HOME バックナンバー
HIGH SCHOOL FRONT LINE 2020スペシャル対談 石田洸介×古澤一生 群馬が誇る「高校記録保持者」
HIGH SCHOOL FRONT LINE 2020スペシャル対談 石田洸介×古澤一生 群馬が誇る「高校記録保持者」

種目は違えど互いに磨き合ってきた石田洸介(東農大二3、左)と古澤一生(前橋育英3)

新型コロナウイルス感染症流行による活動休止期間を経て、競技会が再開されて間もない7月18日、ホクレンディスタンスチャレンジ千歳大会の男子5000mで石田洸介(東農大二3群馬)が13分36秒89の高校新をマークした。同県の同い年が成し遂げた快挙に刺激を受けたのが、男子棒高跳の古澤一生(前橋育英3)。同日に1年2ヵ月ぶりに自己記録を1cm伸ばすと、8月8日の群馬県高校大会で高校記録を1cm更新する5m51に成功。すると、石田が負けじと9月27日の東海大長距離競技会で13分34秒74と再度記録を更新してみせた。

広告の下にコンテンツが続きます

こうして今、群馬県内に高校記録保持者が2人いる。ともに「中学記録保持者」である点も共通しており、注目され続ける十字架を背負い、苦しい時期も乗り越えてきた歩みがある。中学時代からの交流、互いに尊敬し合い、刺激し合ってきた時間を振り返ってもらった。

●構成/奥村 崇

「『勝負の結果』を残していないのでまだまだ追いついていません」(石田)
「高校記録を2度も更新する大変さは、高校記録保持者になってわかります」(古澤)

—それぞれが高校新を出した際、SNSで交流していましたね。

古澤 石田君が高校新を出した日、同じ日に自分もベストを1cm更新したのですけど、SNSで結果を知った時は「先に高校記録を出されてしまったな」という気持ちが強かったですね。僕もすぐに追いつきたいと思って自分の高校新につながりました。種目こそ違うんですけど、本当に刺激をもらっています。

石田 古澤君が高校新を出した時は、僕もSNSで知りました。その前日に、古澤君が「高校記録を目指します」と意気込みを書いていて、自分も「絶対出せるよ」といったコメントを送った覚えがあります。高校新を知った時は驚きと同時に、「さすがだな」という気持ちでした。
古澤君は自分とは違い、1、2年の時から着々と結果を残していました。高校新を出すタイミングはたまたま自分のほうが先になったのですけど、自分はまだまだ結果を残せていない。そういう思いにさせてくれる存在です。種目は違えど一番のライバルだと感じているので、古澤君の高校新は自分のことのようにうれしかったです。

—お互いの高校新が刺激になっているんですね。

石田 はい。古澤君の高校新は、もう1回記録を更新する原動力になりました。でも、高校記録を2度更新したからといって自分のほうが上だとは思っていなくて、「勝負の結果」を残していない面では、まだまだ追いついていないなと思っています。

古澤 自分が高校記録を更新した時に「やっと追いつけた」と思ったんですけど、石田君がさらにもう1度更新したのには脱帽でした。たった1cmでも、記録を更新することはすごく大変。高校記録保持者になってみてわかります。それをこの短期間でもう1回やり遂げるのはすごい。自分もまだまだ1回だけの更新にとどまっていられないという思いに駆られましたね。

「同じ日に中学記録を出したことで、名前を知りました」(古澤)
「入試の日に忘れ物をして、古澤君が貸してくれました」(石田)

—3年前にも「中学記録保持者」になっています。当時は群馬と福岡で離れていま
したが、お互いのことはいつから知っていたのですか?

古澤 僕が中学記録を出したまさに同じ日に、中学記録を更新した人ということで、そこで初めて石田君のことを知りました。※編集部注:7月28日の群馬県中学総体で古澤が4m93、同日の福岡県中学総体1500mで石田が3分53秒54とそれぞれ中学新記録を樹立。

石田 月刊陸上に載ってるかなとページを開いたら、次のページに「同じ日に2種目でニューレコード」と書かれていて、「同じ日に更新した選手がいるんだ!?」と。詳しく読んでみると、去年の長野全中で優勝していると書かれていて「この選手すごいなぁ」と。SNSでフォローし合って、やり取りするようになっていきました。

古澤 秋にナショナルトレーニングセンターで合宿があって、そこで一緒に過ごし
て仲良くなりましたね。

石田 古澤君と知り合ったことをきっかけに、棒高跳の結果をよくチェックするようになりました。視野が狭いタイプだったのですが、世界を広げてくれたのが古澤君の存在です。

この続きは2020年11月13日発売の『月刊陸上競技12月号』をご覧ください。

 

※インターネットショップ「BASE」のサイトに移動します
郵便振替で購入する
定期購読はこちらから

種目は違えど互いに磨き合ってきた石田洸介(東農大二3、左)と古澤一生(前橋育英3) 新型コロナウイルス感染症流行による活動休止期間を経て、競技会が再開されて間もない7月18日、ホクレンディスタンスチャレンジ千歳大会の男子5000mで石田洸介(東農大二3群馬)が13分36秒89の高校新をマークした。同県の同い年が成し遂げた快挙に刺激を受けたのが、男子棒高跳の古澤一生(前橋育英3)。同日に1年2ヵ月ぶりに自己記録を1cm伸ばすと、8月8日の群馬県高校大会で高校記録を1cm更新する5m51に成功。すると、石田が負けじと9月27日の東海大長距離競技会で13分34秒74と再度記録を更新してみせた。 こうして今、群馬県内に高校記録保持者が2人いる。ともに「中学記録保持者」である点も共通しており、注目され続ける十字架を背負い、苦しい時期も乗り越えてきた歩みがある。中学時代からの交流、互いに尊敬し合い、刺激し合ってきた時間を振り返ってもらった。 ●構成/奥村 崇

「『勝負の結果』を残していないのでまだまだ追いついていません」(石田) 「高校記録を2度も更新する大変さは、高校記録保持者になってわかります」(古澤)

—それぞれが高校新を出した際、SNSで交流していましたね。 古澤 石田君が高校新を出した日、同じ日に自分もベストを1cm更新したのですけど、SNSで結果を知った時は「先に高校記録を出されてしまったな」という気持ちが強かったですね。僕もすぐに追いつきたいと思って自分の高校新につながりました。種目こそ違うんですけど、本当に刺激をもらっています。 石田 古澤君が高校新を出した時は、僕もSNSで知りました。その前日に、古澤君が「高校記録を目指します」と意気込みを書いていて、自分も「絶対出せるよ」といったコメントを送った覚えがあります。高校新を知った時は驚きと同時に、「さすがだな」という気持ちでした。 古澤君は自分とは違い、1、2年の時から着々と結果を残していました。高校新を出すタイミングはたまたま自分のほうが先になったのですけど、自分はまだまだ結果を残せていない。そういう思いにさせてくれる存在です。種目は違えど一番のライバルだと感じているので、古澤君の高校新は自分のことのようにうれしかったです。 —お互いの高校新が刺激になっているんですね。 石田 はい。古澤君の高校新は、もう1回記録を更新する原動力になりました。でも、高校記録を2度更新したからといって自分のほうが上だとは思っていなくて、「勝負の結果」を残していない面では、まだまだ追いついていないなと思っています。 古澤 自分が高校記録を更新した時に「やっと追いつけた」と思ったんですけど、石田君がさらにもう1度更新したのには脱帽でした。たった1cmでも、記録を更新することはすごく大変。高校記録保持者になってみてわかります。それをこの短期間でもう1回やり遂げるのはすごい。自分もまだまだ1回だけの更新にとどまっていられないという思いに駆られましたね。

「同じ日に中学記録を出したことで、名前を知りました」(古澤) 「入試の日に忘れ物をして、古澤君が貸してくれました」(石田)

—3年前にも「中学記録保持者」になっています。当時は群馬と福岡で離れていま したが、お互いのことはいつから知っていたのですか? 古澤 僕が中学記録を出したまさに同じ日に、中学記録を更新した人ということで、そこで初めて石田君のことを知りました。※編集部注:7月28日の群馬県中学総体で古澤が4m93、同日の福岡県中学総体1500mで石田が3分53秒54とそれぞれ中学新記録を樹立。 石田 月刊陸上に載ってるかなとページを開いたら、次のページに「同じ日に2種目でニューレコード」と書かれていて、「同じ日に更新した選手がいるんだ!?」と。詳しく読んでみると、去年の長野全中で優勝していると書かれていて「この選手すごいなぁ」と。SNSでフォローし合って、やり取りするようになっていきました。 古澤 秋にナショナルトレーニングセンターで合宿があって、そこで一緒に過ごし て仲良くなりましたね。 石田 古澤君と知り合ったことをきっかけに、棒高跳の結果をよくチェックするようになりました。視野が狭いタイプだったのですが、世界を広げてくれたのが古澤君の存在です。 この続きは2020年11月13日発売の『月刊陸上競技12月号』をご覧ください。  
※インターネットショップ「BASE」のサイトに移動します
郵便振替で購入する 定期購読はこちらから

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

         

Latest articles 最新の記事

2026.04.23

東京選手権・混成競技に森口諒也、佐田征義、田中友梨、熱田心らが出場 アジア大会代表選考の参考競技会

4月24日から26日に東京・駒沢オリンピック公園総合運動場で開催される東京選手権のスタートリストが東京陸協から発表されている。 同大会ではトラック、フィールドの各種目が実施されるが、男子十種競技と女子七種競技の2種目は9 […]

NEWS 木南記念に村竹ラシッド、久保凛、中島ひとみ、佐藤風雅らがエントリー 海外からも豪華メンバー参加

2026.04.23

木南記念に村竹ラシッド、久保凛、中島ひとみ、佐藤風雅らがエントリー 海外からも豪華メンバー参加

大阪陸協は4月23日、日本GPシリーズの第13回木南記念(5月10日)のエントリーリストを発表した。同大会は世界陸連(WA)のコンチネンタルツアー・ブロンズ大会にも指定されており、国内外のトップ選手が集まった。 男子11 […]

NEWS セイコーGGP 男子3000mに鈴木芽吹、塩尻和也らがエントリー 久保凛は1500mに出場予定 男子走高跳にはウ・サンヒョク

2026.04.23

セイコーGGP 男子3000mに鈴木芽吹、塩尻和也らがエントリー 久保凛は1500mに出場予定 男子走高跳にはウ・サンヒョク

日本陸連は4月23日、セイコーゴールデングランプリ2026東京(5月17日/東京・国立競技場)のエントリー選手の第5弾を発表し、男女中長距離種目の選手などの参加が決まった。 男子3000mには東京世界選手権10000mに […]

NEWS 名古屋アジア大会10000m選考レースに鈴木芽吹、吉居大和、田中希実、樺沢和佳奈らがエントリー!木南記念と併催で実施

2026.04.23

名古屋アジア大会10000m選考レースに鈴木芽吹、吉居大和、田中希実、樺沢和佳奈らがエントリー!木南記念と併催で実施

木南記念(5月10日)と併催で行われる名古屋アジア大会10000m代表選考レースのスタートリストが4月23日に大会主催から発表された。 男子は日本記録(27分05秒92)保持者の鈴木芽吹(トヨタ自動車)が登録した。昨年は […]

NEWS 日本学生個人選手権の男子5000m実施せず エントリーの青学大2名が欠場

2026.04.22

日本学生個人選手権の男子5000m実施せず エントリーの青学大2名が欠場

日本学連は4月22日、4月24日~26日に神奈川・レモンガススタジアム平塚で行われる日本学生個人選手権の男子5000mを実施しないと発表した。 男子5000mは3日目の26日正午スタート予定だった。日本学連はSNSで「男 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年5月号 (4月14日発売)

2026年5月号 (4月14日発売)

2026シーズン展望
中距離特集ほか

page top