◇Athlete Night Games in FUKUI 2024(8月30日/福井・9.98スタジアム)
日本グランプリシリーズG2のAthlete Night Games in FUKUI 2024が行われ、女子ハンマー投は村上来花(九州共立大)が優勝した。
昨年4月に65m33の学生記録を樹立している村上。この日は3回目に66m57と学生初の66mスローを見せる。4回目にも65m80を放ち、5回目に66m82をマーク。この記録は日本歴代4位で、同じ疋田晃久監督の指導を受けていた渡邊茜の記録(66m79)を超えた。
大会前までは「崩れた投げだった」と言うが、移動する数日前に「スウィングの張りを見直した」と感覚を取り戻すと、「今日は久しぶりに自分の中でも合っていた感じがありました」。スウィングの張りを意識し、「ターンにつなげられた」と言う。
この約1年半は「高校生も含めて自己ベストを更新する人がたくさんいた」。ライバルでもあるマッカーサー・ジョイも70mを超える日本新を樹立。大学の先輩でもある郡菜々佳(サトウ食品新潟アルビレックスRC)も女子円盤投で日本新と、「刺激を受けましたし、成長したいという気持ちになれた。あきらめずに一皮むけたいと思っていました」。
高校時代のようにポンポンと記録が伸びない苦しみもあるというが、それだけ競技力や記録が上がってきたからこそ。「感覚的には67mも行けると思いました。次の目標は68m。70mはまだまだ先なのですが、マッカーサーちゃんと一緒に日本の投てきを盛り上げていきたいと思います」。
高校新やU20世界選手権でのメダルなど、次々と歴史を塗り替えてきたハンマー投の申し子は、再び世界の舞台に立つためにビッグスローを重ねていく。
女子ハンマー投日本歴代10傑
70.51 マッカーサー・ジョイ(NMFA) 2024. 3.22 67.77 室伏 由佳(ミズノ) 2004. 8. 1 67.26 綾 真澄(丸善工業) 2006. 8.19 66.82 村上 来花(九州共立大3) 2024. 8.30 66.79 渡邊 茜(丸和運輸機関) 2016. 5. 3 65.63 小舘 充華(染めQ) 2024. 6.27 65.32 勝山 眸美(オリコ) 2018. 6. 3 64.44 佐伯 珠実(チャンピオン) 2019. 9.22 64.35 藤本 咲良(コンドーテック) 2024. 8.30 63.81 エパサカ・テレサ(新潟医療福祉大M2) 2024. 7.14RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.12.27
-
2025.12.27
2025.12.21
早大が来春入部選手発表!高校駅伝1区激闘の増子陽太、新妻、本田がそろって加入!
2025.12.21
【大会結果】第76回全国高校駅伝・男子(2025年12月21日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.21
【大会結果】第37回全国高校駅伝・女子(2025年12月21日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
-
2025.12.21
-
2025.12.21
-
2025.12.21
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.28
ミュンヘン五輪ハンマー投金メダルのボンダルチュク氏が死去 引退後はセディフ、カツバーグらを指導
男子ハンマー投のA.ボンダルチュク氏(ソ連/ウクライナ)が亡くなった。85歳だった。 ボンダルチュク氏は1972年のミュンヘン五輪の金メダリスト。1969年に当時の世界記録75m48を投げ、史上初めて75m台を記録した選 […]
2025.12.28
競歩指導者・内田隆幸氏が死去 愛知製鋼アドバイザリーコーチとして山西利和、丸尾知司を指導、日本代表ウォーカーを多数育成
競歩で数々の日本代表選手を育成した内田隆幸氏が12月26日に死去したことがわかった。享年80。28日に通夜、29日に告別式が行われるという。なお、死因は遺族の意向のより非公表。 内田氏は約40年も競歩の指導に尽力し、ジュ […]
2025.12.28
田中希実が埼玉・久喜の10kmロードで33分02秒!東京世界選手権など国内外で力走重ねた2025年レース納め
女子中長距離の田中希実(New Balance)が12月28日に埼玉県久喜市で行われたロードレース大会の10kmにオープン参加し、33分02秒をマークした。 12月6日のエディオンディスタンスチャレンジで3年8ヵ月ぶりに […]
2025.12.27
立命大の連覇か、城西大の2冠か、名城大の復権は!?今年最後の駅伝の行方を占う/富士山女子駅伝
◇2025富士山女子駅伝(12月30日/静岡・富士山本宮浅間大社前~富士総合運動公園陸上競技場:7区間43.4km) 大学女子2大タイトルの一つ、富士山女子駅伝が12月30日に行われる。優勝候補のチームをチェックしていく […]
2025.12.27
箱根駅伝Stories/初の総合優勝狙う國學院大 「堅実な駅伝をすれば勝機を見いだせる」 悲願達成へ“山攻略”を
新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 スローガンに込めた想い 今季、國學院大が掲げたチームスローガンは『は […]
Latest Issue
最新号
2026年1月号 (12月12日発売)
箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳
