◇静岡国際(5月3日/静岡・小笠山総合運動公園エコパスタジアム)
日本グランプリシリーズの静岡国際が行われ、女子800mは日本記録保持者の久保凛(東大阪大敬愛高3)が連覇を達成した。自身が持つ日本記録(1分59秒93)には届かなかったが、WRk(※世界陸連が定める規定大会)での日本最高記録を更新する、自己2番目・パフォーマンス日本歴代2位の2分00秒28をマークした。
フィニッシュ後は「東京世界選手権の参加標準記録(1分59秒00)を目指していたのでタイムは悔しいです」と言うも、日本陸連が定める開催国枠エントリー設定記録(2分00秒99)をクリアし「そこは成長だと思うので良かったです」とホッと胸をなで下ろす。
1周目をペースメーカーに導かれて59秒あたりで通過。「前半はリラックスできて、余裕もありました」。2周目で一気にスピードを上げたが、「ラスト100mで脚が動かなくなった」と向かい風もあって力が入ったという。
800mは金栗記念で2分02秒58。その後は400mで54秒68の自己新も出して好調ぶりを見せている。この後は来週末の木南記念、そして5月末のアジア選手権でシニア初代表とレースが続き、参加標準記録についても「金栗の時はまだ遠いかなと思っていましたが、このままコンディションを崩さずにいけば近づける」と語った。
直後に行われた男子800mの落合晃(駒大)が1分45秒16を出し「すごすぎませんか!?」と目をまん丸にしていたが、久保もまた圧倒的なパフォーマンスだった。
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