HOME 国内

2023.08.06

60m日本記録保持者・川上拓也が引退レース 中大時代にU20世界選手権代表、桐生、小池ら同世代とともに輝く
60m日本記録保持者・川上拓也が引退レース 中大時代にU20世界選手権代表、桐生、小池ら同世代とともに輝く

引退レースを終えて笑顔の川上拓也

日本グランプリシリーズG2の富士北麓ワールドトライアルが8月6日、山梨・富士北麓公園陸上競技場で行われた。

男子100mに出場した川上拓也(大阪ガス)が引退レースとして臨み、10秒37(-0.1)で6位だった。

川上は1995年生まれで、桐生祥秀(日本生命)、小池祐貴(住友電工)らと同学年の28歳。千葉・東海大浦安高時代には2年生でインターハイ100mの8位に入ると、3年目は10秒40まで記録を短縮し、インターハイ6位入賞、国体でも4位に食い込んだ。

広告の下にコンテンツが続きます

中大に進学してからは、同期の日吉克実らと切磋琢磨し、アジア・ジュニア選手権で優勝。オレゴン・ユージンで開かれた世界ジュニア選手権(現・U20世界選手権)では100mに桐生とともに出場して準決勝に進んだ。4×100mリレーでは得意の1走を務め、桐生、小池、森雅治とバトンをつないで銀メダル獲得に貢献している。4年目には主将を務め、日本インカレ4×100mリレー優勝にチームを導いた。

大阪ガス1年目の終わりに出した60m6秒54は今もサニブラウン・アブデル・ハキームと同記録の室内日本記録として残る。同年秋には10秒22の自己新を出した。抜群のスタートからの加速、そして信頼される人柄で親しまれてきた川上。ラストレースには中大関係者・後輩たち、チームメイトの坂井隆一郎、高校時代の恩師・山田剛先生らが駆けつけた。

華々しい同学年スプリンターの中にあって、個性的な走りで存在感を放ってきたスプリンターは、笑顔でトラックに別れを告げた。

日本グランプリシリーズG2の富士北麓ワールドトライアルが8月6日、山梨・富士北麓公園陸上競技場で行われた。 男子100mに出場した川上拓也(大阪ガス)が引退レースとして臨み、10秒37(-0.1)で6位だった。 川上は1995年生まれで、桐生祥秀(日本生命)、小池祐貴(住友電工)らと同学年の28歳。千葉・東海大浦安高時代には2年生でインターハイ100mの8位に入ると、3年目は10秒40まで記録を短縮し、インターハイ6位入賞、国体でも4位に食い込んだ。 中大に進学してからは、同期の日吉克実らと切磋琢磨し、アジア・ジュニア選手権で優勝。オレゴン・ユージンで開かれた世界ジュニア選手権(現・U20世界選手権)では100mに桐生とともに出場して準決勝に進んだ。4×100mリレーでは得意の1走を務め、桐生、小池、森雅治とバトンをつないで銀メダル獲得に貢献している。4年目には主将を務め、日本インカレ4×100mリレー優勝にチームを導いた。 大阪ガス1年目の終わりに出した60m6秒54は今もサニブラウン・アブデル・ハキームと同記録の室内日本記録として残る。同年秋には10秒22の自己新を出した。抜群のスタートからの加速、そして信頼される人柄で親しまれてきた川上。ラストレースには中大関係者・後輩たち、チームメイトの坂井隆一郎、高校時代の恩師・山田剛先生らが駆けつけた。 華々しい同学年スプリンターの中にあって、個性的な走りで存在感を放ってきたスプリンターは、笑顔でトラックに別れを告げた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.10

【箱根駅伝エントリー】登録選手336人が決定 最多出身高は13年ぶりの駅伝名門校! 都道府県別では埼玉が2年連続トップ

第102回箱根駅伝のチームエントリーが12月10日に行われ、今回も1チーム16人、21チーム計336人が選手登録された。 登録選手を出身高校別に見ると、佐久長聖高(長野)が13人で最多となった。続いて、洛南高(京都)が1 […]

NEWS 前回6位の城西大・櫛部静二監督「アッと驚く試合を」 20年連続シード東洋大・酒井俊幸監督「誰が出ても粘りながら」/箱根駅伝

2025.12.10

前回6位の城西大・櫛部静二監督「アッと驚く試合を」 20年連続シード東洋大・酒井俊幸監督「誰が出ても粘りながら」/箱根駅伝

第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 前回6位の城西大は16人のエントリーの半数を4年生が占めた。櫛部静二監督は「ここ数年、この4年生の力によって、城西大としては上 […]

NEWS 15年ぶりVへ!早大・花田勝彦監督「往路優勝のオーダーを」山口智規主将を「胴上げしたい」/箱根駅伝

2025.12.10

15年ぶりVへ!早大・花田勝彦監督「往路優勝のオーダーを」山口智規主将を「胴上げしたい」/箱根駅伝

第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 前回4位の早大は「5強」の一角として、15年ぶり優勝をしっかりと視界に捉える。 就任4年目を迎えた花田勝彦駅伝監督は、今年度で […]

NEWS 99回目出場の中大・藤原監督「いい顔でスタートを」4年生が優勝へ執念「勝たせてやりたい」/箱根駅伝

2025.12.10

99回目出場の中大・藤原監督「いい顔でスタートを」4年生が優勝へ執念「勝たせてやりたい」/箱根駅伝

第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 全日本大学駅伝で2位を占めた中大は、前回5位からの躍進を期す。藤原正和監督は「いいチームができました」と胸を張って語る。 1年 […]

NEWS 第102回箱根駅伝ゲスト解説に駒大OB・篠原倖太朗、國學院大OB・平林清澄ら 往路さらなる特別ゲストも

2025.12.10

第102回箱根駅伝ゲスト解説に駒大OB・篠原倖太朗、國學院大OB・平林清澄ら 往路さらなる特別ゲストも

関東学生陸上競技連盟が12月10日、第102回箱根駅伝の開催要項を発表し、テレビ中継する日本テレビの放送についても合わせて発表された。 2026年1月2日の往路、3日の復路ともに7時から生中継。放送センターでの解説は往路 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top