HOME ニュース、国内

2022.03.20

福島千里さんと津波響樹オリンピアン2人の豪華走り方教室 ドリルなど丁寧にアドバイス
福島千里さんと津波響樹オリンピアン2人の豪華走り方教室 ドリルなど丁寧にアドバイス


「オリンピック選手から学ぶ走り方教室」が3月19日に、東京・豊島区の南長崎スポーツセンターで開かれた。小学生を対象とした第一部は女子100m・200m日本記録保持者で五輪3大会出場の福島千里さん、中学生以上が参加した第二部は男子走幅跳で東京五輪代表の津波響樹(大塚製薬)がそれぞれ講師を務めた。

広告の下にコンテンツが続きます

今年1月に現役引退を発表した福島さんにとって、引退後に対面での陸上教室はこれが初めてとのこと。受講した小学生に、腕振りやスキップ、変型ダッシュなどのドリルを伝授。小学生たちに「上手!」「勝負じゃなくて楽しんでね!」と声をかけ、現役時代、日本中を魅了したスタートダッシュの秘訣として「低い姿勢で」とアドバイスを送った。

最後は参加者とダッシュ対決を3本。さすがの走りで『3連勝』を飾り、一緒に走った小学生たちは歓声を上げたり、目をまん丸にしたり。世界を舞台に戦ったスピードを感じ取っていた。

Q&Aコーナーでは「緊張はしましたか?」や「走る時に意識していることは何ですか?」など、たくさんの質問が飛び、その一つひとつに、福島さんらしく丁寧に答えた。

最後は「走ることを嫌いにならないで、楽しくトレーニングしてくれたらいいなと思います。みなさんくらいの年代だと足が速いとモテるはず! 一生懸命頑張ってください」とエールを送る。参加した安藤英理さん(小4)は「走ることがもっと好きになりました。頑張ればこんなに速くなれるんだと思いました。私も福島さんみたいになりたいです」を目を輝かせていた。

「今日はサッカーなど他のスポーツをしている人もいるようですが、走るというのはどの競技の基本にもなります」と伝えていた福島さん。バスケットボールが好きだという坂上旭音(あさと)くん(小5)は「前に前に身体を動かすのが大事だと学びました」と言い、野球を習っている小幡駿斗くん(小5)は「片手が地面につくくらい低い姿勢で走れば速くなれる」と習得していた。

福島さんは「やっぱり見本を見せるよりも一緒に走る時が一番盛り上がってくれました。まだ走れるうちは、積極的に走って生ですごさを伝えられればいいなと思います。今後もいろいろなところで続けていければ」と語った。

第二部の津波は、普段から自分が行っているウォーミングアップからドリルまでの一連の流れを丁寧に説明。中学生以上が対象ということもあって「結構、真剣モードの方々だったので、こちらも真剣モードで伝えました」と言う。

広告の下にコンテンツが続きます

もも上げ、ツースキップやバウンディングなど、「この部分を使うように意識して地面にまっすぐ」と細かく指導。第一部からサポート役を務めた津波と同じ東洋大OBで同施設職員の松尾隆雅さんとともに見本を交えながら伝え、参加者たちはみっちり汗を流した。質問コーナーでは走幅跳をしている大学生から「助走スピードが上がるとうまく踏み切れません」といった具体的な悩みが飛び出すと、「僕も悩んでいる部分。8、9割でいいので踏み切れるスピードでやってみましょう」とアドバイスを送った。

津波は「普段、僕が大事にしている部分は伝えられました。教えることで、改めて自分でもポイントを振り返るきっかけにもなりました。陸上に限らず、興味のあることを楽しんでほしい。楽しいからこそ、より好奇心が出て熱心になれます」と思いを語った。

各部とも最後はサイン争奪じゃんけん大会と記念撮影。参加者たちには貴重な時間となったようだ。


「オリンピック選手から学ぶ走り方教室」が3月19日に、東京・豊島区の南長崎スポーツセンターで開かれた。小学生を対象とした第一部は女子100m・200m日本記録保持者で五輪3大会出場の福島千里さん、中学生以上が参加した第二部は男子走幅跳で東京五輪代表の津波響樹(大塚製薬)がそれぞれ講師を務めた。

今年1月に現役引退を発表した福島さんにとって、引退後に対面での陸上教室はこれが初めてとのこと。受講した小学生に、腕振りやスキップ、変型ダッシュなどのドリルを伝授。小学生たちに「上手!」「勝負じゃなくて楽しんでね!」と声をかけ、現役時代、日本中を魅了したスタートダッシュの秘訣として「低い姿勢で」とアドバイスを送った。

最後は参加者とダッシュ対決を3本。さすがの走りで『3連勝』を飾り、一緒に走った小学生たちは歓声を上げたり、目をまん丸にしたり。世界を舞台に戦ったスピードを感じ取っていた。

Q&Aコーナーでは「緊張はしましたか?」や「走る時に意識していることは何ですか?」など、たくさんの質問が飛び、その一つひとつに、福島さんらしく丁寧に答えた。

最後は「走ることを嫌いにならないで、楽しくトレーニングしてくれたらいいなと思います。みなさんくらいの年代だと足が速いとモテるはず! 一生懸命頑張ってください」とエールを送る。参加した安藤英理さん(小4)は「走ることがもっと好きになりました。頑張ればこんなに速くなれるんだと思いました。私も福島さんみたいになりたいです」を目を輝かせていた。

「今日はサッカーなど他のスポーツをしている人もいるようですが、走るというのはどの競技の基本にもなります」と伝えていた福島さん。バスケットボールが好きだという坂上旭音(あさと)くん(小5)は「前に前に身体を動かすのが大事だと学びました」と言い、野球を習っている小幡駿斗くん(小5)は「片手が地面につくくらい低い姿勢で走れば速くなれる」と習得していた。

福島さんは「やっぱり見本を見せるよりも一緒に走る時が一番盛り上がってくれました。まだ走れるうちは、積極的に走って生ですごさを伝えられればいいなと思います。今後もいろいろなところで続けていければ」と語った。

第二部の津波は、普段から自分が行っているウォーミングアップからドリルまでの一連の流れを丁寧に説明。中学生以上が対象ということもあって「結構、真剣モードの方々だったので、こちらも真剣モードで伝えました」と言う。

もも上げ、ツースキップやバウンディングなど、「この部分を使うように意識して地面にまっすぐ」と細かく指導。第一部からサポート役を務めた津波と同じ東洋大OBで同施設職員の松尾隆雅さんとともに見本を交えながら伝え、参加者たちはみっちり汗を流した。質問コーナーでは走幅跳をしている大学生から「助走スピードが上がるとうまく踏み切れません」といった具体的な悩みが飛び出すと、「僕も悩んでいる部分。8、9割でいいので踏み切れるスピードでやってみましょう」とアドバイスを送った。

津波は「普段、僕が大事にしている部分は伝えられました。教えることで、改めて自分でもポイントを振り返るきっかけにもなりました。陸上に限らず、興味のあることを楽しんでほしい。楽しいからこそ、より好奇心が出て熱心になれます」と思いを語った。

各部とも最後はサイン争奪じゃんけん大会と記念撮影。参加者たちには貴重な時間となったようだ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.06.30

【高校生FOCUS】男子棒高跳・井上直哉(阿南光高)「全国3冠取りたい」と意気込むボウルターは柔道黒帯

FOCUS! 高校生INTERVIEW 井上直哉 Inoue Naoya 阿南光高3徳島 注目の高校アスリートに焦点を当てる高校生FOCUS。今回はインターハイ徳島県大会男子棒高跳で5m21の県高校新記録をマークし、続く […]

NEWS 【学生長距離Close-upインタビュー】急成長を続ける大東大・大濱逞真 「自信を持ってエースと言えるように」

2025.06.30

【学生長距離Close-upインタビュー】急成長を続ける大東大・大濱逞真 「自信を持ってエースと言えるように」

学生長距離Close-upインタビュー 大濱逞真 Ohama Takuma 大東大2年 「月陸Online」限定で大学長距離選手のインタビューをお届けする「学生長距離Close-upインタビュー」。49回目は、大東大の大 […]

NEWS 日本陸連・有森裕子新会長が小池百合子都知事訪問 東京世界陸上の成功誓う「素晴らしさと感動ふんだんに味わえるように」

2025.06.30

日本陸連・有森裕子新会長が小池百合子都知事訪問 東京世界陸上の成功誓う「素晴らしさと感動ふんだんに味わえるように」

日本陸連の新会長に就任した有森裕子会長と、同前会長で東京2025世界陸上財団の尾縣貢会長が6月30日に東京都庁を訪問し、小池百合子都知事と面会した。 冒頭で小池都知事は、有森氏が女性初の会長に就任したことに際し祝福し、「 […]

NEWS 64年東京五輪5000m銅のデリンジャー氏が死去 91歳 米国代表やオレゴン大コーチも務める

2025.06.30

64年東京五輪5000m銅のデリンジャー氏が死去 91歳 米国代表やオレゴン大コーチも務める

6月27日、米国の元長距離選手で、後にコーチとしても活躍したビル・デリンジャー氏が逝去した。91歳だった。 デリンジャー氏は5000mで3大会連続してオリンピックに出場(1956年メルボルン、1960年ローマ、1964年 […]

NEWS 100mトンプソンが世界歴代6位の9秒75!! シェリー・アンも最後の国内選手権で3位/ジャマイカ選手権

2025.06.30

100mトンプソンが世界歴代6位の9秒75!! シェリー・アンも最後の国内選手権で3位/ジャマイカ選手権

東京世界選手権の代表選考会となるジャマイカ選手権が6月26日から29日にキングストンで開催された。 男子100mはK.トンプソンが世界歴代6位、今季世界最高の9秒75(+0.8)で優勝した。トンプソンは現在23歳。これま […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top