HOME 国内

2023.06.02

女子やり投は斉藤真理菜が61m14でV ライバル抑え5年ぶりの日本一に「素直にうれしい」/日本選手権
女子やり投は斉藤真理菜が61m14でV ライバル抑え5年ぶりの日本一に「素直にうれしい」/日本選手権

61m14で23年日本選手権女子やり投に優勝した斉藤真理菜

◇第107回日本選手権(6月1日~4日/大阪・ヤンマースタジアム長居)2日目

ブダペスト世界選手権の代表選考会を兼ねた第107回日本選手権の2日目に女子やり投が行われ、61m14を放った斉藤真理菜(スズキ)が5年ぶり2度目のタイトルを獲得した。

北口榛花(JAL)を筆頭に60mを超えるベストを持ち、世界大会経験者が数多く顔を揃えた中での一戦。降り続く雨のなか、ただ一人60mを超えるを見せたのが斉藤だった。

広告の下にコンテンツが続きます

「勝てたことが素直にうれしい。周りは気にせず自分のやるべきことに集中して臨みました。織田記念も雨で、普段の練習も雨の中でも行っているので、(天気を)、気にせずできました」と喜びを語った斉藤。「織田、木南、そして今回と試合で60m台をコンスタントに投げられている点は成長できている」と今季の充実ぶりに笑顔がこぼれた。

国士大4年時に62m37(日本歴代5位)を投げ、ロンドン世界選手権(2017年)にも出場した。だが、その後はケガに悩まされ、ライバルたちを前に結果を残せずにいた。

再起を懸けた今年の冬季から大学の同級生のトレーナーとともに一から練習を見直した。正確な動きづくりから取り組み、「ケガや痛みもなく継続してトレーニングできたことが大きかった」と、シーズン初戦から59m97をマークするなど復調。その後も雨の織田記念でセカンドベストとなる62m07、続く木南記念でも61m63で2位。好調を維持したまま日本選手権を迎えていた。

「まだ世界選手権の参加標準(63m80)も切っていませんし、ベストも更新できていません。でも、夏の世界選手権には出るつもりでいます」ときっぱり。5年ぶりの日本一をステップに、「さらにアベレージを上げ標準を突破して、ブタペスト世界選手権には3人で挑みたい」と意気込みを口にする。北口の活躍に加え斉藤の復調でますます活況を呈する日本女子やり投陣。この勢いで世界へと攻勢をかける。

文/花木 雫

◇第107回日本選手権(6月1日~4日/大阪・ヤンマースタジアム長居)2日目 ブダペスト世界選手権の代表選考会を兼ねた第107回日本選手権の2日目に女子やり投が行われ、61m14を放った斉藤真理菜(スズキ)が5年ぶり2度目のタイトルを獲得した。 北口榛花(JAL)を筆頭に60mを超えるベストを持ち、世界大会経験者が数多く顔を揃えた中での一戦。降り続く雨のなか、ただ一人60mを超えるを見せたのが斉藤だった。 「勝てたことが素直にうれしい。周りは気にせず自分のやるべきことに集中して臨みました。織田記念も雨で、普段の練習も雨の中でも行っているので、(天気を)、気にせずできました」と喜びを語った斉藤。「織田、木南、そして今回と試合で60m台をコンスタントに投げられている点は成長できている」と今季の充実ぶりに笑顔がこぼれた。 国士大4年時に62m37(日本歴代5位)を投げ、ロンドン世界選手権(2017年)にも出場した。だが、その後はケガに悩まされ、ライバルたちを前に結果を残せずにいた。 再起を懸けた今年の冬季から大学の同級生のトレーナーとともに一から練習を見直した。正確な動きづくりから取り組み、「ケガや痛みもなく継続してトレーニングできたことが大きかった」と、シーズン初戦から59m97をマークするなど復調。その後も雨の織田記念でセカンドベストとなる62m07、続く木南記念でも61m63で2位。好調を維持したまま日本選手権を迎えていた。 「まだ世界選手権の参加標準(63m80)も切っていませんし、ベストも更新できていません。でも、夏の世界選手権には出るつもりでいます」ときっぱり。5年ぶりの日本一をステップに、「さらにアベレージを上げ標準を突破して、ブタペスト世界選手権には3人で挑みたい」と意気込みを口にする。北口の活躍に加え斉藤の復調でますます活況を呈する日本女子やり投陣。この勢いで世界へと攻勢をかける。 文/花木 雫

【動画】5年ぶりに優勝した斉藤真理菜の投てきをチェック

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.26

【学生長距離Close-upインタビュー】全日本大学駅伝1区区間賞の志學館大・中村晃斗 「結果にこだわっていきたい」

学生長距離Close-upインタビュー 中村 晃斗 Nakamura Akito 志學館大3年 「月陸Online」限定で大学長距離選手のインタビューをお届けする「学生長距離Close-upインタビュー」。54回目は、志 […]

NEWS 熊本信愛女学院高の元監督・山口和也さん死去 五輪1万m7位・川上優子さん、世界陸上マラソン4位・飛瀬貴子さんらを指導

2025.11.26

熊本信愛女学院高の元監督・山口和也さん死去 五輪1万m7位・川上優子さん、世界陸上マラソン4位・飛瀬貴子さんらを指導

熊本信愛女学院高(熊本)の元陸上競技部監督で、長年多くのランナーを育てた山口和也さんが11月23日、病気のため亡くなった。71歳。 1980年に同校に赴任した山口さん。当時の日本女子長距離は黎明期であったが、山口さんは高 […]

NEWS 世界クロカンU20代表選考会エントリー確定 インターハイ&国スポV新妻遼己や本田桜二郎ら 女子は細見芽生、真柴愛里

2025.11.26

世界クロカンU20代表選考会エントリー確定 インターハイ&国スポV新妻遼己や本田桜二郎ら 女子は細見芽生、真柴愛里

日本陸連は11月26日、第46回世界クロスカントリー選手権(2026年1月10日/米国・タラハシー)の男女U20日本代表代表選考会(11月30日/京都)の確定エントリーリストを発表した。 男子は当初エントリーしていた24 […]

NEWS パリ五輪4×400mR金のウィルソンが地元のメリーランド大に進学決定

2025.11.26

パリ五輪4×400mR金のウィルソンが地元のメリーランド大に進学決定

男子短距離のQ.ウィルソン(米国)がメリーランド大へ入学することが発表された。 ウィルソンは2008年生まれの17歳。23年ごろから400mで頭角を現し、同年の米国室内選手権で優勝するなど注目を浴びた。今年6月には400 […]

NEWS 男子3000m障害・ジャガーが現役引退 リオ五輪銀、ロンドン世界陸上銅など活躍 「別れの時が来た」

2025.11.26

男子3000m障害・ジャガーが現役引退 リオ五輪銀、ロンドン世界陸上銅など活躍 「別れの時が来た」

2016年リオ五輪の男子3000m障害で銀メダルに輝いたE.ジャガー(米国)が引退を表明した。 ジャガーは35歳。ジュニア時代には中長距離でU20世界選手権1500m7位などの成績を収め、シニアでは3000m障害で世界的 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top