ケニア陸連は5月1日、パリ五輪のマラソン代表を発表し、リオ、東京と五輪の男子マラソンで2大会連続金メダルを獲得しているエリウド・キプチョゲをはじめ男女6人が選ばれた。
男子の代表はキプチョゲのほか、今年の東京マラソンで世界歴代5位の2時間2分16秒をマークして優勝したベンソン・キプルト、日本の実業団のNDソフトに所属し、4月のロンドンを制したアレクサンダー・ムティソの3人。
3連覇を目指すキプチョゲは、3月の東京で10位(2時間6分50秒)と敗れたものの、昨年のベルリンでは2時間2分42秒と貫禄を見せて優勝。今年11月には40歳を迎えるが、まだまだ意欲は衰えることなく、東京のレース後には「また世界チャンピオン(3連覇)になりたいと思います」と語っていた。
1日にはケニア国内で会見に臨み、「私たちがパリの街に足を踏み入れるとき、個人としてではなく、互いに大きな目標を追い求めることで団結した強力なチームとしてレースに臨む」と“チームケニア”として戦うことを強調した。
また、ムティソは初の五輪代表入り。13年のU18世界選手権3000mで銅メダルを獲得した後、15年に来日。所属するNDソフトでは17年のニューイヤー駅伝初出場に貢献し、国内外のハーフマラソンなどで活躍を続けた。22年のバレンシアでマラソンデビューを飾ると、昨年には2時間3分11秒の自己ベストをマーク。4月21日のロンドンでは並みいる強豪を抑えて優勝を果たし、マラソン代表をつかみ取った。
女子も強力なメンバーがそろい、東京五輪金メダリストで、先月女子単独レースの世界記録となる2時間16分16秒をマークしたペレス・ジェプチルチルが代表に決定。5000mでリオ、東京と連続の銀メダルを獲得し、マラソンではメジャー大会3連勝中のヘレン・オビリ、前世界記録保持者で東京五輪銀のブリジット・コスゲイもメンバー入りを果たしている。
一方で、青森山田高出身で、23年東京で優勝し、2時間16分14秒と歴代10位のタイムを持つローズマリー・ワンジルは代表漏れ。男子も2時間2分のベストを持つティモシー・キプラガットが補欠に回るなど、ハイレベルな選考結果となった。
パリ五輪マラソン・ケニア代表をチェック!
<男子> エリウド・キプチョゲ 自己記録:2時間1分09秒 主な成績:リオ五輪金、東京五輪金 WMM優勝:14年シカゴ、15年ベルリン、15年ロンドン、16年ロンドン、17年ベルリン、18年ロンドン、18年ベルリン、19年ロンドン、22年東京、22年ベルリン、23年ベルリン ベンソン・キプルト 自己記録:2時間2分16秒 WMM優勝:21年ボストン、22年シカゴ アレクサンダー・ムティソ 自己記録:2時間3分11秒 WMM優勝:24年ロンドン ・補欠 ティモシー・キプラガット <女子> ペレス・ジェプチルチル 自己記録:2時間16分16秒=女子単独レース世界記録 主な成績:東京五輪金、世界ロード選手権ハーフマラソン金 WMM優勝:21年ニューヨーク、22年ボストン、24年ロンドン ヘレン・オビリ 自己記録:2時間21分38秒 主な成績:リオ五輪5000m銀、東京五輪5000m銀、17年世界選手権5000m金、19年世界選手権5000金 WMM優勝:23年ボストン、23年ニューヨーク ブリジット・コスゲイ 自己記録:2時間14分04秒 主な成績:東京五輪銀 WMM優勝:18年シカゴ、19年ロンドン、19年シカゴ、20年ロンドン、22年東京 ・補欠 シャロン・ロケディ【動画】パリ五輪代表決定会見で意気込みを語るキプチョゲ
"When we step onto the streets of Paris, it won't just be as individuals, but as a formidable team united by our shared pursuit of greatness. 🏃💨
— TeamKenya (@OlympicsKe) May 1, 2024
Defending Champion @kipchogeeliud has been named to the Final Marathon Team.#Teamkenya #HesabikaNaMabingwa pic.twitter.com/YxwDuMYw18
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.11.05
-
2025.11.05
-
2025.11.05
-
2025.11.05
-
2025.11.05
-
2025.11.05
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.02
-
2025.11.02
-
2025.11.03
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.05
全国高校駅伝都道府県代表出そろう 前年V佐久長聖&長野東など 最速は男女とも仙台育英 6日から地区大会順次開幕
全国高校駅伝の出場権を懸けた都道府県高校駅伝が11月4日の埼玉をもってすべて終了し、都道府県代表がすべて出そろった。 昨年の全国大会は男子が佐久長聖、女子は長野東といずれも長野勢が優勝を遂げた。全国2連覇中の佐久長聖は県 […]
2025.11.05
神戸マラソンの招待選手発表 荒生実慧、平田幸四郎らがエントリー 21年パリ優勝のロティッチも参戦
11月5日、神戸マラソンの主催者は16日に開催される神戸マラソン2025の招待選手を発表した。 国内からは、8月末のシドニーで2時間7分42秒の6位に入った荒生実慧(NDソフト)がエントリー。前回大会で日本人トップの4位 […]
2025.11.05
日本陸連と広島テレビ放送が 「スポーツを通じて誰もが自分らしく活躍できる社会づくりに関する連携協力協定」を締結
11月5日、日本陸連は広島テレビ放送株式会と「スポーツを通じて誰もが自分らしく活躍できる社会づくりに関する連携協力協定」を結んだことを発表した。陸上競技を通じて人と人をつなぎ、すべての人が心身ともに健やかで、自分らしく生 […]
2025.11.05
仙台国際ハーフの来年大会の日程が決定 国内レースによる「ジャパンプレミアハーフシリーズ」
仙台国際ハーフマラソン大会実行委員会は、2026年大会の日程が5月10日に決まったと発表した。定員は10,000人とし、エントリーは11月18日から順次開始される。 国内主要ハーフマラソン6大会が連携する「ジャパンプレミ […]
2025.11.05
「アスリート・オブ・ザ・イヤー」最終候補にデュプランティス、ライルズら12人!
世界陸連(WA)はワールド・アスレティクス・アワード2025「ワールド・アスリート・オブ・ザ・イヤー」の最終候補者を発表した。 トラック、フィールド、競技場外種目の各部門で、10月に発表された候補者の中から男女2選手ずつ […]
Latest Issue
最新号
2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望