2023.02.19
2月18日、米国・アイダホ州ポカテロで開催されたシンプロット・ゲームズで男子砲丸投のライアン・クルーザーが23m38の世界新記録を樹立した。これまでの世界記録はクルーザーが21年にマークした23m37。
16年リオ、21年東京と五輪で連覇を飾っているクルーザーは現在30歳。叔父、いとこがやり投の五輪代表、父も円盤投の全国レベルという投てき一家に生まれ、ジュニア時代から世界大会で活躍していた。学生時代は国内でも勝てない時期があったものの16年に覚醒し、リオ五輪で世界ナンバーワンの座をつかんだ。以降は世界の第一線で活躍。地元で行われた昨年のオレゴン世界選手権では優勝を飾っている。
今季は1週間前のミルローズ・ゲームの22m58でシーズンイン。今大会はエキシビションでの参加だったが、自己の世界記録を1cm伸ばした。
クルーザーはより勢いのある投てきを目指し、「回転投法のフォームの改良途上にある」とコメント。スピンのステップを増やす新技法に取り組んでいるという。ただし、今回の大会では従来の投法で投げており、世界陸連(WA)のホームページでは「新しい投げ方を完成させれば、さらに飛距離を伸ばすことができるだろう」と紹介している。
(※2023年4月に世界陸連は投てきサークルに不備があったとして、この記録を世界記録として承認しないことを決めた)
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クルーザーの世界新ショット
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