、世界陸連は久光製薬が9月に開催される東京世界選手権の公式サプライヤーに選定されたことを発表した。 久光製薬は医薬品メーカーとして、さまざまな商品を展開。主力商品の「サロンパス」は市販の鎮痛消炎貼付剤として9年連 […]

NEWS 11月開催の丹後大学駅伝がクラウドファンディングを開始 青学大のオープン参加に加え、小中学生対象の陸上教室を企画

2025.08.11

11月開催の丹後大学駅伝がクラウドファンディングを開始 青学大のオープン参加に加え、小中学生対象の陸上教室を企画

11月15日に開催される丹後大学駅伝(第87回関西学生対校駅伝)の開催に向けて、今年も会場となる京都府京丹後市と主催の関西学連が中心となり、クラウドファンディングを実施している。 丹後大学駅伝は関西学生駅伝のナンバーワン […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年9月号 (8月12日発売)

2025年9月号 (8月12日発売)

衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99

page top