◇東京五輪(7月30日~8月8日/国立競技場)陸上競技5日目
陸上競技5日目のモーニングセッション、男子400mハードル決勝で衝撃的なレースが展開された。
今年7月に46秒70の世界記録を作っていたK.ワルホルム(ノルウェー)と、46秒83のR.ベンジャミン(米国)によるライバル対決に大きな注目が集まったこの種目。前半から圧倒的なスピードで飛ばすワルホルムを、ベンジャミンが追いかける展開。10台目辺りで並びかけるかと思われたが、ワルホルムがさらに突き放し、金メダルのフィニッシュに飛び込み、掲示板を見て雄叫びを上げた。
45秒94――これは400mのフラットレースの記録ではなく、ハードル10台を跳んでマークした記録。人類初の45秒台に世界中に衝撃が走った。2位のベンジャミンが46秒17でこちらも従来の世界記録を上回る歴代2位、3位のA.ドス・サントス(ブラジル)が46秒72(世界歴代3位)。以降もナショナルレコードが続出するなど、史上稀に見る高速レースだった。
25歳のワルホルムは世界選手権で17年、19年と連覇。7月にケヴィン・ヤング(米国)が1992年に打ち立てた男子トラック種目最古の世界記録46秒78を塗り替えた。東京五輪では女子三段跳に続いて2つ目の世界新記録。
ワルホルムのコメント
「とてもクレイジーだ。私の人生で最高の瞬間でした。これまで頭がおかしくなるくらい練習してきた。この日のためにすべての時間を費やし、犠牲にして努力してきたし、私のコーチがサポートしてくれた。オリンピックのメダルだけなかったので、私のコレクションに入れらえれてミッションが完了したんです」
■男子400mH世界歴代10傑
45.94 K.ワルホルム(ノルウェー) 2021. 8. 3NEW
46.17 R.ベンジャミン(米国) 2021. 8. 3NEW
46.72 A.ドス・サントス(ブラジル) 2021. 8. 3NEW
46.78 K.ヤング(米国) 1992. 8. 6
46.98 A.サンバ(カタール) 2018. 6.30
47.02 E.モーゼス(米国) 1983. 8.31
47.03 B.ブロンソン(米国) 1998. 6.21
47.08 K.マクマスター(英領ヴァージン諸島) 2021. 8. 3NEW
47.10 S.マテテ(ザンビア) 1991. 8. 7
47.19 A.フィリップス(米国) 1988. 9.25
写真/時事
◇東京五輪(7月30日~8月8日/国立競技場)陸上競技5日目
陸上競技5日目のモーニングセッション、男子400mハードル決勝で衝撃的なレースが展開された。
今年7月に46秒70の世界記録を作っていたK.ワルホルム(ノルウェー)と、46秒83のR.ベンジャミン(米国)によるライバル対決に大きな注目が集まったこの種目。前半から圧倒的なスピードで飛ばすワルホルムを、ベンジャミンが追いかける展開。10台目辺りで並びかけるかと思われたが、ワルホルムがさらに突き放し、金メダルのフィニッシュに飛び込み、掲示板を見て雄叫びを上げた。
45秒94――これは400mのフラットレースの記録ではなく、ハードル10台を跳んでマークした記録。人類初の45秒台に世界中に衝撃が走った。2位のベンジャミンが46秒17でこちらも従来の世界記録を上回る歴代2位、3位のA.ドス・サントス(ブラジル)が46秒72(世界歴代3位)。以降もナショナルレコードが続出するなど、史上稀に見る高速レースだった。
25歳のワルホルムは世界選手権で17年、19年と連覇。7月にケヴィン・ヤング(米国)が1992年に打ち立てた男子トラック種目最古の世界記録46秒78を塗り替えた。東京五輪では女子三段跳に続いて2つ目の世界新記録。
ワルホルムのコメント
「とてもクレイジーだ。私の人生で最高の瞬間でした。これまで頭がおかしくなるくらい練習してきた。この日のためにすべての時間を費やし、犠牲にして努力してきたし、私のコーチがサポートしてくれた。オリンピックのメダルだけなかったので、私のコレクションに入れらえれてミッションが完了したんです」
■男子400mH世界歴代10傑
45.94 K.ワルホルム(ノルウェー) 2021. 8. 3NEW
46.17 R.ベンジャミン(米国) 2021. 8. 3NEW
46.72 A.ドス・サントス(ブラジル) 2021. 8. 3NEW
46.78 K.ヤング(米国) 1992. 8. 6
46.98 A.サンバ(カタール) 2018. 6.30
47.02 E.モーゼス(米国) 1983. 8.31
47.03 B.ブロンソン(米国) 1998. 6.21
47.08 K.マクマスター(英領ヴァージン諸島) 2021. 8. 3NEW
47.10 S.マテテ(ザンビア) 1991. 8. 7
47.19 A.フィリップス(米国) 1988. 9.25 RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/チーム総合(2025年10月18日)
-
2025.10.18
-
2025.10.19
-
2025.10.18
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/チーム総合(2025年10月18日)
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.10.24
「3強」立命大の連覇か、名城大のV奪還か、大東大の初優勝か?城西大、大阪学大らも追随/全日本大学女子駅伝見どころ
第43回全日本大学女子駅伝対校選手権大会は10月26日、宮城県仙台市の弘進ゴムアスリートパーク仙台(仙台市陸上競技場)をスタート・フィニッシュとする6区間38.0kmで開催される。 前回8位までに入ってシード権を持つ立命 […]
2025.10.24
競歩新距離で日本初開催!世界陸上メダリスト・勝木隼人、入賞の吉川絢斗も登録 アジア大会選考がスタート/高畠競歩
来年の名古屋アジア大会の代表選考会を兼ねた第62回全日本競歩高畠大会が10月26日に山形県高畠町で開かれる。 競歩はこれまで20㎞、35㎞(以前は50㎞)という2種目で行われてきたが、世界陸連(WA)はハーフマラソン(2 […]
2025.10.24
女子短距離の久保山晴菜が現役引退「もう一度やり直してもこの道を選ぶ」アジア選手権やDLにも出場
今村病院はアスリート職員の女子短距離・久保山晴菜が今季限りで現役引退すると発表した。 久保山は佐賀県出身の29歳。小学校から陸上を始め、田代中時代に4×100mリレーで全中準決勝に進出。佐賀北高に進学して200m、400 […]
2025.10.24
後藤大樹が46秒80!!!初400mで高1最高を14年ぶりに更新 インターハイでは高1初400mH王者
京都府私学総体が10月24日に西京極で行われ、男子400mで後藤大樹(洛南1)が46秒80を叩き出した。自身初の400m個人レースで出したこの記録は、山木伝説(九里学園)が2011年に樹立した高1最高(47秒31)を14 […]
Latest Issue
最新号
2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望