2025.04.30
◇織田記念(4月29日/広島・ホットスタッフフィールド広島)
日本グランプリシリーズの織田記念が行われ、女子5000mは序盤から積極的なレース運びをした廣中璃梨佳(JP日本郵政G)が日本人トップの15分19秒23で3位に入った。優勝はカマウ・タビタ・ジェリ(三井住友海上)で15分17秒93だった。
廣中は外国人選手との争いに臆することなく先頭争いを終始繰り広げ、入れ替わりがありながらも残り200mまで主導権を握る。しかし、そこからのスパート勝負でジェリとアグネス・ムカリ(京セラ)に抜かれ、そのままフィニッシュした。
廣中らしい積極性をみせたレースではあったが、2週間前に復活優勝を飾った日本選手権10000mの疲労から精神的に不安があったようで、レース後は涙ぐむ姿もみせた。
「今日は最後先頭に追いつけなかった意味でも、スピードが必要だと感じられたレースでした」
本調子ではなくとも一定の結果を残したことは自信とし、これからスピード強化を図っていくという。
5月27日から始まるアジア選手権(韓国・クミ)には10000mで代表入り。世界選手権に出場するためのステップとして位置づけている。「まずはしっかり10000mで狙っていく。10000mは長いので、後半の5000mを勝負できるようにしていきたいです」。
その一環として、5日後のゴールデンゲームズinのべおかでも5000mに出場する予定だ。「のべおかはもう少し積極的にチャレンジしていきます」と、連戦でスピードの感覚も取り戻す意欲をみせる。
世界選手権に向け、廣中はこれからも徐々にパフォーマンスを向上させていく。
その他の種目もハイレベルとなり、男子100mで井上直紀(早大)が自己新の10秒12(+0.4)で優勝。樋口陸人(スズキ)も自己新の10秒14、予選で10秒06(+2.7)をマークした桐生祥秀(日本生命)は10秒15と、鈴木涼太(スズキ)、小池祐貴(住友電工)と同タイムの3位だった。女子100mは君嶋愛梨沙(土木管理総合)が11秒42(+1.8)の同タイムながらミア・グロス(豪州)を抑えて制した。
男子110mハードルは阿部竜希(順大)が13秒36(+1.9)で制覇。4日前の日本学生個人選手権準決勝で13秒26と、東京世界選手権の参加標準記録(13秒27)をクリアしており、その実力を改めて示した。男子やり投は﨑山雄太(愛媛競技力本部)が82m96をマークし、小椋健司(エイジェックスポーツ)や長沼元(スズキ)とともに80mオーバーの争いに快勝した。
女子100mハードルは予選から12秒台が続出するなか、中島ひとみ(長谷川体育施設)が日本歴代5位の12秒93(+1.8)で優勝。日本歴代6位タイの12秒94を出した清山ちさと(いちご)らとの混戦を制した。13秒01で3位だった大松に続き、4位に入った島野真生(日女体大)が学生新記録の13秒04をマークした。
男子5000mは吉居駿恭(中大)が13分26秒71で2連覇、同3000m障害はアジア選手権代表・新家裕太郎(愛三工業)が8分25秒43で、4月12日の金栗記念に続くグランプリ制覇を果たした。
◎文/松山林太郎
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