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2022.08.22

男女ハードルで中学新記録が誕生 男子3000mでは上位5人が大会新 好記録に湧いた夏の福島/福島全中
男女ハードルで中学新記録が誕生 男子3000mでは上位5人が大会新 好記録に湧いた夏の福島/福島全中


◇福島全中(8月18日~21日/福島・県営あづま競技場)

第49回全日本中学校選手権(以下、全中)が、8月18日~8月21日の4日間、福島県福島市のとうほう・みんなのスタジアム(県営あづま競技場)で行われた。男女23種目に1607名の選手がエントリーし、中学日本一の座を懸けて争った。

実施種目の半数近い11種目で決勝が行われた最終日は好天にも恵まれ、各種目で好記録が続出。女子100mハードルでは2年生の香取奈摘(三和2茨城)が13秒42(+1.4)で優勝し、従来の中学記録(13秒47)を0.05秒も塗り替えた。

直後に行われた男子110mハードルでも、前日の予選で13秒60(+1.1)と中学記録を更新していた岩本咲真(八屋3福岡)が13秒51(+0.4)とさらに記録を塗り替え、日本一の称号を手にしている。また、2位に敗れた村田隼(立花3兵庫)も13秒70の大会記録を上回った。

中学最速を決める男子100mは自己新の10秒72(+1.4)をマークした舛田快理(札幌簾舞3北海道)が優勝。女子100mでは今季ランキングトップだった寺平祈愛(木祖3長野)11秒89(+1.0)で制した。

2日目に行われた男子3000mでは地元・福島の増子陽太選手(鏡石3福島)がハイペースで引っ張ると、ゴール前で鋭いスパートを見せ、8分18秒49の大会新で勝利。また、2位の新妻遼己(平岡3兵庫)が8分20秒60で続くなど、上位5位までが従来の大会記録よりも速いタイムをマークした。 

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女子走幅跳は昨年優勝者の成澤柚日(藪塚本町3群馬)が5m91(+1.9)で史上4人目の大会2連覇を達成。また、同砲丸投では筒井幸咲(墨江丘3大阪)が14m86を放ち、昨年の山口嘉夢(現・生光学園高)に続く墨江丘勢の優勝を果たしている。

女子1500mではドルーリー朱瑛里(鶴山3岡山)がスタートから先頭を譲らず4分23秒79で快勝。接戦となった男子4×100mリレーは鳥屋野(新潟)と日吉(滋賀)が42秒89の同タイムでフィニッシュしたが、着差ありで鳥屋野に軍配が上がった。

大会MVPには中学記録を樹立した岩本咲真(八屋3福岡)と香取奈摘(三和2茨城)が選出された。

なお、来年の全中は愛媛県松山市の愛媛県総合運動公園競技場(ニンジニアスタジアム)で行われる予定となっている。

◇全中優勝者一覧
【男子】
100m   舛田快理(札幌簾舞3北海道) 10秒72(+1.4)
200m   黒澤諒介(水戸三3茨城)   22秒40(-1.5)
400m   佐藤克樹(六日町3新潟)   48秒78
800m   鈴木太智(豊橋東陽3愛知)  1分55秒20
1500m  渡辺敦紀(岩出二3和歌山)  4分03秒02
3000m   増子陽太(鏡石3福島)    8分18秒49=大会新
110mH  岩本咲真(八屋3福岡)    13秒51(+0.4)=日本中学新、大会新
4×100mR 鳥屋野(新潟)        42秒89
走高跳  東隆臣選手(常盤野3青森)  1m94
走幅跳  佐々木景亮(立花3愛媛)   7m18(+3.2)
棒高跳   杉本惺昭(上野3兵庫)    4m40
砲丸投  石丸大智(西福岡3福岡)   14m93
四種競技 千葉 遼(南方3宮城)    2920点

【女子】
100m  寺平祈愛選手(木祖3長野)   11秒89(+1.0)
200m  岡林結衣(大津1高知)     25秒13(+0.5)
800m  久保 凛(潮岬3和歌山)    2分09秒96
1500m  ドルーリー朱瑛里(鶴山3岡山) 4分23秒79
100mH 香取奈摘(三和2茨城)    13秒42(+1.4)=日本中学新、大会新
4×100mR 小俣(三重)         48秒07
走高跳  鴨田るな(相模原旭2神奈川) 1m63
走幅跳  成澤柚日(藪塚本町3群馬)  5m91(+1.9)
砲丸投  筒井幸咲(墨江丘3大阪)   14m86
四種競技 井上凪紗(北神戸3兵庫)   2965点

◇福島全中(8月18日~21日/福島・県営あづま競技場) 第49回全日本中学校選手権(以下、全中)が、8月18日~8月21日の4日間、福島県福島市のとうほう・みんなのスタジアム(県営あづま競技場)で行われた。男女23種目に1607名の選手がエントリーし、中学日本一の座を懸けて争った。 実施種目の半数近い11種目で決勝が行われた最終日は好天にも恵まれ、各種目で好記録が続出。女子100mハードルでは2年生の香取奈摘(三和2茨城)が13秒42(+1.4)で優勝し、従来の中学記録(13秒47)を0.05秒も塗り替えた。 直後に行われた男子110mハードルでも、前日の予選で13秒60(+1.1)と中学記録を更新していた岩本咲真(八屋3福岡)が13秒51(+0.4)とさらに記録を塗り替え、日本一の称号を手にしている。また、2位に敗れた村田隼(立花3兵庫)も13秒70の大会記録を上回った。 中学最速を決める男子100mは自己新の10秒72(+1.4)をマークした舛田快理(札幌簾舞3北海道)が優勝。女子100mでは今季ランキングトップだった寺平祈愛(木祖3長野)11秒89(+1.0)で制した。 2日目に行われた男子3000mでは地元・福島の増子陽太選手(鏡石3福島)がハイペースで引っ張ると、ゴール前で鋭いスパートを見せ、8分18秒49の大会新で勝利。また、2位の新妻遼己(平岡3兵庫)が8分20秒60で続くなど、上位5位までが従来の大会記録よりも速いタイムをマークした。  女子走幅跳は昨年優勝者の成澤柚日(藪塚本町3群馬)が5m91(+1.9)で史上4人目の大会2連覇を達成。また、同砲丸投では筒井幸咲(墨江丘3大阪)が14m86を放ち、昨年の山口嘉夢(現・生光学園高)に続く墨江丘勢の優勝を果たしている。 女子1500mではドルーリー朱瑛里(鶴山3岡山)がスタートから先頭を譲らず4分23秒79で快勝。接戦となった男子4×100mリレーは鳥屋野(新潟)と日吉(滋賀)が42秒89の同タイムでフィニッシュしたが、着差ありで鳥屋野に軍配が上がった。 大会MVPには中学記録を樹立した岩本咲真(八屋3福岡)と香取奈摘(三和2茨城)が選出された。 なお、来年の全中は愛媛県松山市の愛媛県総合運動公園競技場(ニンジニアスタジアム)で行われる予定となっている。 ◇全中優勝者一覧 【男子】 100m   舛田快理(札幌簾舞3北海道) 10秒72(+1.4) 200m   黒澤諒介(水戸三3茨城)   22秒40(-1.5) 400m   佐藤克樹(六日町3新潟)   48秒78 800m   鈴木太智(豊橋東陽3愛知)  1分55秒20 1500m  渡辺敦紀(岩出二3和歌山)  4分03秒02 3000m   増子陽太(鏡石3福島)    8分18秒49=大会新 110mH  岩本咲真(八屋3福岡)    13秒51(+0.4)=日本中学新、大会新 4×100mR 鳥屋野(新潟)        42秒89 走高跳  東隆臣選手(常盤野3青森)  1m94 走幅跳  佐々木景亮(立花3愛媛)   7m18(+3.2) 棒高跳   杉本惺昭(上野3兵庫)    4m40 砲丸投  石丸大智(西福岡3福岡)   14m93 四種競技 千葉 遼(南方3宮城)    2920点 【女子】 100m  寺平祈愛選手(木祖3長野)   11秒89(+1.0) 200m  岡林結衣(大津1高知)     25秒13(+0.5) 800m  久保 凛(潮岬3和歌山)    2分09秒96 1500m  ドルーリー朱瑛里(鶴山3岡山) 4分23秒79 100mH 香取奈摘(三和2茨城)    13秒42(+1.4)=日本中学新、大会新 4×100mR 小俣(三重)         48秒07 走高跳  鴨田るな(相模原旭2神奈川) 1m63 走幅跳  成澤柚日(藪塚本町3群馬)  5m91(+1.9) 砲丸投  筒井幸咲(墨江丘3大阪)   14m86 四種競技 井上凪紗(北神戸3兵庫)   2965点

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