HOME 国内、大学

2021.06.28

女子400mHは立命大ルーキー山本亜美が制す「パリ五輪に出たい」4日目優勝者まとめ/日本選手権
女子400mHは立命大ルーキー山本亜美が制す「パリ五輪に出たい」4日目優勝者まとめ/日本選手権


◇日本選手権(6月24日~27日/大阪・ヤンマースタジアム長居)

東京五輪代表選考会となる第105回日本選手権の4日目が行われた。

広告の下にコンテンツが続きます

女子400mハードルは、昨年優勝のイブラヒム愛紗(メイスンワーク)や今季好調の宇都宮絵莉(長谷川体育施設)らを抑え、立命大ルーキーの山本亜美が初優勝を飾った。優勝記録は57秒30。予選ではU20日本歴代2位となる57秒04をマークした。

京都橘高3年で挑んだ昨年10月の前回大会は57秒43で4位。「来年はメダルを取りたい、と思っていて、記録も予選で自己ベストを出せて去年の自分に勝てたと思います」と笑顔を見せる。予選を終えて「もう少し行けたなと思ったので、決勝はもう少しスピードを出そう」と臨んだ。「予選と比べて6~8台目までは良かったのですが、9台目が逆脚になってしまった」と苦手な逆脚だったが、しっかり対応。最後は先行する内側の宇都宮をとらえ、10台目を越えてからのスパート合戦で逆転した。

3年後、大学4年生の時にはパリ五輪が開催。「実力的に東京五輪は難しいと思っていましたが、パリ五輪は目標にしています!」とはつらつと答えた。

宇都宮は2位。「自己ベストからも遠く、勝てなかったのでふがいない結果」と涙を流し、「ここ数年、400mハードルでオリンピックにチャレンジしてきた。これが私の実力だった」と話す。七種競技との2種目挑戦なども含め「一つひとつの選択を自分が納得して決めたこと。やれることは全部やった」と振り返った。

広告の下にコンテンツが続きます

最終日は男子200mで小池祐貴(住友電工)が優勝して東京五輪代表に内定。男子砲丸投は武田歴次(栃木県スポーツ協会)が日本歴代2位タイとなる18m64を投げて2年ぶりの優勝。男女800mは横田真人コーチに師事する田母神一喜(阿見AC)と卜部蘭(積水化学)がそれぞれ制した。

女子走高跳は武山玲奈(環太平洋大)が1m78を跳んで優勝。女子砲丸投は地元大阪出身の郡菜々佳(九州共立大院)が16m01で制して円盤投で3位となって涙を流した悔しさを晴らした。

■日本選手権4日目の優勝者
男子
200m 小池祐貴(住友電工) 20秒46(+1.0)=東京五輪代表内定
800m 田母神一喜(阿見AC) 1分46秒68
110mH 泉谷駿介(順大) 13秒06(+1.2)=東京五輪代表内定
走幅跳 橋岡優輝(富士通) 8m36(+0.6)=東京五輪代表内定
砲丸投 武田歴次(栃木県スポーツ協会) 18m64
やり投 小南拓人(染めQ) 80m88
女子
200m 兒玉芽生(福岡大) 23秒46(-1.9)
800m 卜部蘭(積水化学) 2分03秒71
5000m 廣中璃梨佳(日本郵政グループ) 15分05秒69=東京五輪代表内定
400mH 山本亜美(立命大) 57秒30
走高跳 武山玲奈(環太平洋大) 1m78
砲丸投 郡菜々佳(九州共立大院) 16m01

◇日本選手権(6月24日~27日/大阪・ヤンマースタジアム長居) 東京五輪代表選考会となる第105回日本選手権の4日目が行われた。 女子400mハードルは、昨年優勝のイブラヒム愛紗(メイスンワーク)や今季好調の宇都宮絵莉(長谷川体育施設)らを抑え、立命大ルーキーの山本亜美が初優勝を飾った。優勝記録は57秒30。予選ではU20日本歴代2位となる57秒04をマークした。 京都橘高3年で挑んだ昨年10月の前回大会は57秒43で4位。「来年はメダルを取りたい、と思っていて、記録も予選で自己ベストを出せて去年の自分に勝てたと思います」と笑顔を見せる。予選を終えて「もう少し行けたなと思ったので、決勝はもう少しスピードを出そう」と臨んだ。「予選と比べて6~8台目までは良かったのですが、9台目が逆脚になってしまった」と苦手な逆脚だったが、しっかり対応。最後は先行する内側の宇都宮をとらえ、10台目を越えてからのスパート合戦で逆転した。 3年後、大学4年生の時にはパリ五輪が開催。「実力的に東京五輪は難しいと思っていましたが、パリ五輪は目標にしています!」とはつらつと答えた。 宇都宮は2位。「自己ベストからも遠く、勝てなかったのでふがいない結果」と涙を流し、「ここ数年、400mハードルでオリンピックにチャレンジしてきた。これが私の実力だった」と話す。七種競技との2種目挑戦なども含め「一つひとつの選択を自分が納得して決めたこと。やれることは全部やった」と振り返った。 最終日は男子200mで小池祐貴(住友電工)が優勝して東京五輪代表に内定。男子砲丸投は武田歴次(栃木県スポーツ協会)が日本歴代2位タイとなる18m64を投げて2年ぶりの優勝。男女800mは横田真人コーチに師事する田母神一喜(阿見AC)と卜部蘭(積水化学)がそれぞれ制した。 女子走高跳は武山玲奈(環太平洋大)が1m78を跳んで優勝。女子砲丸投は地元大阪出身の郡菜々佳(九州共立大院)が16m01で制して円盤投で3位となって涙を流した悔しさを晴らした。 ■日本選手権4日目の優勝者 男子 200m 小池祐貴(住友電工) 20秒46(+1.0)=東京五輪代表内定 800m 田母神一喜(阿見AC) 1分46秒68 110mH 泉谷駿介(順大) 13秒06(+1.2)=東京五輪代表内定 走幅跳 橋岡優輝(富士通) 8m36(+0.6)=東京五輪代表内定 砲丸投 武田歴次(栃木県スポーツ協会) 18m64 やり投 小南拓人(染めQ) 80m88 女子 200m 兒玉芽生(福岡大) 23秒46(-1.9) 800m 卜部蘭(積水化学) 2分03秒71 5000m 廣中璃梨佳(日本郵政グループ) 15分05秒69=東京五輪代表内定 400mH 山本亜美(立命大) 57秒30 走高跳 武山玲奈(環太平洋大) 1m78 砲丸投 郡菜々佳(九州共立大院) 16m01

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.06.15

NCG5000mはアジア選手権5位・荒井七海が13分47秒58で日本人トップ!東海大・永本脩が学生トップ/日体大長距離競技会

第322回日本体育大学長距離競技会兼第16回NITTAIDAI Challenge Games(NCG)の2日目が6月15日に行われ、最終種目のNCG男子5000mはB.キプトゥー(麗澤大)が13分46秒77で1着を占め […]

NEWS 小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク

2025.06.15

小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク

6月14日に米国・ポートランドで行われたポートランド・トラックフェスティバルの男子3000m障害で、小原響(GMOインターネットグループ)が日本歴代8位の8分22秒64をマークした。 大会は世界陸連コンチネンタルツアー・ […]

NEWS 久保凛が800m2分02秒76の大会新でV3!! 1500mと2年連続2冠「チームへの貢献を考えていた」/IH近畿

2025.06.15

久保凛が800m2分02秒76の大会新でV3!! 1500mと2年連続2冠「チームへの貢献を考えていた」/IH近畿

◇インターハイ近畿地区大会(6月12~15日/京都市・たけびしスタジアム京都)4日目 広島インターハイを懸けた近畿地区大会の4日目が行われ、女子800mは久保凛(東大阪大敬愛3大阪)が昨年自らがマークした大会記録を0.7 […]

NEWS 青学大・塩出翔太が10000m28分55秒81の自己新!800mは金子1分46秒59、日本インカレ400m2連覇の田邉1分48秒16/日体大長距離競技会

2025.06.15

青学大・塩出翔太が10000m28分55秒81の自己新!800mは金子1分46秒59、日本インカレ400m2連覇の田邉1分48秒16/日体大長距離競技会

第322回日本体育大学長距離競技会兼第16回NITTAIDAI Challenge Games(NDG)の1日目が6月14日に行われ、雨のなか、各組で好レースが繰り広げられた。 男子10000mでは2組で1着(28分53 […]

NEWS 中大勢が海外5000mレースで好走!溜池一太が13分25秒11の自己新、濵口大和は自己2番目13分37秒54

2025.06.15

中大勢が海外5000mレースで好走!溜池一太が13分25秒11の自己新、濵口大和は自己2番目13分37秒54

6月14日にオーストリア・ウィーンで行われた「Track Nigh Vienna」の5000mに中大の溜池一太(4年)とルーキー・濵口大和が出場し、溜池は13分25秒11の自己新、濵口も13分37秒54のセカンドベストを […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top