◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)10日目
パリ五輪・陸上競技10日目のイブニングセッションが行われ、女子1500mはフェイス・キピエゴン(ケニア)が3分51秒29の五輪新記録で同種目初の3連覇を成し遂げた。
「歴史を作ることができた。やり遂げました」フィニッシュ後、キピエゴンは歓喜を爆発させた。
スタートから、5000m、10000mの3種目に挑戦してきたグダフ・ツェガイ(エチオピア)がハイペースでレースを作る。キピエゴンは速い流れに一瞬乗り遅れたが、すぐに立て直して追撃できるポジションを確保する。
昨年のブダペスト世界選手権に続く5000mとの2冠を狙ったが、大会5日目の5000m決勝では同胞のベアトリス・チェベトに屈したうえ、2位でフィニッシュしながらもツィエガイと接触があったとして一時は失格の判定に。抗議の結果、銀メダルを確保できたが、「5000mでの失望のあと、かなりのエネルギーを消耗しました。昨日まであまり眠れなかった」と言う。
それでも、夫や娘のからの励ましを受け、「自分らしく走り、金メダルを獲得するために出場しました」とキピエゴン。偉業を家族にプレゼントでき、「娘には『1500m決勝で、あなたに誇りを持たせてあげる』と伝えていました。私を支えてくれた漢族に感謝したい」と振り返る。
今季はケガの影響でシーズンインが遅れた。だが、7月7日のダイヤモンドリーグ(DL)・パリ大会1500mでは、自身の世界記録(3分49秒11)を0.07秒更新する3分49秒04をマーク。五輪に向けて、しっかりと仕上げてきた。
「2016年のリオから、五輪はすべて本当にいい走りができています。この調子を続けて、世界中の若い女性や少女たちに刺激を与え続けたい」
30歳で成し遂げた偉業には、まだ続きがある。
五輪3連覇の金字塔!女子1500mのレースをチェック
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.12.23
-
2025.12.23
-
2025.12.22
2025.12.21
【大会結果】第37回全国高校駅伝・女子(2025年12月21日)
2025.12.21
早大が来春入部選手発表!高校駅伝1区激闘の増子陽太、新妻、本田がそろって加入!
2025.12.21
【大会結果】第76回全国高校駅伝・男子(2025年12月21日)
-
2025.12.21
-
2025.12.20
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.21
【大会結果】第37回全国高校駅伝・女子(2025年12月21日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
-
2025.12.21
-
2025.12.21
-
2025.12.21
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.23
箱根駅伝Stories/3度目の山で伝説を作る早大・工藤慎作 スピードに磨き「ストロングポイントとして活躍を」
新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 中学では当初卓球部を希望 「いよいよ始まるなっていうところで、純粋に […]
2025.12.23
箱根駅伝Stories/東京国際大・大村良紀「10区で展開を作っていく走りを」 集大成の舞台で全力を出し切る
新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 競技を続けるきっかけは消去法 「大村良紀=10区」、という構図ができ […]
2025.12.23
箱根駅伝Stories/自信と屈辱を経てたくましく成長した中大・岡田開成 「自分がゲームチェンジャーになろう」
新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 武者修行で変わった“基準” 中大・岡田開成(2年)にとって第101回 […]
2025.12.23
ニューイヤー駅伝「クマ対応」発表 桐生市内一部エリアに出没例 該当区間の中止も
一般社団法人日本実業団陸上競技連合は12月23日、第70回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の「クマ対応」について発表した。 同大会は群馬県庁スタート・フィニッシュで、前橋市、高崎市、伊勢崎氏、太田市、桐生市をめぐ […]
2025.12.23
短距離の竹田一平がスズキを退社「一生の宝物」今後も競技継続 中大2年時にU20代表
スズキは12月末をもって男子短距離の竹田一平が退社・退団すると発表した。 竹田は埼玉県出身の28歳。不動岡高時代は走幅跳や三段跳をメインにしていたが、中大から本格的にスプリントへ。大学2年だった2016年には10秒27を […]
Latest Issue
最新号
2026年1月号 (12月12日発売)
箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳
