HOME 学生長距離

2023.12.12

【Playback箱根駅伝】第29回/中大が前回のリベンジ!往路・復路・総合すべてで大会新 ラジオ中継試験的に開始
【Playback箱根駅伝】第29回/中大が前回のリベンジ!往路・復路・総合すべてで大会新 ラジオ中継試験的に開始

第29回箱根駅伝/中大1区の三浦

第29回箱根駅伝総合成績をチェック

●総合成績
1位 中大 12時間03分41秒
2位 早大 12時間19分38秒
3位 日大 12時間27分49秒
4位 明大 12時間52分19秒
5位 東教大 12時間55分55秒
6位 専大 12時間57分12秒
7位 立教大 13時間01分05秒
8位 東農大 13時間21分28秒
9位 東洋大 13時間33分43秒
10位 神奈川大 13時間38分59秒
11位 横浜国大 13時間49分04秒
12位 法大 14時間22分19秒
13位 日体大 14時間47分10秒
14位 拓大 15時間46分11秒

●区間賞
1区 三浦達郎(中大) 1時間10分13秒
2区 菊地健吉(明大) 1時間04分46秒
3区 中村保徳(早大) 1時間11分53秒
4区 鈴木重晴(早大) 1時間07分02秒
5区 田中茂樹(日大) 1時間28分17秒
6区 田邉定明(中大) 1時間15分05秒
7区 室矢芳隆(中大) 1時間07分01秒
8区 園部光昭(早大) 1時間16分05秒
9区 富山孝次(中大) 1時間07分39秒
10区 南木信吾(中大) 1時間11分21秒

2024年に箱根駅伝は第100回大会を迎える。記念すべき100回に向けて、これまでの歴史を改めて振り返る『Playback箱根駅伝』を企画。第1回大会から第99回大会まで、大会の様子を刻んでいく。(所属などは当時のもの)

第29回(1953年/昭和28年) 中大が記録ずくめの5度目V!ラジオ放送が試験的にスタート

14校が出場。8区のブレーキもあり、前回はあと一歩で優勝を逃していた中大が往路(6時間05分15秒)、復路(5時間58分26秒)、総合(12時間03分41秒)のすべてにおいて大会新記録を出して圧勝した。 中大は1区から先頭をひた走る。三浦達郎が区間賞スタートを切ると、前年のヘルシンキ五輪で5000mに出場した2区の井上治は明大の猛追に遭うも、1秒先着して3区にタスキをつないだ。 中大は3区、4区と首位を堅守するなか、4区では1956年メルボルン五輪で800m代表になる早大の鈴木重晴が区間タイ記録の快走。順位を4位から2位に押し上げた。 それでも中大は揺るがず。5区ではヘルシンキ五輪マラソン代表の西田勝雄が6度目の山上りを駆け抜けて往路4連覇を達成。2位の早大に5分21秒差をつけた。 なお、5区で西田以上の走りを見せたのが2年前のボストン・マラソンで日本人初の優勝を果たした日大の田中茂樹。順位を5位から3位に上げ、西田の記録を31秒上回った。 復路でも中央は強さを発揮。6年連続6区の田邉定明が自身5度目となる区間賞で好スタートを切ると、7区ではヘルシンキ五輪800m代表の室矢芳隆が従来の区間記録を2分5秒も更新して、2位・早大との差を12分23秒に広げる。 復路の中大は8区以外の4人が区間賞。復路では史上初めて6時間を切る5時間58分26秒、総合でも初の12時間10分を切るスピード駅伝で、2位の早大に15分57秒の大差をつけた。 この年にはNHKのラジオが翌年からの本格実施に向けてテスト放送を実施。大相撲で名を馳せた志村正順アナウンサーが放送車に仕立てた小型自動車の屋根に上り、全国に実況中継した。 参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)

第29回箱根駅伝総合成績をチェック

●総合成績 1位 中大 12時間03分41秒 2位 早大 12時間19分38秒 3位 日大 12時間27分49秒 4位 明大 12時間52分19秒 5位 東教大 12時間55分55秒 6位 専大 12時間57分12秒 7位 立教大 13時間01分05秒 8位 東農大 13時間21分28秒 9位 東洋大 13時間33分43秒 10位 神奈川大 13時間38分59秒 11位 横浜国大 13時間49分04秒 12位 法大 14時間22分19秒 13位 日体大 14時間47分10秒 14位 拓大 15時間46分11秒 ●区間賞 1区 三浦達郎(中大) 1時間10分13秒 2区 菊地健吉(明大) 1時間04分46秒 3区 中村保徳(早大) 1時間11分53秒 4区 鈴木重晴(早大) 1時間07分02秒 5区 田中茂樹(日大) 1時間28分17秒 6区 田邉定明(中大) 1時間15分05秒 7区 室矢芳隆(中大) 1時間07分01秒 8区 園部光昭(早大) 1時間16分05秒 9区 富山孝次(中大) 1時間07分39秒 10区 南木信吾(中大) 1時間11分21秒

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.19

世界陸上銅の勝木隼人がエントリー 女子は前回Vの谷純花ら/元旦競歩

元旦競歩の主なエントリー選手 男子20km 勝木隼人(自衛隊体育学校) 萬壽春輝(自衛隊体育学校) 中島佑之(山梨学大) 赤澤晃成(山梨学大) 下池将多郎(順大) 長谷川智里(新庄地区陸協) 牧野海音和(セントポールクラ […]

NEWS 箱根駅伝Stories/東海大のスピードスター・兵藤ジュダ リベンジの1区で「やっぱり区間賞がほしい」

2025.12.19

箱根駅伝Stories/東海大のスピードスター・兵藤ジュダ リベンジの1区で「やっぱり区間賞がほしい」

「ダブルエース」として牽引 東海大では、2年時に学生三大駅伝デビュー。全日本では2区9位、箱根駅伝では1区5位と好走した。 「初めての箱根駅伝は独特の雰囲気で、こんなレースは他では味わえないと感じました。走ったことで、競 […]

NEWS 箱根駅伝Stories/前回の雪辱期する中央学大・市川大世 「区間5位以内を目指して積極的な走りを」

2025.12.19

箱根駅伝Stories/前回の雪辱期する中央学大・市川大世 「区間5位以内を目指して積極的な走りを」

前回の悔しさ糧に自己ベスト連発 チーム内で存在感を高めたのは、2年目の駅伝シーズンに入ってからだった。箱根予選会でチーム4番手を占めると、11月にはそれまで30分台だった10000mで自己記録を一気に28分51秒49まで […]

NEWS 箱根駅伝Stories/過去最高順位を見据える城西大 強力4年生軸に「アッと驚くような試合がしたい」

2025.12.19

箱根駅伝Stories/過去最高順位を見据える城西大 強力4年生軸に「アッと驚くような試合がしたい」

苦しい時期を乗り越えて 学生三大駅伝で、今季のように出雲と全日本の上位3校がすべて異なるのは、1989年に出雲が始まって以来初めてだ。「どこかの大学が抜きん出ていることはありません。強豪校に勝てる大きなチャンスだと考えて […]

NEWS 予選会と5000m平均はともに仙台育英トップ 2番手は学法石川 鳥取城北は安定感/全国高校駅伝・データ編男子

2025.12.19

予選会と5000m平均はともに仙台育英トップ 2番手は学法石川 鳥取城北は安定感/全国高校駅伝・データ編男子

男子予選タイム&5000m平均ランキングをチェック! ■予選タイムTOP20 仙台育英(宮城)  2.01.45 宮城① 学法石川(福島)  2.02.58 福島① 西脇工(兵庫)   2.03.25 兵庫① 鳥取城北( […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top