HOME 国内

2024.05.20

400mH豊田兼が日本歴代5位の48秒36 波乱の100mは栁田V サニブラウン、坂井はアクシデント/セイコーGGP
400mH豊田兼が日本歴代5位の48秒36 波乱の100mは栁田V サニブラウン、坂井はアクシデント/セイコーGGP

48秒36の好記録で24年セイコーGGPの400mHを制した豊田兼(慶大)

◇セイコーゴールデングランプリ(5月19日/東京・国立競技場)

世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが行われた。

男子400mハードルで好記録が誕生。すでにパリ五輪参加標準記録(48秒70)を突破していた豊田兼(慶大)が、日本歴代5位、学生歴代3位となる48秒36をマークした。前週の関東インカレでは400mの準決勝では学生歴代10位の45秒57。「400mのバックストレートのスピードに比べるとヨンパーのほうが少し遅いので、調整しやくすなりました」とスピードを生かした。

広告の下にコンテンツが続きます

それでも連戦のなかで左ハムストリングスにやや違和感がある状況で「自己ベストが出るとは思っていなかった」とし、「日本選手権やパリ五輪に向けてもっとタイムを上げていけるという良いレースになりました」と笑顔を見せた。

男子100mは波乱の展開に。予選で10秒07(+1.0)をマークしていたサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)、そして同組で10秒10を出していた坂井隆一郎(大阪ガス)がいずれも決勝でケイレンを起こして失速。そうしたなか、しっかり勝ちきったのは栁田大輝(東洋大)だった。

「スタートをちゃんと出れば勝負できるとわかっていました」と言い、2人が前に出てこなかったことに驚きつつ「動揺せずしっかり勝てたのは良かった」と話す。この後はダイヤモンドリーグ・ユージン大会に初出場する予定だ。

サニブラウンは「右のふくらはぎと左ハムストリングスがケイレンした。予選で参加標準記録(10秒00)を切るつもりで思いっきりいこうと思っていたけど…」と話す。坂井は「スタート前から両ふくらはぎと右内転筋をつっていた」と状況を明かした。

女子やり投は北口榛花(JAL)が63m45のシーズンベストで優勝。今季3連勝を飾った。男子110mハードルは村竹ラシッド(JAL)が13秒22(-0.6)をマークし、2位に0.28秒差の完勝。女子100mハードルは呉艶妮(中国)が12秒80(-0.6)の好記録で制し、田中佑美(富士通)が12秒90の2位、日本記録保持者の福部真子(日本建設工業)が13秒00の3位だった。

◇セイコーゴールデングランプリ(5月19日/東京・国立競技場) 世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが行われた。 男子400mハードルで好記録が誕生。すでにパリ五輪参加標準記録(48秒70)を突破していた豊田兼(慶大)が、日本歴代5位、学生歴代3位となる48秒36をマークした。前週の関東インカレでは400mの準決勝では学生歴代10位の45秒57。「400mのバックストレートのスピードに比べるとヨンパーのほうが少し遅いので、調整しやくすなりました」とスピードを生かした。 それでも連戦のなかで左ハムストリングスにやや違和感がある状況で「自己ベストが出るとは思っていなかった」とし、「日本選手権やパリ五輪に向けてもっとタイムを上げていけるという良いレースになりました」と笑顔を見せた。 男子100mは波乱の展開に。予選で10秒07(+1.0)をマークしていたサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)、そして同組で10秒10を出していた坂井隆一郎(大阪ガス)がいずれも決勝でケイレンを起こして失速。そうしたなか、しっかり勝ちきったのは栁田大輝(東洋大)だった。 「スタートをちゃんと出れば勝負できるとわかっていました」と言い、2人が前に出てこなかったことに驚きつつ「動揺せずしっかり勝てたのは良かった」と話す。この後はダイヤモンドリーグ・ユージン大会に初出場する予定だ。 サニブラウンは「右のふくらはぎと左ハムストリングスがケイレンした。予選で参加標準記録(10秒00)を切るつもりで思いっきりいこうと思っていたけど…」と話す。坂井は「スタート前から両ふくらはぎと右内転筋をつっていた」と状況を明かした。 女子やり投は北口榛花(JAL)が63m45のシーズンベストで優勝。今季3連勝を飾った。男子110mハードルは村竹ラシッド(JAL)が13秒22(-0.6)をマークし、2位に0.28秒差の完勝。女子100mハードルは呉艶妮(中国)が12秒80(-0.6)の好記録で制し、田中佑美(富士通)が12秒90の2位、日本記録保持者の福部真子(日本建設工業)が13秒00の3位だった。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.08

甲南学園陸上競技部創部100周年式典を開催!中尾恭吾主将「次の100年へつなげたい」

甲南学園陸上競技部創部100周年記念式典、および記念祝賀会が11月8日、神戸市内のホテルで開催された。 甲南大学、甲南高校・中学校を運営する甲南学園の歴史は1911年の幼稚園創立からスタート。翌年に小学校、1919年に中 […]

NEWS 女子5000mで山田桃愛が15分33秒70の自己新  3000mで高3・栃尾佳穂9分11秒48/京都陸協記録会

2025.11.08

女子5000mで山田桃愛が15分33秒70の自己新 3000mで高3・栃尾佳穂9分11秒48/京都陸協記録会

11月8日、京都市の東寺ハウジングフィールド西京極で第6回京都陸協記録会が行われ、女子5000mでは山田桃愛(しまむら)が15分33秒70の自己新で全体トップとなった。 山田は埼玉県出身の24歳。小学生時代に発症した骨髄 […]

NEWS 5000m競歩で山田大智が高校新! 従来の記録を10秒近く更新する19分20秒59

2025.11.08

5000m競歩で山田大智が高校新! 従来の記録を10秒近く更新する19分20秒59

11月8日、兵庫県尼崎市の尼崎市記念公園陸上競技場で第6回尼崎中長距離記録会が行われ、男子5000m競歩で山田大智(西脇工高3兵庫)が19分20秒59の日本高校新記録を樹立した。従来の高校記録は住所大翔(飾磨工高/現・富 […]

NEWS 中部・北陸実業団駅伝の区間エントリー発表! 最長4区はトヨタ紡織・西澤侑真、トヨタ自動車・湯浅仁が出場

2025.11.08

中部・北陸実業団駅伝の区間エントリー発表! 最長4区はトヨタ紡織・西澤侑真、トヨタ自動車・湯浅仁が出場

11月8日、中部実業団連盟と北陸実業団連盟は、ニューイヤー駅伝の予選を兼ねた第65回中部・第55回北陸実業団対抗駅伝(11月9日)の区間エントリーを発表した。 中部では、昨年大会新記録で優勝を果たしたトヨタ紡織が4区(1 […]

NEWS 中電工は1区・相葉直紀、6区・北村惇生  中国電力は池田勘汰を6区に起用/中国実業団対抗駅伝

2025.11.08

中電工は1区・相葉直紀、6区・北村惇生 中国電力は池田勘汰を6区に起用/中国実業団対抗駅伝

中国実業団連盟は11月8日、第64回中国実業団対抗駅伝(11月9日)の区間エントリーを発表した。 前回大会で3年ぶりの優勝を果たした中電工は、優勝の立役者となった北村惇生を2年連続でエース区間の6区(19km)に登録した […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top