2024.07.13
世界最高峰のダイヤモンドリーグ(DL)第9戦・モナコ大会が7月12日に行われ、女子やり投は北口榛花(JAL)が優勝した。
北口は1投目にシーズンベストとなる64m63をマーク。1投目の記録としては自己最高となる。しかし、その後にマッケンジー・リトル(豪州)がこちらも今季自己最高の64m74を投げた。北口は2回目60m96、3回目は自らファウルに。2位で前半3回を終えた。
4回目61m46、5回目62m38で迎えた最終6回目。「ファイナルスリー」は上位3人が投げられ、1位からスローする。リトルが失敗投てきとなり迎えた北口の手拍子を求めたラストスローは、珍しく投げた後の叫び声も出た。今季自己最高となる65m21を投げて逆転。3位だったアネテ・シエティナ(ラトビア)に逆転を許さず、北口の優勝が決まった。この記録は今季世界リスト3位となる。
これでダイヤモンドリーグは昨年のファイナルも含めて通算8勝目。初出場・初優勝の22年パリ大会以降、一度もトップ3から外れていないという驚異的な成績を残している。今季DLも、4月の蘇州に続いて2連勝となった。
日本選手権後は「まだしっくりいく投げができていない」と話していた北口。「ダイヤモンドリーグは一番スイッチが入る試合」と語っていたが、まさにスイッチが入った一投だった。パリ五輪に向け、残すは7月20日のDLロンドン。五輪のメダルへの挑戦に向け、ギアが一段上がった。
北口榛花のダイヤモンドリーグ全成績
22年 パリ大会 優勝 63m13 シレジア大会 優勝 65m10 モナコ大会 2位 62m37 ブリュッセル大会 2位 63m45 チューリヒ大会(ファイナル) 3位 63m56 23年 パリ大会 優勝 65m09 ローザンヌ大会 2位 63m34 シレジア大会 優勝 67m04=日本新 ブリュッセル大会 優勝 67m38=日本新 ユージン大会(ファイナル) 優勝 63m78 24年 蘇州大会 優勝 62m97 モナコ大会 優勝 65m21
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.30
9月の東京世界陸上に都内の子どもを無料招待 引率含め40,000人 6月から応募スタート
2025.04.30
新しい形の競技会「THE GAME」が9月14日 大阪・万博記念競技場で開催決定!
-
2025.04.29
2025.04.29
100mH田中佑美が予選トップ通過も決勝棄権「故障ではない」昨年の結婚も明かす/織田記念
2025.04.28
100mH田中佑美が国内初戦「ここから毎週のように緊張する」/織田記念
-
2025.04.26
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.01
-
2025.04.12
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.30
9月の東京世界陸上に都内の子どもを無料招待 引率含め40,000人 6月から応募スタート
東京都は今年9月に国立競技場をメイン会場として開かれる世界選手権に都内の子どもたちを無料招待すると発表した。 「臨場感あふれる会場での観戦を通じて、都内の子供たちにスポーツの素晴らしさや夢と希望を届ける」というのが目的。 […]
2025.04.30
新しい形の競技会「THE GAME」が9月14日 大阪・万博記念競技場で開催決定!
「陸上競技の魅力を最大限に引き出し、観客と選手の双方にとって忘れられない体験を」をコンセプトに、三重県で開催されてきた『THE GAME』。今年は会場を大阪府。万博記念競技場を移して、9月14日に行われることが決まった。 […]
2025.04.30
中村宏之氏が79歳で死去 福島千里、寺田明日香、伊藤佳奈恵ら女子短距離日本記録保持者を育成
女子短距離で数々のトップ選手を育成した北海道ハイテクアスリートクラブ前監督の中村宏之氏が4月29日に逝去した。享年79。 中村氏は1945年6月9日生まれ。北海道・札幌東高,日体大で三段跳、走幅跳選手として活躍し、卒業後 […]
2025.04.30
女子七種競技・アラウホが今季世界最高6396点で優勝 男子100mはバルディが9秒99/南米選手権
4月25日から27日まで、アルゼンチンのマル・デル・プラタで南米選手権が開催され、女子七種競技ではM.アラウホ(コロンビア)が6396点(13秒13、1m73、13m55、24秒43/6m55、47m62、2分17秒38 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)