
全日本実業団対抗(熊谷)2日目の女子やり投で、日本記録保持者の北口榛花(JAL)が63m45を投げて優勝した。
8月のゴールデングランプリ以来、今シーズン2試合目。5投目に社会人となって初の60m超えとなる62m88を投げた。優勝を決めた最終6投目に、63m45。自己4番目、今季世界ランキング10位に入るビッグアーチだった。
今年に入り、新しい助走にチャレンジしている北口。保持走を8歩から10歩へ、最後のクロスステップを8歩から6歩にした。それにより助走スピードが上がる反面、「やりをセット(構える)するのが課題」。だが、今日の5、6投目は「良い投げができました」。これまで頭で考えながら動いていた段階を脱し、「クロスを短くしてから、この感じでやりを引けば間に合うというのがわかってきた」と北口。「6回目は(課題を)頭から少し消して、投げるほうに意識を向けられた」ことで好記録につながった。
日本記録66m00を持つ北口にとって「63m止まり」に思われるかもしれないが、自己4番目、パフォーマンス日本歴代でも5位。北口の前の日本記録63m80(海老原有希、15年)を考えれば、試行錯誤の段階で出したこの記録の価値は高い。
今季の世界10位。すでに中国で67mを投げる選手がいて、“第二の故郷”とも言えるチェコの偉大な先輩、世界記録保持者のバルボア・シュポターコヴァは65mを放っている。リスクを負ってでも新しい技術習得を目指すのは、その世界と対峙するため。雨を切り裂いたこの日のやりは、着実に上空へと飛び立つための大きな一歩となる。
■女子やり投結果(上位3人)
北口榛花(JAL)63m45=大会新
佐藤友佳(ニコニコのり)56m97
右代織江(新潟アルビレックスRC)56m28
■女子やり投パフォーマンス日本歴代5傑
66.00 北口榛花 19年
64.36 北口2 19年
63.80 海老原有希 15年
63.68 北口3 19年
63.45 北口4 20年
全日本実業団対抗(熊谷)2日目の女子やり投で、日本記録保持者の北口榛花(JAL)が63m45を投げて優勝した。
8月のゴールデングランプリ以来、今シーズン2試合目。5投目に社会人となって初の60m超えとなる62m88を投げた。優勝を決めた最終6投目に、63m45。自己4番目、今季世界ランキング10位に入るビッグアーチだった。
今年に入り、新しい助走にチャレンジしている北口。保持走を8歩から10歩へ、最後のクロスステップを8歩から6歩にした。それにより助走スピードが上がる反面、「やりをセット(構える)するのが課題」。だが、今日の5、6投目は「良い投げができました」。これまで頭で考えながら動いていた段階を脱し、「クロスを短くしてから、この感じでやりを引けば間に合うというのがわかってきた」と北口。「6回目は(課題を)頭から少し消して、投げるほうに意識を向けられた」ことで好記録につながった。
日本記録66m00を持つ北口にとって「63m止まり」に思われるかもしれないが、自己4番目、パフォーマンス日本歴代でも5位。北口の前の日本記録63m80(海老原有希、15年)を考えれば、試行錯誤の段階で出したこの記録の価値は高い。
今季の世界10位。すでに中国で67mを投げる選手がいて、“第二の故郷”とも言えるチェコの偉大な先輩、世界記録保持者のバルボア・シュポターコヴァは65mを放っている。リスクを負ってでも新しい技術習得を目指すのは、その世界と対峙するため。雨を切り裂いたこの日のやりは、着実に上空へと飛び立つための大きな一歩となる。
■女子やり投結果(上位3人)
北口榛花(JAL)63m45=大会新
佐藤友佳(ニコニコのり)56m97
右代織江(新潟アルビレックスRC)56m28
■女子やり投パフォーマンス日本歴代5傑
66.00 北口榛花 19年
64.36 北口2 19年
63.80 海老原有希 15年
63.68 北口3 19年
63.45 北口4 20年
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.11.16
2025.11.10
日本テレビ菅谷大介アナウンサーが死去 53歳 箱根駅伝のスタート、フィニッシュ実況も担当
-
2025.11.10
-
2025.11.14
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.16
佐久長聖2時間4分57秒で27連覇 長野東1時間8分10秒でV17 地区代表は2年連続で長野日大&新潟一/北信越高校駅伝
北信越高校駅伝が11月16日、新潟市のデンカビッグスワンスタジアムを発着とする駅伝周回コースで行われ、男子(7区間42.195Km)は佐久長聖(長野)が2時間4分57秒で27連覇を決めた。女子(5区間21.0975Km) […]
2025.11.16
高知男女V 高知農は県高校最高記録 山田が中盤独走 地区代表は宇和11年ぶり、女子の新居浜東は初の全国/四国高校駅伝
全国高校駅伝の地区代表を懸けた四国高校駅伝は11月16日、徳島県鳴門市の鳴門・大塚スポーツパーク周辺長距離走路で行われ、男女ともに高知勢が2連覇した。男子(7区間42.195km)は高知農が2時間6分22秒と、県大会でマ […]
2025.11.16
学法石川高コンビ快走 増子陽太5000m高校歴代3位の13分27秒26 栗村凌が歴代8位13分34秒38/日体大長距離競技会
第324回日本体育大学長距離競技会兼第18回NITTAIDAI Challenge Games(NCG)が11月16日、神奈川県横浜市の同大学で行われ、NCG男子5000mで増子陽太(学法石川高3福島)が高校歴代3位、U […]
2025.11.16
橋岡優輝が家族での初教室「楽しみながら陸上に触れて」
男子走幅跳日本代表の橋岡優輝(富士通)の陸上教室「HASHIOKA RUNNING ACADEMY FOR KIDS」が11月16日に都内で開かれた。 小学生を対象に、「一番身近で強力な助っ人」(橋岡)として、男子棒高跳 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025