2025.03.31
パナソニックは3月31日、同日付で森田香織と川口幸奈の退部を発表した。
29歳の森田は神奈川・荏田高出身。双子の妹・詩織さん(23年3月引退)とともにチームの中心選手として活躍した。特にクイーンズ駅伝(全日本実業団対抗女子駅伝)では2017年、18年に1区で区間賞を獲得し、チームの2連覇に貢献した。
昨年11月に2024年度限りでの現役引退を発表。昨年のクイーンズ駅伝ではアンカーを務め、チームは4位に。その後も11年間の実業団生活を締めくくるようにレースに出場し、最後は3月2日の東京マラソン。2時間35分04秒(16位)でフィニッシュした。
森田は「11年間たくさんの応援ありがとうございました。入部した時には、思ってもみなかった景色を見ることや、思ってもみなかった経験をたくさんすることができました」などとコメントしている。
また、21歳の川口は長崎・諫早高出身で2022年に入社。3000mで9分34秒78の自己記録を持っていた。サイトを通じて「パナソニック女子陸上部で活動できたこと、心から幸せに思っています。陸上競技を通じて多くのことを学び、特にこの三年間はさまざまな経験をさせていただきました」と感謝の言葉を綴り、現役を引退して社業に専念するとしている。
このほか、藤本優太ランニングコーチの同日付退社も合わせて発表された。
森田香織、川口幸奈、藤本優太コーチのコメントをチェック!
●森田香織 11年間たくさんの応援ありがとうございました。 高校卒業後、パナソニック女子陸上競技部に入部し、何もわからない私に、一から指導してくださった監督をはじめスタッフの方々、いつも一緒に練習し、苦楽を共にした選手のみんな、そして、なにより応援してくださる皆様のおかげで、入部した時には、思ってもみなかった景色を見ることや、思ってもみなかった経験をたくさんすることができ、11年間という長い期間をパナソニックエンジェルスとして過ごすことができました。 エンジェルスとしてたくさんの方々に出会い、応援・サポートをしてもらったことは、私の人生の宝ものです。 今後は、エンジェルスで学んだことや、これまでの経験を忘れず、次のステージで頑張っていきたいと思います。 11年間本当にありがとうございました。 [adinserter block="4"] ●川口幸奈 三年間温かいご声援をいただきありがとうございました。 私にとって夢であった実業団選手として、パナソニック女子陸上部で活動できたこと、心からしあわせに思っています。陸上競技を通じて多くのことを学び、特にこの三年間はさまざまな経験をさせていただきました。高校時代から「このチームに入部したい!」という目標で実現したときの喜びを今でも鮮明に覚えています。このチームで陸上競技の引退を迎えられたことに心から感謝しています。また、小学生の頃から長きにわたり指導してくださった方々、応援してくださった方々にも感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。 陸上競技と共に生活してきた私ですがこれからは陸上競技のように情熱を持てる新たな目標を見つけながら、まずはこの三年間素晴らしい環境で競技を続けられたことへの感謝を胸に社業に専念したいと考えております。これまで本当にありがとうございました! [adinserter block="4"] ●藤本優太ランニングコーチ 在籍中は社員の方々をはじめ、多くの方に応援していただき本当にありがとうございました。2年間という短い間でしたが、選手とともに走った時間は私の人生においてかけがえのないものとなりました。選手たちと走れなくなることに寂しさを感じますが、パナソニックでの2年間の経験を糧に次のステージでも前向きに頑張っていきます。今後は1人のファンとしてパナソニックエンジェルスを応援し続けたいと思います。 改めて2年間本当にありがとうございました。これからもパナソニックエンジェルスの応援よろしくお願いいたします。
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