◇2023日本学生個人選手権(2023年4月21~23日/神奈川・レモンガススタジアム平塚)
ワールドユニバーシティゲームズの代表選考会を兼ねた日本学生個人選手権の2日目に行われた女子ハンマー投は、村上来花(九州共立大)が63m44で優勝。九州共立大の先輩でもある渡邊茜が持っていた大会記録60m24を3m以上更新した。
4月1日に65m33の学生記録を打ち立てていた村上。「その次の試合だったので、しっかり63mをアベレージにできるように試合に臨みました」。気温が低いなかで1回目から61m19を放つと、61m79、60m09をマーク。4、6回目はファウルだったが、5回目に大会新を投げた。
ワールドユニバーシティゲームズ代表が懸かった一戦のため「トップになれるようにと思っていました」。試技内容も「少しズレもありましたが寒い中で60mを安定して投げられました」と納得の様子だった。
高校時代から数々の記録を塗り替えてきた村上。高3の終わりには左膝半月板損傷の大ケガを負ったが復活し、昨年はU20世界選手権で銅メダル獲得の快挙を成し遂げている。
ワールドユニバーシティゲームズが決まれば2度目の世界大会。「世界の舞台でも自分の流れを作れるように、自分らしく試合をしていきたい」と言い、今季は「65mを安定させられるように頑張ります」と語る。
「世界で戦いたい。今はマイナー種目ですが投てきも盛り上げていきたいです」。まだ19歳のスロワーが秘める可能性は無限大だ。
【動画】女子ハンマー投を制した村上来花の優勝インタビュー
ライブ配信は「あすリートチャンネル」の日本学生個人選手権特設ページ
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