◇第19回アジア大会(9月29日~10月5日/中国・杭州)
中国・杭州で開催されている第19回アジア大会の陸上競技の3日目が行われた。
男子3000m障害には青木涼真(Honda)と砂田晟弥(プレス工業)が出場。青木が8分23秒75で銀メダル、砂田が8分26秒47で銅メダルを獲得した。
9月には1ヵ月近く、長野・湯の丸高原でともに合宿を積んだ2人。8分19秒50という大会新記録で金メダルを手にしたアビナシュ・ムクンド・サブレ(インド)に対して青木は「実力差を感じる負け方をしてしまった」と悔しがった。
それでも、この種目でダブルメダルは1986年ソウル大会の愛敬重之(金)と永里発(銅)以来、37年ぶりのことだった。
女子100mハードルは田中佑美(富士通)が13秒04(±0)で銅メダルを獲得。中国の呉艶妮が明らかな不正スタートで失格が言い渡されたが、抗議の末、一度は判定が覆って呉艶妮も走ることに。田中は4着でフィニッシュしたが、その後やはり不正スタートで呉艶妮に失格が言い渡され、田中の3位が確定した。前日本記録保持者の青木益未(七十七銀行)は13秒34で5位入賞を果たしている。
女子1500mの後藤夢(ユニクロ)は4分19秒45で5位と健闘。世界選手権代表の後藤は「スローになるのか読めないところもあって不安でした。ラスト1周であそこまで広げられてしまう。まずはアジアで勝つということが世界につながると思います」と語った。男子1500mの河村一輝(トーエネック)は3分44秒71で9位。「持ちタイム(ベストは3分35秒42の日本記録)は上の方でも、海外の選手は同じくらいのタイムをチャンピオンシップのレースで出してくる。大きく力の差を感じました」と肩を落とした。
七種競技は山﨑有紀(スズキ)が5616点で5位、大玉華鈴(日体大SMG)が5605点で6位。前回銅メダルの山﨑は「すごく悪いわけではないですが、一つひとつ課題があった。残念な結果です」と悔しがる。大玉は「メダルを狙うために最低限、自己ベスト以上を出さないと戦えなかった。そこに近づけなかったのは悔しい」と話た。
男子走幅跳の山川夏輝(Team SPP)は「1、2回目ファウルをしてしまって、3回ファウルは経験がないので迷いが出てしまった」と7m61(-0.3)を残したものの10位にとどまった。
男子200m準決勝では上山紘輝(住友電工)、宇野勝翔(順大)ともに決勝進出を決めている。
大会4日目の午前セッションからは男子十種競技がスタート。アジア選手権金メダリストでブダペスト世界選手権代表の丸山優真(住友電工)と、田上駿(陸上物語)が挑む。
男子走高跳決勝にはブダペスト世界選手権8位の赤松諒一(アワーズ)と、昨年のオレゴン世界選手権8位の真野友博(九電工)が登場。朝9時30分(現地時間)では男子4×100mリレー予選が行われる。
また、男子800m予選3組に日本記録保持者の川元奨(スズキ)が出場。同400mハードル予選の1組に児玉悠作(ノジマ)、2組に黒川和樹(法大)が臨む。女子400mハードル予選1組には山本亜美(立命大)が入っている。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.12.14
-
2025.12.14
-
2025.12.14
-
2025.12.14
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
-
2025.12.14
-
2025.12.14
-
2025.12.14
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.15
女子はバットクレッティが連覇!東京世界陸上ダブルメダルの実力示す 男子はンディクムウェナヨV/欧州クロカン
12月14日、ポルトガル・ラゴアで欧州クロスカントリー選手権が行われ、女子(7470m)はパリ五輪10000m銀メダルのN.バットクレッティ(イタリア)が24分52秒で優勝した。 バットクレッティは現在25歳。今年の東京 […]
2025.12.15
木瀬が中盤から圧倒的なタスキリレー 「勝ちたいという気持ちが強かった」 群馬県勢10年ぶりの中学駅伝日本一/全中駅伝
◇第33回全国中学校駅伝・男子(12月14日/滋賀・希望が丘文化公園:男子6区間18km) 第33回全国中学校駅伝が12月14日、滋賀県野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で行われ、男子は初出場の木瀬(群馬)が57分 […]
2025.12.15
重圧に打ち勝った京山が女子3連覇 逆転の下田千紗都「苦しい時期を乗り越えられた」/全中駅伝
◇全国中学校駅伝(12月14日/滋賀・希望が丘文化公園:女子5区間12km) 第33回全国中学校駅伝の女子が行われ、京山(岡山)が42分07秒で優勝を飾った。第5~7回の御殿場(静岡)、第22~26回に5連覇を達成した桂 […]
2025.12.14
中学チャンピオンが実力発揮! 女子・是枝愛香、男子・出田隆之助がそろって区間賞 「都道府県対抗駅伝でも区間賞を取りたい」/全中駅伝
◇全国中学校駅伝(12月14日/滋賀・希望が丘文化公園 男子6区間18km、女子5区間12km) 第33回全国中学校駅伝が行われ、男子は木瀬(群馬)が初出場で初優勝、女子は京山(岡山)が史上3校目の3連覇を飾った。 今大 […]
2025.12.14
5000m競歩・馬場康成が高校歴代6位の19分47秒71!インターハイ14位も秋に躍進
長崎陸協競歩が12月14日に行われ、男子高校5000m競歩で馬場康成(鳥栖工高3佐賀)が高校歴代6位となる19分47秒71をマークした。 馬場は三日月中時代は800m、1500m、3000mや駅伝に取り組んでいた。高3か […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025