2024.03.23
3月22日に米国・ロサンゼルスで行われた「Ron & Sharlene Allice Trojan Invitational」(ロン&シャリーン・アリストロイ招待)女子ハンマー投で、マッカーサー・ジョイ(NMFA)が70m51の日本新記録を打ち立てた。従来の記録は、昨年4月上旬に行われたこの競技会でマッカーサー自身がマークした69m89。
マッカーサーは、1投目に68m59を放ったあと、2投目と3投目はファウル。4投目は64m91にとどまったが、5投目で自身の日本記録を62cm更新した。最終6投目はファウルだった。
1999年7月に米国で生まれたマッカーサー。父は米国出身の元バスケットボール選手で、日本の大和証券やアイシンなどでも活躍したエリックさん。母親は日本人で、マッカーサーは2022年に日本国籍を選択した。
16年の全米ジュニア選手権で62m07を投げて優勝。同年のU20世界選手権には米国代表として出場経験も持つ。
昨年は4月上旬に、室伏由佳が持っていた日本記録を19年ぶりに2m12cm更新。同月下旬にも69m72を放っている。6月の日本選手権を初制覇すると、7月のアジア選手権は銀メダル。秋の杭州アジア大会は6位だった。
パリ五輪の同種目の参加標準記録は74m00と、3m以上もの差があるものの、日本女子として初めて70mの大台に到達。ハンマー投選手としてはまだまだ若手の24歳は、着実に世界との距離を縮めている。
女子ハンマー投 日本歴代10傑
70.51 マッカーサー・ジョイ(NMFA) 2024. 3.22 67.77 室伏由佳(ミズノ) 2004. 8. 1 67.26 綾真澄(丸善工業) 2006. 8.19 66.79 渡邊茜(丸和運輸機関) 2016. 5. 3 65.33 村上来花(九州共立大2) 2023. 4. 1 65.32 勝山眸美(オリコ) 2018. 6. 3 64.52 小舘充華(染めQ) 2023. 5. 3 64.44 佐伯珠実(チャンピオン) 2019. 9.22 62.94 藤本咲良(コンドーテック) 2023. 9.24 62.02 浅田鈴佳(武庫川女大クラブ) 2017. 6.23
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.30
【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
2025.04.29
100mH田中佑美が予選トップ通過も決勝棄権「故障ではない」昨年の結婚も明かす/織田記念
-
2025.04.28
-
2025.04.26
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.01
-
2025.04.12
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.30
【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」
山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」 昨年は記念大会となる第100回箱根駅伝が開催され […]
2025.04.30
【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦
FOCUS! 高校生INTERVIEW 山田大智 Yamada Daichi 西脇工高3兵庫 2025年シーズンが本格的に始まり、高校陸上界では記録会、競技会が次々と開かれています。その中で好記録も生まれており、男子50 […]
2025.04.30
5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場
5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]
2025.04.30
26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得
世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)