2023.04.30
オリンピックの花形である陸上競技! 球技に比べると、すこーし“地味”な印象があるかもしれない……。しかし、中高生合わせて、なんと約30万人以上が「陸部」なんです。
実は芸能界で活躍するあの人も、この人も、結構、陸上経験者が多いらしい……。そんな「元陸部」の方々へのインタビュー企画がスタート! きつかった練習は!? 楽しかった思い出は!? 陸上を通して学んだことは!?
舞台を中心に女優としてフリーランスで活躍している横道侑里さん。AKB48の「チーム8」のメンバーとして活動していた中学生の時に、中学駅伝・静岡県大会を区間2位では大きな注目を集めた。実は近親に箱根駅伝ランナーもいるなど、陸上一家に育った横道さんに、「今に生かされている」という陸上部時代の思い出を聞きました!
物心ついた時から走っていた!
――横道さんと言えば、AKB48「チーム8」活動時に駅伝で活躍されたのが大きく報じられたのが印象に残っています。
横道 中2の静岡県駅伝で4区を走って区間2位でした。実は当時、すでに芸能活動をしていたので部活は辞めているんです。駅伝は出ていました。
――そうなのですね! そのあたりも詳しく聞かせてください。元々、陸上を始めたきっかけは?
横道 物心ついた時から走るのが日課でした。父は陸上経験者で、その後両親ともにトライアスロンをやっていました。私も小学校の時はトライアスロンをしていました。水泳は2歳から習っていて、小さい時から家族みんなで朝早くから走っていましたね。泣きながら走っていたこともあります(笑)。
――他に習い事はされていましたか。
横道 祖母の影響でタップダンスを4歳から通っていました。それでダンスが好きになってジャズダンスも。あとは、ピアノとか体操……学校終わりに2つハシゴしていたこともあります。

小学生の頃から陸上クラブに通い始めたという横道さん
――スポーツ一家なんですね! 箱根駅伝のデータを見て、静岡県出身で順大・横道正憲選手(磐田農業高校卒/1986、87年に9区)という名前を見つけたのですが…。
横道 父の従兄弟です! 妹も中学生の頃から全国大会で入賞していて、全国高校駅伝にも出場しています。
――すごい家系ですね! ご自身はいつから陸上を?
横道 小4から地元のクラブチームに入りました。家族ぐるみで仲が良かった友達がクラブに入っていたので体験に行きました。「入ったら速くなれるかな」って思って自分から行きたいと言って始めましたね。結構、負けず嫌いだったんです(笑)。
――走ることは好きだったんですね。
横道 当時は好きというよりも、ごく自然なことだったんです。今思うと強豪チームでペース走やビルドアップ走など本格的な練習をしていました。でも、走るのが生活の一部だったので、嫌とかすら思わなかったです!
練習でも「もっと強くなりたい」と思ってコースを少し遠回りしていました。なんだか自分が速くなった気がしていましたね。

物心ついた時から走っていた!
――横道さんと言えば、AKB48「チーム8」活動時に駅伝で活躍されたのが大きく報じられたのが印象に残っています。 横道 中2の静岡県駅伝で4区を走って区間2位でした。実は当時、すでに芸能活動をしていたので部活は辞めているんです。駅伝は出ていました。 ――そうなのですね! そのあたりも詳しく聞かせてください。元々、陸上を始めたきっかけは? 横道 物心ついた時から走るのが日課でした。父は陸上経験者で、その後両親ともにトライアスロンをやっていました。私も小学校の時はトライアスロンをしていました。水泳は2歳から習っていて、小さい時から家族みんなで朝早くから走っていましたね。泣きながら走っていたこともあります(笑)。 ――他に習い事はされていましたか。 横道 祖母の影響でタップダンスを4歳から通っていました。それでダンスが好きになってジャズダンスも。あとは、ピアノとか体操……学校終わりに2つハシゴしていたこともあります。 [caption id="attachment_100391" align="alignnone" width="800"]
ケガで全国中学駅伝を断念
――では、中学でも自然な流れで陸上部に? 横道 育った地域は陸上が盛んで、地元の中学にも速い選手がたまたま集まっていたので、やるのが当然という感じでした。でも、ダンスがずっと好きだったので並行しながら入部しました。 ――陸上部はどんな雰囲気でしたか。 横道 強い選手が多くて練習も厳しかったです。でも、先輩たちもすごく優しかったので萎縮することはなかったです。1年生の時にはチームが全中駅伝に出場しました。 朝練習もありました。自然に囲まれた学校なので、山の中を走ることも多かったです。練習後にはクエン酸や青汁を飲むのですが、その青汁がおいしくなくて…(笑)。あと、バケツに氷水を浸してのアイシングが苦手でした! ――横道さんの成績は? 横道 入学してすぐにシンスプリント(※すねの痛み)を発症しました。しばらくは試合に出ていて、800mで2分30秒を切るくらいだったんです。小学校のクラブのコーチも「強い」って期待をしてくれていたので、頑張ろうって思っていたのですが…。 県大会出場を決めてから全然走れなくなってしまいました。出るたびに記録を更新していたので楽しくて仕方なかったのですが、ケガをして以降は本当に悔しかったです。全中駅伝も補欠で出場できませんでした。「ケガをしていなかったら出られたかな」って。 [caption id="attachment_100392" align="alignnone" width="800"]
ミュージカル女優にあこがれ
――芸能活動を始めたきっかけを教えてください。 横道 ずっとミュージカルが好きで舞台『アニー』など、いろいろなオーディションを受けていました。そんな頃に母から「こういうオーディションがあるよ」と勧められたのがAKB48でした。中1の時にオーディションを受けて中2の4月から活動をスタートしました。 ――陸上をしながらだったと思いますが迷いはなかったですか。 横道 結構、迷いました。でも、その時期にケガをしていたのもあって…。しばらくは両立していたのですが、レッスンやお仕事が徐々に増えていって部活に行けなくなりました。 それでも、先生から「駅伝は出てほしい」と声をかけていただいて、駅伝シーズンが近づくと少しだけ練習に参加して2、3年目も県駅伝に出場しました。私も出たかったのでそれはうれしかったです。 全中駅伝に行きたかった思いは今でもあります。ケガをしていなかったらどうなったかな、もっと良い時期を過ごせたらどうだったかなと思いますね。 ――中2の県駅伝で活躍した時の心境は? 横道 区間2位だったので、1位の人がいるのに大きく取り上げられたのは少し複雑でした。でもその後は足の速い子って認知してもらえて、AKB48の運動会でも貢献できたので良かったです! [caption id="attachment_100393" align="alignnone" width="800"]
AKB48卒業後はフリーランスで活動!
――事務所に所属せずフリーランスとして活動をしたのは? 横道 これをしなさい、と言われるのがすごく苦手なんです…。それよりも自分のやりたいことと、自分の責任でできる。それを一生懸命にやりたいなっていう思いがありました。ただ、最初からフリーランスだったというよりも、グループを卒業した後に少しずつお仕事のオファーをいただくなかで、気がついたら一人でやっていたんです。事務所に所属しないかとお誘いもいただきましたが、自己責任で楽しく活動がしたくて今の形になりました。 ――大変…ですよね? 横道 めちゃくちゃ大変です!(笑) スケジュール調整やギャランティーの交渉など、本来マネージャーさんがやってくださっていたところを管理するので、気持ちの起伏もあって。それに影響されない役者にならないとなって思います。こうしたことが、いつか糧になると思って頑張っています。 ――現在は舞台を中心にご活躍されていますが、お仕事をされていて陸上の経験が生きていると感じることはありますか。 横道 現場で「粘り強いね」「全力だね」と褒めていただくことが多いのですが、それは陸上の経験があったからだと思います。陸上をしていた頃から手を抜くのが苦手なんです。お芝居では良い面も悪い面もあると思いますが、持久力や粘り強さは人一倍あるんじゃないかなって! 陸上をやっていてい本当に良かったと思います。 ――お芝居の魅力は? 横道 作品を見ると幸せな気分になったり感動したりしますよね。影響を受ける、考え方が変わる。少しでもそういったきっかけになるのは素敵だなってお思います。何か嫌なことがあっても、作品を見たことで「明日も頑張ろう」と思ってもらえる。そんな存在になれたらうれしいです。 ――今後やってみたいお仕事はありますか。 横道 やっぱりあこがれだったミュージカルをやってみたいです。今はすごく楽しくお仕事ができています。悩むこともたくさんありますが、苦しみ抜いて、いっぱい考えたら吹っ切れて楽しいなって思えます。 ――陸上や部活を頑張っている人たちへメッセージをお願いします! 横道 スポーツをしているとつまずくことも多いと思います。例えそれを乗り越えても本当に速くなるかもわかりません。でも、だからこそ今を全力でやるのが大切だと思います。走れる環境を作ってくれる方々、応援してくれる方々がいると思えれば、いい加減にできないし、そのぶん楽しく、一生懸命に走れると思います。 人生は楽しむのもすごく大事! 苦しんだ後にきっと楽しくなるはずです。感謝を忘れずに、全力で今を楽しんでください!!
よこみち・ゆり/2000年10月23日生まれ、静岡県浜松市出身。150cm。幼い頃から走るのが日課。それと同時にダンスにも取り組む。小4から地元のクラブチームに所属して中長距離に励む。中学3年間は県駅伝で活躍した。中2でAKB48のチーム8メンバーとしてお披露目して活動をスタート。2019年に卒業し、現在はフリーランスで活動する。5月12日から14日まで舞台『NEVER EVER NEVER』(大阪)、6月14日から18日には舞台『暗殺警察』、7月5日から9日まで舞台『トラブルメーカーwww2 ~隣の星は青く見える~』への出演が決まっている。Twitter、Instagram |

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.06.16
-
2025.06.11
2025.05.28
女子10000mがレース途中で異例の中断!! 大雨と雷の影響も選手困惑/アジア選手権
-
2025.06.04
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.06.17
大学男子長距離部門選手を対象とした乳酸菌・タンパク質含有ゼリー飲料に関する論文概要/大塚製薬株式会社
84%に体感があり、「コンディションの安定」などを実感 大塚製薬株式会社は、「NSCA JAPAN」の「SPORTS Nutrition Academy」へ「大学男子長距離部門選手を対象とした乳酸菌、アミノ酸およびホエイ […]
2025.06.17
インターハイ地区大会 広島行きを懸けて今日北海道開幕 週末は北信越、東海、中国でも!全国大会出場者が出そろう
広島インターハイ(7月25日~29日)の出場権を懸けた、最終関門となる地区大会は今日6月17日に北海道で開幕し、19日は北信越、20日には東海と中国でもスタートする。 いずれの4大会も22日までにすべて終了。16日までに […]
2025.06.17
弘前実が地元で男女マイルリレーV!「全国で入賞を」100mH佐藤柚希が13秒70、200m中森が好記録/IH東北
◇インターハイ東北地区大会(6月13~16日/青森・カクヒログループアスレチックスタジアム)4日目 広島インターハイを懸けた東北地区大会の最終日が行われ、男子4×400mリレーは地元・青森の弘前実が3分11秒84の大会新 […]
2025.06.17
失格とアクシデント乗り越え本村優太郎200mV 藤原千櫻&岩本咲真4冠 3000m障害の竹信祐太郎が学校初の地区制覇/IH北九州
◇インターハイ北九州地区大会(6月13日~16日/佐賀・SAGAスタジアム) 広島インターハイをかけた北九州地区大会の最終日は、風が強く吹き荒れる厳しい条件下で、トラック8種目、フィールド4種目の決勝が行われた。 広告の […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会