2021.05.20

青学大の原晋監督が代表を務める「アスリートキャリアセンター絆ランニング倶楽部」は5月19日、東京・町田市立競技場で男子5000mの公認競技会「第1回絆記録挑戦会」を開催し、戸田雅稀(SGホールディングス)が13分53秒52で総合トップを占めた。
青学大のエース・岸本が復調
気温は20度を下回り、雨上がりで無風という好コンディション。17時45分から5000mが4組行われ、各組の1着には協賛団体から賞品が贈られた。レースの様子はインターネットでライブ配信され、原監督が自ら解説を務めて大会を盛り上げた。

各組の1着には青学大の原晋監督(右)から賞品が手渡された。中央は13分53秒52で5000m総合トップを占めた戸田雅稀(SGホールディングス)
最終組では戸田のほかに青学大の中倉啓敦、岸本大紀(ともに3年)、野村昭夢(1年)が13分台をマーク。これで青学大は5000m13分台ランナーが20人に到達した。
1年時に箱根駅伝2区(23.1km)で1年生日本人歴代最高タイム(1時間7分03秒)を出している岸本は、自己ベストを約2年ぶりに更新する13分58秒18。昨年度は右股関節疲労骨折など故障の影響でほとんどレースに出られなかったが、チーム20人目の13分台ランナーとなって復調ぶりを示した。「まだ6~7割の状態。(今日は)13分台を出せればと思っていました。出雲駅伝までにしっかり調子を上げていければ」と近況を明かした。

大学生は青学大の中倉啓敦(7)、岸本大紀(6)、野村昭夢(13)が13分台をマーク
箱根駅伝出場校が参戦
「絆ランニング倶楽部」は市民ランナーからトップアスリートまで陸上競技を愛するすべてのランナーを対象に、ランナー同志の交流やセカンドキャリア支援、駅伝大会への出場などを目的に発足。原監督が代表理事を務める財団法人アスリートキャリアセンターが運営し、今回は町田市陸協や青学大陸上部が協力して市民ランナーも出場できる競技会を開催した。
これまで青学大は定期的に部内で5000mのタイムトライアルを実施してきたが、それを初めて公認の競技会としてプロデュースして開放したかたちだ。青学大のほかにも創価大、国士大、専大といった箱根駅伝出場校や、原監督がアドバイザーを務めるGMOインターネットグループ、全国高校駅伝の常連である山梨学院高などの選手も出場。大学生は翌日から始まる関東インカレには出場しない選手たちがエントリーし、現時点での実力を確かめた。駅伝ファンも観戦に駆けつけ、かつて青学大が練習拠点としていた町田市立競技場は熱気に包まれた。

東京五輪マラソン代表補欠の橋本崚(GMOインターネットグループ、右)も練習の一環として出場。2組で14分33秒86、4組で14分32秒12と2レースを走った
「こうしてトラブルなくスタートラインに立てて、公認記録が出せるのは当たり前じゃない、ということを選手たちに伝えたい。町田市陸協のみなさんに感謝ですね」と総括した原監督。絆ランニング倶楽部の活動については「(アスリートは)現役を引退したら終わりではなくて、こういう場を活用してほしい。陸上競技を好きになってほしい」とアピールした。
7月4日には相模原ギオンスタジアムで第2回大会を予定しており、5月30日には絆ランニング倶楽部の総会(活動説明会)も開催。原監督はさまざまな切り口から陸上界の盛り上げに尽力している。
青学大の原晋監督が代表を務める「アスリートキャリアセンター絆ランニング倶楽部」は5月19日、東京・町田市立競技場で男子5000mの公認競技会「第1回絆記録挑戦会」を開催し、戸田雅稀(SGホールディングス)が13分53秒52で総合トップを占めた。
青学大のエース・岸本が復調
気温は20度を下回り、雨上がりで無風という好コンディション。17時45分から5000mが4組行われ、各組の1着には協賛団体から賞品が贈られた。レースの様子はインターネットでライブ配信され、原監督が自ら解説を務めて大会を盛り上げた。
各組の1着には青学大の原晋監督(右)から賞品が手渡された。中央は13分53秒52で5000m総合トップを占めた戸田雅稀(SGホールディングス)
最終組では戸田のほかに青学大の中倉啓敦、岸本大紀(ともに3年)、野村昭夢(1年)が13分台をマーク。これで青学大は5000m13分台ランナーが20人に到達した。
1年時に箱根駅伝2区(23.1km)で1年生日本人歴代最高タイム(1時間7分03秒)を出している岸本は、自己ベストを約2年ぶりに更新する13分58秒18。昨年度は右股関節疲労骨折など故障の影響でほとんどレースに出られなかったが、チーム20人目の13分台ランナーとなって復調ぶりを示した。「まだ6~7割の状態。(今日は)13分台を出せればと思っていました。出雲駅伝までにしっかり調子を上げていければ」と近況を明かした。
大学生は青学大の中倉啓敦(7)、岸本大紀(6)、野村昭夢(13)が13分台をマーク
箱根駅伝出場校が参戦
「絆ランニング倶楽部」は市民ランナーからトップアスリートまで陸上競技を愛するすべてのランナーを対象に、ランナー同志の交流やセカンドキャリア支援、駅伝大会への出場などを目的に発足。原監督が代表理事を務める財団法人アスリートキャリアセンターが運営し、今回は町田市陸協や青学大陸上部が協力して市民ランナーも出場できる競技会を開催した。 これまで青学大は定期的に部内で5000mのタイムトライアルを実施してきたが、それを初めて公認の競技会としてプロデュースして開放したかたちだ。青学大のほかにも創価大、国士大、専大といった箱根駅伝出場校や、原監督がアドバイザーを務めるGMOインターネットグループ、全国高校駅伝の常連である山梨学院高などの選手も出場。大学生は翌日から始まる関東インカレには出場しない選手たちがエントリーし、現時点での実力を確かめた。駅伝ファンも観戦に駆けつけ、かつて青学大が練習拠点としていた町田市立競技場は熱気に包まれた。
東京五輪マラソン代表補欠の橋本崚(GMOインターネットグループ、右)も練習の一環として出場。2組で14分33秒86、4組で14分32秒12と2レースを走った
「こうしてトラブルなくスタートラインに立てて、公認記録が出せるのは当たり前じゃない、ということを選手たちに伝えたい。町田市陸協のみなさんに感謝ですね」と総括した原監督。絆ランニング倶楽部の活動については「(アスリートは)現役を引退したら終わりではなくて、こういう場を活用してほしい。陸上競技を好きになってほしい」とアピールした。
7月4日には相模原ギオンスタジアムで第2回大会を予定しており、5月30日には絆ランニング倶楽部の総会(活動説明会)も開催。原監督はさまざまな切り口から陸上界の盛り上げに尽力している。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.13
女子中長距離・ドルーリー朱瑛里 来年から米国・ワシントン大へ留学 1861年創立の名門校
-
2025.11.12
-
2025.11.12
-
2025.11.10
-
2025.11.10
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.13
福岡国際マラソン 招待選手は22年世界陸上代表の西山雄介 日本歴代7位の細谷恭平 同10位の菊地駿弥ら
日本陸連は11月13日、福岡国際マラソン2025(12月7日/平和台陸上競技場発着)のエントリー選手を発表した。 大会は2028年ロサンゼルス五輪代表につながるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)シリーズ2025 […]
2025.11.13
女子中長距離・ドルーリー朱瑛里 来年から米国・ワシントン大へ留学 1861年創立の名門校
11月12日、米国・ワシントン大の陸上部は、U20世界選手権代表で、日本陸連ダイヤモンドアスリートNextageに認定されているドルーリー朱瑛里(津山高3岡山)が、26年秋から同大学に入学することを発表した。 ドルーリー […]
2025.11.13
ロス五輪のスケジュールが発表! 初日に女子100m決勝を実施 6日目午前に男子3000m障害決勝と女子やり投予選 フィナーレは男子マラソン
11月12日、2028年ロサンゼルス五輪の実行委員会は、全競技の実施日程を発表し、陸上競技についても各種目のラウンドスケジュールが明らかになった。 ロサンゼルス大会では、陸上競技を開幕週に実施することがすでに昨年の時点で […]
2025.11.12
月刊陸上競技2025年12月号
Contents EKIDEN REVIEW 全日本大学駅伝 駒大 最多V17! 王者の帰還。 追跡 藤田敦史監督が語る「勝つべくして勝った試合」 中大、青学大がトップスリー 学生駅伝Close-up 國學院大 出雲V2 […]
2025.11.12
日本陸連アスレティックスアワード 新人賞に古賀ジェレミー、清水空跳、坂ちはる、小林香菜の4人が選出
日本陸連は年間表彰式となるアスレティックス・アワード2025の受賞者一覧を発表した。 「2025年の活躍が顕著であり、将来が期待される競技者」に与えられる新人賞には日本陸連、東京運動記者クラブからそれぞれ男女1名ずつ、計 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025