2023.11.12
第28回エブリバディ・デカスロンin愛知が11月11日、12日の2日間、愛知県名古屋市のパロマ瑞穂北競技場で行われ、男子八種競技で高橋諒(桐朋3東京)が高校新記録の6264点を叩き出した。これまでの高校記録は2016年の同大会で丸山優真(信太・大阪/現・住友電工)がマークした6214点で、7年ぶりに50点更新した。
高橋は1種目めの100mをいきなり10秒71(+1.9)の自己新。続く走幅跳は追い風参考ながら7m30(+2.6)をマークすると、砲丸投も自己新の12m25。さらに、400mでも自身初の48秒台となる48秒91で駆け抜け、初日を3300点で折り返した。
翌日もハイパフォーマンスを連発。110mハードルを14秒67(+0.4)をマークし、やり投では55m58の自己新。走高跳はセカンドベストの1m89に成功すると、最後の1500mもこれまでの疲労が残るなか、自己2番目の4分37秒42でまとめて大記録を打ち立てた。
桐朋中3年時の2020年全国中学生大会では、四種競技で2位に入っている高橋。高校に進学すると、八種競技で当時の高1最高となる5528点でインターハイ優勝。この種目の1年生優勝はインターハイ史上初の快挙だった。さらに、2年生でも高2歴代2位の5914点で2連覇を達成している。
今年の北海道インターハイでは前人未到の3連覇を狙っていたが、前半は苦しいシーズンだった。4月中旬に右肘、下旬には左足首の靭帯を相次いで痛めた高橋。それでもインターハイへの思いは強く、5月中旬の東京都大会を優勝した。しかし、6月中旬のインターハイ南関東大会の1週間前に左ハムストリングスを痛め、無念の欠場。目標の3年連続高校日本一がついえた。
しかし、ケガが治るとトレーニングを再開。8月上旬には競技会に復帰すると、走高跳とやり投では自己記録を塗り替えた。そして、秋シーズンに向けて準備を進め、今季狙っていたもう一つの目標、高校記録更新を成し遂げた。
高橋の大記録に続き、2位には1年生の宮下輝一(市船橋・千葉)が5759点をマーク。自身の持つ高1最高に5791点に32点と迫った。3位の河原怜音(岡山商大附3)は自己新の5703点を出している。
また、高校女子七種競技では本多七(園田学園1兵庫)が高1最高の4991点で優勝した。
高橋の得点内訳と八種競技高校歴代10傑、七種競技高1歴代5傑
■高橋諒の6214点高校新の内訳 100m 10.71(+1.9)/926点 走幅跳 7.30(+2.6)/886点 砲丸投 12.25/622点 400m 48.91/866点 110mH 14.67(+0.4)/890点 やり投 55.58/672点 走高跳 1.89/705点 1500m 4.37.42/697点 ■男子八種競技 高校歴代10傑 6264 高橋 諒(桐朋2東京) 2023.11.12 6214 丸山 優真(信太3大阪) 2016.11.13 6093 田上 駿(洛南3京都) 2015. 6.19 6037 潮﨑 傑(滝川二2兵庫) 2013. 6.14 6024 甲羽ウィルソン貴士(柴田3宮城) 2016. 7.30 5938 田中 新也(洛南3京都) 2011. 6. 4 5934 駒井 斗馬(西城陽3京都) 2018. 8. 3 5916 泉谷 駿介(武相3神奈川) 2017. 7.30 5900 中村 明彦(岡崎城西3愛知) 2008. 7.30 5834 栁田 聖人(東農大二3群馬) 2022.11.13 ■女子七種競技 高1歴代5傑 4991 本多 七(園田学園・兵庫) 2023.11.12 4959 下元 香凜(白梅学園・東京) 2021. 7.31 4916 大野 優衣(白梅学園・東京) 2015. 8.30 4907 シュレスタまや(東大阪大敬愛・大阪) 2014. 8.31 4903 ガードナ・レイチェル麻由(法政二・神奈川) 2023. 8. 5
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