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初日は勝木隼人35km競歩で銅メダル 廣中璃梨佳10000m6位 混合4×400mR初入賞 三浦龍司決勝進出/東京世界陸上
初日は勝木隼人35km競歩で銅メダル 廣中璃梨佳10000m6位 混合4×400mR初入賞 三浦龍司決勝進出/東京世界陸上

男子35kmで銅メダルを獲得した勝木隼人(25年世界陸上)

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)1日目

東京世界陸上1日目が行われ、大会のオープニング種目となったモーニングセッションの男子35km競歩で勝木隼人(自衛隊体育学校)が2時間29分16秒で銅メダルを獲得し、日本勢メダリスト第1号となった。

中盤までトップを歩き、主導権を握った勝木。30km過ぎで一時は4位に下がったが、すぐに3位に順位を上げてそのままフィニッシュ。国際大会では五輪、世界陸上含めて自身初のメダルをつかんだ。

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日本にとっては、50kmが実施された2015年北京大会から“ロング”部門の競歩で6大会連続のメダルをもたらし、「日本の伝統だったので、最低限、メダルを取れて良かったです。たくさんの声援が力になりました」と語った。

なお、このほかの日本勢では、30km付近まで先頭でレースを進めていた川野将虎(旭化成)が終盤、熱中症による脱水症状を起こし、ペースダウン。それでも2時間37分15秒で18位と最後まで歩き切った。丸尾知司(愛知製鋼)は2時間40分29秒で26位だった。

入賞は2つで、1つはイブニングセッションに行われた女子10000m。廣中璃梨佳(日本郵政グループ)が31分09秒62で6位。前回の23年ブダペスト大会の7位に続く連続入賞を遂げた。序盤はトップに立って集団を牽引したあと、中盤は10位付近まで順位を下げたが、粘って盛り返した。

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「最後まであきらめず、たくさんの声援を受けながら粘って走りました」と充実した様子で振り返った。また、矢田みくに(エディオン)は32分28秒94で20位だった。

もう1つは男女混合4×400mリレー。モーニングセッションで行われた予選は、1走から順に今泉堅貴(内田洋行AC)、井戸アビゲイル風果(東邦銀行)、吉津拓歩(ミキハウス)、松本奈菜子(東邦銀行)とつないで従来の日本記録を3秒63と大幅更新する3分12秒08をマーク。1組5着だった。2組終了直後はプラス通過が2番目のところ、3番目で一時は敗退で選手は肩を落としたが、2組で日本よりタイム上位だったケニアが失格。繰り上がってこの種目では初実施された初めて決勝に進んだ。

今泉と吉津を走順を入れ替えて臨んだイブニングセッションの決勝は3分17秒53で8位に終わったが、歴史を刻んだ。混合レースとはいえ、日本女子選手が世界選手権のリレー決勝を走るのは、20回を数える大会で初めて。松本は「まだまだ成長段階。男女ともに、ロングスプリントが強くなっていけたら」と話していた。

このほか、男子3000m障害予選では1組に、五輪2大会連続入賞の三浦龍司(SUBARU)が出場。今季日本記録8分03秒43を打ち立てている三浦は8分30秒43で組3着で通過し、2大会連続で決勝(15日)に進出した。

注目された男子100m予選は前回まで2大会連続入賞していたサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)が10秒37(±0)で7組7着に終わり、準決勝進出ならず。日本選手権覇者で今季9秒99を出していた桐生祥秀(日本生命)は10秒28(-1.1)で3組5着、10秒00の記録を持つ守祐陽(大東大)は10秒37(+0.1)で2組7着に終わり、いずれも敗退した。

また、女子1500m予選でも、21年東京五輪8位の田中希実(New Balance)が4分07秒34で1組10着で突破ならず。木村友香(積水化学)は4分15秒70で3組14着に終わった。

女子走幅跳予選ではA組に日本記録(6m97)保持者の秦澄美鈴(住友電工)が出場。五輪を含め自身4大会目の国際大会で最も良い6m45(+1.2)を跳んだが、予選通過記録の6m75に届かず、決勝進出はならなかった。

女子円盤投予選には日本記録(60m72)保持者の郡菜々佳(サトウ食品新潟アルビレックスRC)が19年ドーハ大会以来2度目の出場。B組で54m59と予選通過記録の64m00には届かなかったが、世界陸上史上、日本勢過去最高記録を塗り替えた。

3人が出場した女子35km競歩は、梅野倖子(LOCOK)が2時間56分28秒で15位。矢来舞香(千葉興業銀行)が3時間1分27秒で20位に終わり、今大会の日本選手団では最多7回目の世界陸上となった渕瀬真寿美(建装工業)は3時間3分29秒で21位だった。

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)1日目 東京世界陸上1日目が行われ、大会のオープニング種目となったモーニングセッションの男子35km競歩で勝木隼人(自衛隊体育学校)が2時間29分16秒で銅メダルを獲得し、日本勢メダリスト第1号となった。 中盤までトップを歩き、主導権を握った勝木。30km過ぎで一時は4位に下がったが、すぐに3位に順位を上げてそのままフィニッシュ。国際大会では五輪、世界陸上含めて自身初のメダルをつかんだ。 日本にとっては、50kmが実施された2015年北京大会から“ロング”部門の競歩で6大会連続のメダルをもたらし、「日本の伝統だったので、最低限、メダルを取れて良かったです。たくさんの声援が力になりました」と語った。 なお、このほかの日本勢では、30km付近まで先頭でレースを進めていた川野将虎(旭化成)が終盤、熱中症による脱水症状を起こし、ペースダウン。それでも2時間37分15秒で18位と最後まで歩き切った。丸尾知司(愛知製鋼)は2時間40分29秒で26位だった。 入賞は2つで、1つはイブニングセッションに行われた女子10000m。廣中璃梨佳(日本郵政グループ)が31分09秒62で6位。前回の23年ブダペスト大会の7位に続く連続入賞を遂げた。序盤はトップに立って集団を牽引したあと、中盤は10位付近まで順位を下げたが、粘って盛り返した。 「最後まであきらめず、たくさんの声援を受けながら粘って走りました」と充実した様子で振り返った。また、矢田みくに(エディオン)は32分28秒94で20位だった。 もう1つは男女混合4×400mリレー。モーニングセッションで行われた予選は、1走から順に今泉堅貴(内田洋行AC)、井戸アビゲイル風果(東邦銀行)、吉津拓歩(ミキハウス)、松本奈菜子(東邦銀行)とつないで従来の日本記録を3秒63と大幅更新する3分12秒08をマーク。1組5着だった。2組終了直後はプラス通過が2番目のところ、3番目で一時は敗退で選手は肩を落としたが、2組で日本よりタイム上位だったケニアが失格。繰り上がってこの種目では初実施された初めて決勝に進んだ。 今泉と吉津を走順を入れ替えて臨んだイブニングセッションの決勝は3分17秒53で8位に終わったが、歴史を刻んだ。混合レースとはいえ、日本女子選手が世界選手権のリレー決勝を走るのは、20回を数える大会で初めて。松本は「まだまだ成長段階。男女ともに、ロングスプリントが強くなっていけたら」と話していた。 このほか、男子3000m障害予選では1組に、五輪2大会連続入賞の三浦龍司(SUBARU)が出場。今季日本記録8分03秒43を打ち立てている三浦は8分30秒43で組3着で通過し、2大会連続で決勝(15日)に進出した。 注目された男子100m予選は前回まで2大会連続入賞していたサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)が10秒37(±0)で7組7着に終わり、準決勝進出ならず。日本選手権覇者で今季9秒99を出していた桐生祥秀(日本生命)は10秒28(-1.1)で3組5着、10秒00の記録を持つ守祐陽(大東大)は10秒37(+0.1)で2組7着に終わり、いずれも敗退した。 また、女子1500m予選でも、21年東京五輪8位の田中希実(New Balance)が4分07秒34で1組10着で突破ならず。木村友香(積水化学)は4分15秒70で3組14着に終わった。 女子走幅跳予選ではA組に日本記録(6m97)保持者の秦澄美鈴(住友電工)が出場。五輪を含め自身4大会目の国際大会で最も良い6m45(+1.2)を跳んだが、予選通過記録の6m75に届かず、決勝進出はならなかった。 女子円盤投予選には日本記録(60m72)保持者の郡菜々佳(サトウ食品新潟アルビレックスRC)が19年ドーハ大会以来2度目の出場。B組で54m59と予選通過記録の64m00には届かなかったが、世界陸上史上、日本勢過去最高記録を塗り替えた。 3人が出場した女子35km競歩は、梅野倖子(LOCOK)が2時間56分28秒で15位。矢来舞香(千葉興業銀行)が3時間1分27秒で20位に終わり、今大会の日本選手団では最多7回目の世界陸上となった渕瀬真寿美(建装工業)は3時間3分29秒で21位だった。

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