HOME 高校・中学

2021.08.17

2年ぶり開催の全中 日本一を目指す注目選手を紹介!/茨城全中展望
2年ぶり開催の全中 日本一を目指す注目選手を紹介!/茨城全中展望


 全日本中学校陸上競技選手権が8月18日~20日の3日間、茨城県の笠松運動公園競技場で開催される。昨年は中止となったため2年ぶりの開催。中学日本一をかけた熱い戦いが予想されるが、6月から8月に行われた通信大会や地区大会の結果を元に、注目選手たちを紹介していく。

男子
100mでは年綱が中学記録に挑戦
1500m川口、110mH橋本、四種競技の神田にも好記録の期待

 中学最速スプリンターを決める100mには85人がエントリー。その中で優勝候補に挙げられるのが8月6日の近畿大会で中学歴代2位の10秒61を出した年綱晃広(塩瀬3兵庫)だ。昨年の全国中学陸上4×100mリレーで2走を務め3位入賞に貢献。個人でも同世代では最速の11秒02をするなど、実績、タイムともに抜けた存在だった。今季は持ち味のスタートからの加速力に磨きが掛かり、さらにタイムを短縮。7月の通信大会では10秒76で優勝を果たすなどまさに絶好調。10秒56の中学記録の更新も視野に入れる。また、同種目には地元・茨城からも有力選手がエントリー。小室歩久斗(霞ケ浦3)と會田聖也(大穂3)はいずれも10秒8台のタイムを持ち年綱を追いかける存在。慣れ親しんだ競技場で快挙を目指す。
 中長距離では1500mに出場する川口峻太朗(京山3岡山)に注目。6月に中学歴代2位となる3分52秒68をマーク。800mでは昨年2年生ながら全国中学陸上で2位、今季も1分56秒07で走るスピードを武器に日本一を狙う。110mハードルの橋本悠(三尻3埼玉)は関東大会で13秒92の今季初の13秒台を出して波に乗る。400mでも49秒48と優勝が狙える走力を兼ね備えている。また、四種競技の神田大和(大崎学園3新潟)は2964点がベスト。史上4人目の3000点台の期待がかかる。

女子
100mはロスと佐藤の争い
200mとリレーの2冠を狙う島田、1年生V目指す四種競技の石原に注目

 100mでは昨年の全国中学陸上で4位のロス瑚花アディア(駒沢3東京)と5位佐藤俐有(田原東部3愛知)の争いに注目が集まる。今季はロスが6月の通信大会で11秒86を出すと、佐藤も8月の東海大会でまったく同じ11秒86で優勝。これまでの実績もほぼ互角なだけに、熾烈な優勝争いが展開されそうだ。また、小針陽葉(原3静岡)も11秒89のベスト記録を持ち、2人の争いに割って入りそうな勢いを持つ。
 200mでは島田幸羽(咲くやこの花3大阪)が7月の大阪選手権で高校生や大学生を抑えて優勝を果たし、準決勝では中学歴代5位の24秒35で走った。4×100mリレーでも47秒97で今季の中学リストトップに立っており、2種目優勝が目標だ。1500mは川西みち(永犬丸3福岡)と林彩夢(鶴城3愛知)が優勝候補。ともに昨年の全国中学陸上で入賞を果たしている実力者で、初の日本一を目指す。また、100mハードルでは谷中天架(八屋3福岡)と岸本礼菜(咲くやこの花3大阪)による13秒台中盤の争いが予想される。
 フィールド種目では下級生が多数リスト上位につけている。なかでも走幅跳は5m91を跳んだ成澤柚日(藪塚本町2群馬)がリストトップに立ち、優勝に一番近い存在。四種競技では石原南菜(足利二1栃木)が関東大会において2974点と中1最高記録で優勝しており、この種目で初の1年生優勝の偉業にチャレンジする。

広告の下にコンテンツが続きます
 全日本中学校陸上競技選手権が8月18日~20日の3日間、茨城県の笠松運動公園競技場で開催される。昨年は中止となったため2年ぶりの開催。中学日本一をかけた熱い戦いが予想されるが、6月から8月に行われた通信大会や地区大会の結果を元に、注目選手たちを紹介していく。

男子 100mでは年綱が中学記録に挑戦 1500m川口、110mH橋本、四種競技の神田にも好記録の期待

 中学最速スプリンターを決める100mには85人がエントリー。その中で優勝候補に挙げられるのが8月6日の近畿大会で中学歴代2位の10秒61を出した年綱晃広(塩瀬3兵庫)だ。昨年の全国中学陸上4×100mリレーで2走を務め3位入賞に貢献。個人でも同世代では最速の11秒02をするなど、実績、タイムともに抜けた存在だった。今季は持ち味のスタートからの加速力に磨きが掛かり、さらにタイムを短縮。7月の通信大会では10秒76で優勝を果たすなどまさに絶好調。10秒56の中学記録の更新も視野に入れる。また、同種目には地元・茨城からも有力選手がエントリー。小室歩久斗(霞ケ浦3)と會田聖也(大穂3)はいずれも10秒8台のタイムを持ち年綱を追いかける存在。慣れ親しんだ競技場で快挙を目指す。  中長距離では1500mに出場する川口峻太朗(京山3岡山)に注目。6月に中学歴代2位となる3分52秒68をマーク。800mでは昨年2年生ながら全国中学陸上で2位、今季も1分56秒07で走るスピードを武器に日本一を狙う。110mハードルの橋本悠(三尻3埼玉)は関東大会で13秒92の今季初の13秒台を出して波に乗る。400mでも49秒48と優勝が狙える走力を兼ね備えている。また、四種競技の神田大和(大崎学園3新潟)は2964点がベスト。史上4人目の3000点台の期待がかかる。

女子 100mはロスと佐藤の争い 200mとリレーの2冠を狙う島田、1年生V目指す四種競技の石原に注目

 100mでは昨年の全国中学陸上で4位のロス瑚花アディア(駒沢3東京)と5位佐藤俐有(田原東部3愛知)の争いに注目が集まる。今季はロスが6月の通信大会で11秒86を出すと、佐藤も8月の東海大会でまったく同じ11秒86で優勝。これまでの実績もほぼ互角なだけに、熾烈な優勝争いが展開されそうだ。また、小針陽葉(原3静岡)も11秒89のベスト記録を持ち、2人の争いに割って入りそうな勢いを持つ。  200mでは島田幸羽(咲くやこの花3大阪)が7月の大阪選手権で高校生や大学生を抑えて優勝を果たし、準決勝では中学歴代5位の24秒35で走った。4×100mリレーでも47秒97で今季の中学リストトップに立っており、2種目優勝が目標だ。1500mは川西みち(永犬丸3福岡)と林彩夢(鶴城3愛知)が優勝候補。ともに昨年の全国中学陸上で入賞を果たしている実力者で、初の日本一を目指す。また、100mハードルでは谷中天架(八屋3福岡)と岸本礼菜(咲くやこの花3大阪)による13秒台中盤の争いが予想される。  フィールド種目では下級生が多数リスト上位につけている。なかでも走幅跳は5m91を跳んだ成澤柚日(藪塚本町2群馬)がリストトップに立ち、優勝に一番近い存在。四種競技では石原南菜(足利二1栃木)が関東大会において2974点と中1最高記録で優勝しており、この種目で初の1年生優勝の偉業にチャレンジする。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.27

プロ野球選手・筒香嘉智と陸上界がコラボ スポーツの垣根を超えるクリニックを12月に開催

11月27日、日本陸連は2024年度から取り組むプロジェクト「RIKUJO JAPAN」の一環として、「~スポーツの垣根を超える~ 2025 TSUTSUGO SPORTS ACADEMY FESTIVAL × RIKU […]

NEWS 古賀ジェレミー、ドルーリー、濱がダイヤモンドアスリート昇格!Nextageに高1の2人が新規認定

2025.11.27

古賀ジェレミー、ドルーリー、濱がダイヤモンドアスリート昇格!Nextageに高1の2人が新規認定

日本陸連は11月27日、「次世代において国際大会での活躍が期待できる競技者」を育成する「ダイヤモンドアスリート」の第12期認定者を発表した。 第11期でダイヤモンドアスリートNextageとして一部のプログラムに参加して […]

NEWS 岡田久美子が引退発表「誰よりも『速く、強く、美しく歩く選手』を目指して」女子競歩牽引し続けた第一人者

2025.11.27

岡田久美子が引退発表「誰よりも『速く、強く、美しく歩く選手』を目指して」女子競歩牽引し続けた第一人者

富士通は11月27日、女子競歩の岡田久美子の現役引退を発表した。かねてより「今季が本当の集大成」と話していたが、正式に発表となった。 岡田は埼玉県出身。1991年生まれの34歳で、大迫傑(リーニン)、飯塚翔太(ミズノ)、 […]

NEWS 【学生長距離Close-upインタビュー】全日本大学駅伝1区区間賞の志學館大・中村晃斗 「結果にこだわっていきたい」

2025.11.26

【学生長距離Close-upインタビュー】全日本大学駅伝1区区間賞の志學館大・中村晃斗 「結果にこだわっていきたい」

学生長距離Close-upインタビュー 中村 晃斗 Nakamura Akito 志學館大3年 「月陸Online」限定で大学長距離選手のインタビューをお届けする「学生長距離Close-upインタビュー」。54回目は、志 […]

NEWS 熊本信愛女学院高の元監督・山口和也さん死去 五輪1万m7位・川上優子さん、世界陸上マラソン4位・飛瀬貴子さんらを指導

2025.11.26

熊本信愛女学院高の元監督・山口和也さん死去 五輪1万m7位・川上優子さん、世界陸上マラソン4位・飛瀬貴子さんらを指導

熊本信愛女学院高(熊本)の元陸上競技部監督で、長年多くのランナーを育てた山口和也さんが11月23日、病気のため亡くなった。71歳。 1980年に同校に赴任した山口さん。当時の日本女子長距離は黎明期であったが、山口さんは高 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top