◇第104回関東インカレ(5月8~11日/神奈川・相模原ギオンスタジアム)1日目
学校対抗の第104回関東インカレの1日目が行われ、女子400mにフロレス・アリエ(日体大)が出場。予選を55秒15の1着で通過すると、準決勝は53秒32をマークして全体トップで翌日の決勝に進んだ。
タイムと『大会新』のアナウンスが聞こえると、手で口を覆って驚きの表情を見せるフロレス。「55秒から54秒後半くらいだと思っていたのでビックリしました」。2018年に日体大の先輩である広沢真愛が出した大会記録を更新した。
準決勝は「ラスト100mが向かい風だったので、レース展開を考えながら走った」と言うフロレス。「スピードがついて前半から行けるようになった」と言うように課題だった前半から一気に差を広げると、コーナーを抜けてからの「一番意識しているラストの100m」で力強くフィニッシュまで駆け抜けた。
5月3日の静岡国際で51秒71と、従来の日本記録(51秒75=丹野麻美、2008年)を上回る快走。日本国籍取得中のため『日本新』とはならなかったが、インパクトは絶大だった。
注目度が上がるなか、「メンタルが強くない」と重圧もある。そうした中でも、連戦のハードルスケジュールで関東インカレにも臨んだのは「日体大は総合5連覇が懸かっている。1点でも多く取りたい」から。
高3のケガ、大学進学後の環境の変化で結果が出ずに苦しみながら、ここまで成長できたのは「周りの人の応援があったから」。支えてくれた仲間のために、関東インカレのトラックに立った。
決勝に向けて「記録ではなく順位を意識したい。ゴールを目指して走ります」。自分の走りに集中した先に、16、17年の岩田優奈(中大、現・スズキ)以来の連覇がある。
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