HOME 国内、日本代表

2024.02.13

3000m出場の山本有真 飛躍つかんだ舞台へ再び挑戦「9分05秒以内で2位以内」がターゲット/アジア室内
3000m出場の山本有真 飛躍つかんだ舞台へ再び挑戦「9分05秒以内で2位以内」がターゲット/アジア室内

24年アジア室内代表の山本有真(積水化学)

第11回アジア室内選手権(2月17日~19日)に出場する日本代表男子9名、女子5名が2月13日、開催地のイラン・テヘランに向かって出発した。

それに先立って代表選手が取材に応じ、女子3000mに出場する山本有真(積水化学)は「(ワールドランキングの)ポイントをしっかりとつかむことが今回の目的。パリへの切符をつかめるように頑張りたい」と今大会への抱負を語った。

広告の下にコンテンツが続きます

山本にとって初めて日本代表として臨んだ大会が、名城大4年生だった昨年のアジア室内。3000mで銅メダルを獲得したことをきっかけに、飛躍を遂げた。7月にはアジア選手権5000mで金メダルに輝き、8月のブダペスト世界陸上出場もつかむ。秋にはアジア大会にも出場している。

そして今回は、初の五輪をつかみ取る場とするつもりだ。ワールドランキングで出場圏内を確実なものとする目安について、野口英盛監督からは示されたターゲットが「9分05秒以内で2位以内」。そこに向けて、「ペースが遅いようなら先頭に出て、タイムも狙いつつ順にも狙っていきたい」ときっぱり。

1月に体調を崩した時期があったため、「完全に合わせきれていないところはある」が、1年を経て、自身の成長はしっかりと実感している。昨年11月末のクイーンズ駅伝で2区区間賞に輝くなどロードシーズンでも結果を残し、それに向けての合宿でも「チームで質の高いトレーニングができて、自分の競技力もアップできた」手応えがある。

ブダペスト世界陸上では5000mで予選敗退に終わり、世界の壁の高さと恐怖を感じた。だが、怖さを感じた点について、野口監督から「周りの期待に応えられないとか、結果が出せなかったら(周囲から)すごい言われるんじゃないかという思いがあった」からではないかという点を指摘されたという。

広告の下にコンテンツが続きます

「代表に選ばれたのは自分自身の頑張りのお陰。周囲を気にする必要はないよ」と言われ、目線が前に向いた。「次は楽しみな気持ちで走ろう」と決めている。

日本代表のユニフォームを着た自分を「すごく不思議」に感じていた昨年までとは、もう違う。「世界の舞台で自分の力を発揮して、もっと上の世界を見てみたい。そのためにはパリ五輪に出場して、しっかりとリベンジしたい気持ちがあります」。

日本を代表するランナーとして、アジアにその実力を示すつもりだ。

第11回アジア室内選手権(2月17日~19日)に出場する日本代表男子9名、女子5名が2月13日、開催地のイラン・テヘランに向かって出発した。 それに先立って代表選手が取材に応じ、女子3000mに出場する山本有真(積水化学)は「(ワールドランキングの)ポイントをしっかりとつかむことが今回の目的。パリへの切符をつかめるように頑張りたい」と今大会への抱負を語った。 山本にとって初めて日本代表として臨んだ大会が、名城大4年生だった昨年のアジア室内。3000mで銅メダルを獲得したことをきっかけに、飛躍を遂げた。7月にはアジア選手権5000mで金メダルに輝き、8月のブダペスト世界陸上出場もつかむ。秋にはアジア大会にも出場している。 そして今回は、初の五輪をつかみ取る場とするつもりだ。ワールドランキングで出場圏内を確実なものとする目安について、野口英盛監督からは示されたターゲットが「9分05秒以内で2位以内」。そこに向けて、「ペースが遅いようなら先頭に出て、タイムも狙いつつ順にも狙っていきたい」ときっぱり。 1月に体調を崩した時期があったため、「完全に合わせきれていないところはある」が、1年を経て、自身の成長はしっかりと実感している。昨年11月末のクイーンズ駅伝で2区区間賞に輝くなどロードシーズンでも結果を残し、それに向けての合宿でも「チームで質の高いトレーニングができて、自分の競技力もアップできた」手応えがある。 ブダペスト世界陸上では5000mで予選敗退に終わり、世界の壁の高さと恐怖を感じた。だが、怖さを感じた点について、野口監督から「周りの期待に応えられないとか、結果が出せなかったら(周囲から)すごい言われるんじゃないかという思いがあった」からではないかという点を指摘されたという。 「代表に選ばれたのは自分自身の頑張りのお陰。周囲を気にする必要はないよ」と言われ、目線が前に向いた。「次は楽しみな気持ちで走ろう」と決めている。 日本代表のユニフォームを着た自分を「すごく不思議」に感じていた昨年までとは、もう違う。「世界の舞台で自分の力を発揮して、もっと上の世界を見てみたい。そのためにはパリ五輪に出場して、しっかりとリベンジしたい気持ちがあります」。 日本を代表するランナーとして、アジアにその実力を示すつもりだ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.06.15

編集部コラム「私のインターハイ地区大会」

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 広告の下にコンテンツが続きます 攻め(?)のアンダーハンドリレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃 […]

NEWS NCG5000mはアジア選手権5位・荒井七海が13分47秒58で日本人トップ!東海大・永本脩が学生トップ/日体大長距離競技会

2025.06.15

NCG5000mはアジア選手権5位・荒井七海が13分47秒58で日本人トップ!東海大・永本脩が学生トップ/日体大長距離競技会

第322回日本体育大学長距離競技会兼第16回NITTAIDAI Challenge Games(NCG)の2日目が6月15日に行われ、最終種目のNCG男子5000mはB.キプトゥー(麗澤大)が13分46秒77で1着を占め […]

NEWS 小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク

2025.06.15

小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク

6月14日に米国・ポートランドで行われたポートランド・トラックフェスティバルの男子3000m障害で、小原響(GMOインターネットグループ)が日本歴代8位の8分22秒64をマークした。 大会は世界陸連コンチネンタルツアー・ […]

NEWS 久保凛が800m2分02秒76の大会新でV3!! 1500mと2年連続2冠「チームへの貢献を考えていた」/IH近畿

2025.06.15

久保凛が800m2分02秒76の大会新でV3!! 1500mと2年連続2冠「チームへの貢献を考えていた」/IH近畿

◇インターハイ近畿地区大会(6月12~15日/京都市・たけびしスタジアム京都)4日目 広島インターハイを懸けた近畿地区大会の4日目が行われ、女子800mは久保凛(東大阪大敬愛3大阪)が昨年自らがマークした大会記録を0.7 […]

NEWS 青学大・塩出翔太が10000m28分55秒81の自己新!800mは金子1分46秒59、日本インカレ400m2連覇の田邉1分48秒16/日体大長距離競技会

2025.06.15

青学大・塩出翔太が10000m28分55秒81の自己新!800mは金子1分46秒59、日本インカレ400m2連覇の田邉1分48秒16/日体大長距離競技会

第322回日本体育大学長距離競技会兼第16回NITTAIDAI Challenge Games(NDG)の1日目が6月14日に行われ、雨のなか、各組で好レースが繰り広げられた。 男子10000mでは2組で1着(28分53 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top