◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)2日目
ブダペスト世界陸上2日目のモーニングセッションが行われ、男子400m予選1組に出場した佐藤拳太郎(富士通)が44秒77の日本新をマークして、各組3着までに与えられる準決勝に2着通過を果たした。
日本の男子主将が、予選から偉業を成し遂げた。1つ外側の7レーンには東京五輪王者のスティーブン・ガーディナー(バハマ)がいる中で、「予選から積極的にいくしかない」とその背中をひたすら追いかけた。
バックストレートではやや離されるかたちとなったが、200mを過ぎてから徐々に近づく。4番手あたりでホームストレートに入り、「最後までしっかりと捉えて走ることができました」と、終盤はトップ争いを猛追。44秒65で1着だったガーディナーと差のない2着でフィニッシュした。
日本人2人目の44秒台は間違いないという中で、示された記録が「44秒77」。それを確認した佐藤は、右手を高々と掲げた。日本のロングスプリンターが追い求めてきた日本記録、1991年に高野進が樹立した「44秒78」を、32年ぶりに0.01秒塗り替えた。
ただ、佐藤は「まだ目標の一つ、日本記録は絶対に出さないといけないと思っていました」と冷静だ。目指すのは、ファイナルの舞台。そのために「準決勝もこれ以上のタイム」が必要だとわかっている。
1991東京世界選手権7位、92年バルセロナ五輪8位と世界大会入賞を重ねてきたレジェンドの記録を更新した。次は「結果」をつかみにいく。
準決勝は中1日空けて、日本時間の8月23日午前4時に行われる。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.08.31
-
2025.08.31
2025.08.27
アディダス アディゼロから2025年秋冬新色コレクションが登場!9月1日より順次販売
2025.08.25
日本選手権男子400mの結果が訂正 佐藤風雅がレーン侵害で失格から優勝へ 今泉が2位
-
2025.08.27
-
2025.08.31
2025.08.16
100mH・福部真子12秒73!!ついに東京世界選手権参加標準を突破/福井ナイトゲームズ
-
2025.08.27
-
2025.08.19
-
2025.08.24
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.08.31
ひらまつ病院・上田結也がSNSで退部発表「いろいろといい経験ができました」今後は市民ランナーへ
男子長距離の上田結也が所属するひらまつ病院を8月31日付で退職、および退部したことを自身のSNSで公表した。 上田は熊本県出身の28歳。九州学院高では2年時に全国高校駅伝5区を務めた。創価大では学生3大駅伝の経験はないも […]
2025.08.31
【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第60回「溢れんばかりの志を~ある人に思いを馳せて~」
山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第60回「溢れんばかりの志を~ある人に思いを馳せて~」 山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Onlin […]
Latest Issue
最新号

2025年9月号 (8月12日発売)
衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99