◇南京世界室内選手権(3月21~23日/中国・南京)
中国・南京で世界室内選手権がいよいよ開幕する。9月の東京世界選手権に向けてのシーズンの幕開けでもあり、世界トップ選手も室内のピークをここに合わせてくる。4月から始まる屋外シーズンに向けて力関係もわかってくるだろう。
日本代表は13人。注目は男子走幅跳の泉谷駿介(住友電工)だ。110mハードルで13秒04の日本記録を持つ世界屈指のハードラーだが、走幅跳でも日本歴代10位の8m14のベストを持つ。「世界選手権の参加標準記録8m27を跳んで3位以内」が目標だ。この種目には東京五輪代表の津波響樹(大塚製薬)が出場する。
男子400mで44秒88(日本歴代3位)を持つ佐藤風雅(ミズノ)も出場。今年はすでに45秒56という好タイムでシーズンインしている。この種目には吉川崚(筑波大院)も代表に入った。男子60mには木梨嘉紀(筑波大院)と高校生の西岡尚輝(東海大仰星高)が代表入り。2月の日本選手権室内60mを制した西岡は100mで10秒11がベストで、高校生での代表入りは桐生祥秀(洛南高、現・日本生命)以来だ。
男子七種競技には十種競技でブダペスト世界選手権に出場している丸山優真(住友電工)がエントリー。今年は七種競技で5901点の日本新を出している。男子60mハードルは日本選手権室内を制した西徹朗(早大)が出場。また男子800mには米国の大学陸上界で力をつけている石井優吉(ペンシルベニア州立大)が初の代表入り。ショートトラック(室内)で日本記録も作った。男子走高跳はブダペスト世界選手権代表の長谷川直人(サトウ食品新潟アルビレックスRC)、成長著しい原口颯太(順大)が代表に入った。
女子3000mには田中希実(New Balance)は3大会連続代表入り(22年1500m、24年3000m)。前回は8位入賞を果たしており、2大会連続入賞なるか。今年は室内で4レース連続日本新を出すなど自力が上がっていることを証明。次は“勝負”で強さを見せる。
女子60mハードルは田中佑美(富士通)が出場。今年は8秒00の日本新記録を樹立している。パリ五輪100mハードルで準決勝に進んでいるが、「世界と勝負」するためのステップにする。
世界のトップ選手も多数出場。男子棒高跳で世界記録を持つアルマンド・デュプランティス(スウェーデン)や、女子走高跳世界記録保持者のヤロスラワ・マフチフ(ウクライナ)も登場。男子60mハードル世界記録保持者のグラント・ホロウェイ(米国)、男子1500mにはヤコブ・インゲブリグトセン(ノルウェー)ら、東京世界選手権での活躍も注目される選手たちのパフォーマンスも見逃し厳禁だ。
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